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【HSPの転職②】3つの条件のひとつめ「人生の羅針盤」をくっきりさせていく効能

生きづらさを卒業して働くHSPのための自律神経ケア×強みプログラム「そういう個と。」主宰の皆川公美子です。

前回に引き続き「HSPさんの転職シリーズ」ということでお伝えしていきます。

本記事の音声版はこちらからお聞きいただけます。

前回の記事でHSPさんの転職で上手くいくな、上手くいったなという方たちの共通点を3つ挙げました。
この3つの条件をクリアしている人は転職がうまくいきます。
それぞれがとっても大きな山!ですが
ひとつひとつ見ていきましょう。

その3つというのは

1つ目に人生の羅針盤、2つ目に自律神経とレジリエンス、そして3つ目に、強みと適性。です。

自分の人生を軸にした転職へ


この3つを楽しみながら見ていけると
「求められる条件のみで見ていく転職」ではなく、
「自分の人生を軸にした転職」に近づいていきます。

自分らしく働く。
人生100年時代には、自分らしく自分の強みで健康的に働く、がテーマになります。
働く人生は実質35年→50年にのびているので
短距離走ではなくて
長距離走です。
(このことについてはまた別記事にてお伝えしていきたいと思います。)

ということで、前回の記事では、いまモヤモヤしていても、
どんな未来を想像できるか、どんなところで働きたい、どんな仕事がしてみたい、自分はどんなふうに成長していきたい
といったことを口に出すことってとっても大事だよねという話をしました。

そして今日お話ししたいテーマはこの「人生の羅針盤」というものについて。

人生の羅針盤、なんて必要なのか?適性が必要なのでは?

人生の羅針盤ってそんなの必要?と思われる方がいるかもしれません。
適性があれば、仕事ってお金を稼いだり役に立つものなんだから、そういう自分がどっち行きたいとかどっちへ行くかの進路を持っているとか、そういうのってある種わがままじゃない?って思う人もいるかもしれません。
実際、やりたいことなんて見るな、適性だけが信用できるという人もいます。

それも然りかもしれませんが、でもこの人生100年時代、適性だけで仕事を選んで、自身の羅針盤を見ないでいると健康を害しがちになってしまうと
多くの方のご相談を受けながら感じています。

適性は「できること」ですよね。=客観です。
そしてこの羅針盤は「やりたい、なりたい方向」=主観です。
どちらも大事。
バランスが大切です。

こっちの方向のことがやりたい、こっちに自分が進みたいっていうようなこと(=人生の羅針盤を持っていること)は、自分の身体のなかから湧いてくるエネルギーと関係しています。
これが熱量や活力と言われる、元気のもとです。
やっぱり、やりたいことやっている人は自然と湧いてくるんですね。
それが元気のもとだったり、免疫を上げることになったり。

人生の羅針盤って必要なの?という質問は成長期の何かの教育の弊害で、適性ばかり強調されるのは、旧時代的です。
歌手になりたいって言ったって歌手になれるわけじゃないよね、なんて言われる、そんなことがあるかもしれませんが、これはとてもざっくり過ぎる論理です。
「歌手」という大雑把なくくりじゃなくて、歌の何が好きなのか。
歌っていること自体が好きなのか、
歌に触れていることでも満足できるのか、
その一番コアな部分に関わるところで自分がやりたい職業はないのか、
それをやっている人をサポートする職業はどうなのか、
そこまで細かく深掘りして考えていく必要があると考えます。

または人生の羅針盤という言葉を聞いたときに、そんな強力な野望とか大志とかそんなのないんだよね、なんて声が聞こえてきそうです。
HSPさんは自分が心地よく毎日の生活を気持ちよく過ごせる、気持ちのいい仕事があったらいいなと思っていらっしゃる方が多いから。

野望や競争力を持つこと、からの距離感=オリジナリティ

ストレングスファインダーの中に「競争性」という資質があるのですが、何百人のアセスメントを見てきて、これが34資質中、一番下か下から2番目あたりにあるHSPさん、とても多いです。

野望がないというよりは、闘うこととか人との関係性の中で比較して自分が上に行くことに興味がないのかもしれません。
どちらかというとオリジナリティ、自分が自分の特別な才能を少しでも発揮できて、それで周りの人に少しでも喜んでもらって、喜んでもらえたことで周りも自分もしあわせになるってことがあったら、それが一番。
という感じ方。


人生の羅針盤って具体的には?


