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SOUKIはローゲージの靴下を作っている工場です

とても小さな工場ですが、昔からある機械を手入れしながら、国内では生産数の少ない、「ローゲージ」にこだわったくつ下を作っています。

ローゲージの靴下というのはつまるところ、太い糸で、ざっくりと編んだ分厚い靴下のことを指します。

靴下の編み機は、かぎ針が縦にまあるく並んでいて、筒状にぐるぐると編み進めていきます。
靴下の編み機は口径(丸編み機の円の大きさ)と針の数で厚みや大きさが決まります。

一般的な量販店で売られているローゲージ靴下は4インチ(10cmくらい)の口径で針数は84~96本くらいのものが多いです。
針の数が少ないと、太い糸で編むことになり、針が多いと細い糸で編むことになります。
当然、厚みも糸が太いと厚く、細いと薄くなります。

こちらの靴下は4.5インチの口径で96本の靴下です。これが普通のローゲージの靴下。4.5インチなので4インチと比べると、少しゆったりと幅広めに編めます。

SOUKIのメインで使用しているといえる編み機はダブルシリンダと呼ばれる、畦編み(リブ編み)機です。


口径が4.5インチくらいの広い口径の編み機で、で針数が60本か64本といって超ローゲージの靴下です。とっても太い糸もしくは糸を何本も束ねて編むことができます。

SOUKIの靴下は4.5インチの口径の靴下がほとんどです。

量販店で作られる靴下は4インチの口径で編んで、仕上げのセット工程(蒸気をあてて靴下を伸ばす)で少し引っ張って小さいものを大きくすることが多いです。なので、履いてお洗濯をすると少し縮んで窮屈に感じることもあるかもしれません。
SOUKIの靴下は逆に、大きなものを蒸気をあてて小さくしています。ゆったりとした履き心地で履いていて伸びたものが、洗濯すると少し縮んでまたピッタリとする、良い循環が生まれます。

ローゲージの靴下の分厚さもポイントです。
厚みがあるとクッション性があり、歩いた時に疲れにくいです。

古い機械がほとんどなので機械のご機嫌を伺いながらゆっくり機械を動かしています。なので、空気を含んでふっくらと仕上がります。
流行りの可愛い柄を入れたり、糸を変えてカラフルに編むのは不得意ですが、その分、靴下の履き心地を追及しています。



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