『ブルース・ブラザーズ』を観た

「午前十時の映画祭」をご存知だろうか? 過去の名作を映画館で上映してくれるイベントである。午前10時から少し安い値段で観ることができる。今年で10年目、そしてファイナルである。こんな機会はそうそうないのでオススメである。

で、いまやっている『ブルース・ブラザーズ』を観てきた。

予備知識は無くて、強いて言えばスーファミの『MOTHER2』でオマージュっぽい「トンズラ・ブラザーズ」ってのがいたな、くらいである。なのでなんとなく、旅をしながら各地で演奏していくちょっとスタイリッシュな映画かと思ってた。

そしたら、思ってたのとちょっと違った。まあ確かに旅をして各地で演奏はするんだが、全体がエネルギー溢れる雑さで作られているコメディであった。リアリティーのラインが変なのである。例えば冒頭、運河の跳ね橋が上がっていくところを車でジャンプしたり、電話ボックスが爆発して空中に跳ね上がった後、落下しても中の人間は全然無事、など。いい意味で(?)無茶苦茶感がある。当然CGも無い時代なので、相当派手なカーチェイスシーンが随所に出てくるのだが、これも実際に撮影しているわけだ。いやあ、金かかってるなーと思った。

個人的にこの映画の見どころは、音楽シーンだと思う。文句なしにカッコいい。R&Bの実際の伝説的スターが映画内キャラとして登場して歌を披露し、観衆たちがダイナミックに踊りだす。いまでもまったく色褪せない素晴らしい映像だ。ふと思ったのが、最近の映画『ラ・ラ・ランド』でもこういったダンスのシーンがあったが、この映画が元祖なのかもしれない。

追記:タイトルコールがかっこよかったなー。


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