ここまで繰り返してきた人生の羅針盤って具体的には何のことなの?
と思っていらっしゃる方もいることでしょう。

人生の羅針盤はずばり「その人の熱量が向く方向」という意味です。
何かをやりとげたい、もそうですし
毎日『何かを考えていることが大好き』という『内省』さんたちの
真摯なのぞみもそうですし、
心地よく生きたいとか、
海辺の丘の上で潮風の匂いを感じながら毎日きれいにお洗濯物を干したり、そういうのもいいなって思っていらっしゃる方もいて、それもひとつの熱量だと思います。

もともとの「身体の振る舞い」としての熱量ということについても触れてみようと思います。
文章を書くこととか、絵を描くこととか、子供の頃から家の中でじっとしてする作業に没頭する方は、黙って座って動かずに作業することが苦にならない資質であるということはひとつ羅針盤の方向として書き加えていいことです。

「そういう個と。」プログラムで、小さい頃の自分の没頭に気がついて
それを日常のなかに取り戻された受講生さんがいます。
その方は、顔の表情も身体から発散するエネルギーもまったく違う次元になりました。
シンプルに言うと、めちゃくちゃ元気になりました。
対話していて感じるのは、
主観としての羅針盤の威力の大きさです。

適性と関連する話にはなりますが、座ってじーっと作業したり、自分の目の前のことに集中して静かな時間の中にずっといることが得意な人は、たとえば営業や企画職のようにいつも人と関わってワイワイしている職場環境は向かない場合も多くあります。
これはストレングスファインダーの考え方でもありますが、三つ子の魂百まで、です。
3歳のときの資質が26歳になってもあまり変化しないと考えられているので、「好き」「いつも自然に見ちゃっている」「自然にやってしまう」という物事は何だろうということ、これをお母さんとか小さいころを知っている先生やお友達などに「自分はどんな子だった?」という質問で漠然と聞いてみるといいです。
どういうことが好きだったかということと共に、どういう印象の子だったかということがポイントになります。
静かな子、
面白い子、
感受性が強い子、など
これは自分で認識していることとはずれる場合がほとんどです。
自分が思っていることもいいのですが、周りの人が受けていた印象、いつもなにして遊んでたっけというようなことでもいいと思います。
自分は○○な人、○○やっている人、というキャッチコピーに落とし込むといいですね。

そうして自分が知らず知らずのうちに見ちゃうもの、関心があるもの、寄っていっちゃうもの、つまりは熱量があるものに気が付いたら、それはひとつの強力な軸になります。
仕事というと、何者かにならなければいけないという構えがどうしても生まれますよね。スキルをあげる、それはもちろんそうなのですが
語弊を恐れずに言うと、もっと気軽なもの、日常とブレンドできるものが仕事であるという認識が持てると、今までの転職と違った可能性が出てくるかもしれません。


転職とは人生探索のプロセス


「あなたは何になりたいの?」というように、わたしたちはずっと職業名を聞かれてきました。
でも、その「なりたかった職業」に就いて、一生を過ごしていく人は1000人に1人もいないと思います。
仕事って、その仕事に就いて初めてできることとできないことがわかったりとか、そういう紆余曲折、探索のプロセスでもあります。
なので、この職業で終わりにしようと思って、ここがゴールだ、ここならずっと働き続けられると思ってやってきたのに、なんかモヤモヤしてる私って…と自分を責める必要はありません。
人生100年時代、ご自身の人生のプロセスの中にひとつ、これば学びの要素としてあったんだ!ということでもいいと思うのです。
人の意識は移り変わります。
人って変わっていきます。
やりたいことも
心地よさも。
今の自分の成長にあった場所を探す、
そう考えていくと
転職のもやもやのプロセスはずっとラクに乗り越えられるものに
なるかもしれません。

次回は仕事を決めるにあたって、ご自身のパターンを振り返る回にしていただけたらと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。



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2/17・3/23・4/20・5/18・6/15・7/13(最終日のみ23時まで)

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