劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア感想(ネタバレ有)

 お疲れ様です。オタえぼんです。
今回は主題映画の感想です。本作は仮面ライダーリバイスの単独映画です。僕は劇場で一回、更に今回配信で一回の計二回の視聴となります。

・良かったところ

①五十嵐家にフォーカスをしっかり当てている。

 本作は攫われた両親を助け出すために五十嵐三兄弟が奔走する⇒敵の罠にハマり捕えられた子供の痛めつけられる様を見て母の激昂から逆転。それに伴うアクションなどしっかり五十嵐家を立たせる構図が終始軸となっている。
 ママさんの悪魔を見たときも絶対怒らせないようにしような!!などと冗談めいたものも混ぜて愉快な家族という一面が描かれていたり元太の希望への𠮟咤激励やママさんの一挙手一投足が母の強さというものを描いていた。逆説的ではあるが、元デッドマンズや狩崎、ヒロミさん等の出番は少ないがやはり仮面ライダーリバイスは家族モノというところは押さえておくべきだと思った。

②アクションのスピード感や構図がいい!!

 とにかくアクションがいい。あのケインコスギとアクションシーンをやり抜ける一輝兄こと前田拳太郎君のフィジカルがあまりにもすごい。どこをとってもイケメンかよこいつ。
 ラストバトルのリバイ対ダイモンはリバイスにしては珍しく一対一のバトルだ。バトルモノとしてはやっぱり一対一の構図は燃えるんだよね。男の子同士って感じがしていい。基本的にリバイスはライダーも多いし当然だが、リバイとバイスのタッグ戦が多い。そんな中でリバイ一人が戦うって構図がめちゃくちゃいい。
 出番としては少ないながらも旧デッドマンズ(グラシアス!!デッドマンズ!!は明らかにスタッフがやらせたいからやっただろうけど)やヒロミさんもツボを押さえたアクションをしてくれるし、個人的にはバリア破壊のために投下されたオルテカボムが最高に好き。
 これらは五十嵐家の助っ人として来たリバイスメンツという構図になっているので作中チーム対映画ゲストという実に盛り上がる場面だ。それを踏まえても五十嵐家を食わない絶妙な塩梅だった。
 

・イマイチだったところ

①緊張感を阻害してしまう要素がある。

 これはTV版からの要素が多く含まれているんだけど本作が公開されたタイミングは本編で言うところのエビリティライブが初登場する44話が放映されたタイミングなのだが本作にはエビリティライブどころかホーリーライブの出番もない。バトルファミリアのシナリオ上ここまでに大二が本編にて味方グループに帰属している必要があるからか、本編も終盤という状況で初期フォームだけの登場というのはやや緊張感を削がれる。

 アルティメットリバイスに変身できるのにも関わらず(恐らく仮面ライダー五十嵐を出すための布石として)サンダーゲイルを使用していたり等。
 

まとめ

 100%楽しむには要スピンオフ履修や他にも細かい突っ込みどころは数点見受けられるが、とにかく主役級を明確に設定し、それらが登場キャラの精神性を阻害しないているため、骨子のブレが少ない(環がデッドマンズの衣装を作っていたりとかあるけども!!)ため、終始最強家族の五十嵐家を見ることができるしダイナミックなアクションは集団戦個人戦共に見ごたえのあるものに仕上がっている。
 家族とは親がいて、子がいて、更に子が親になるという連鎖なのだが、そこにおいて一輝がアヅマに世代を超えて守っていくという誓いも家族というテーマに沿っていると言えるだろう。
 当時本編は結構重い話が続いていたのでアクション盛り盛りな爽快感がある作風だったのは見ていて気持ちよかった。
 

 余談だがアヅマが最後に一輝を『お節介』と称すのだが、本編から一輝をしっているキャラや我々視聴者は一輝は『お節介』だと既に知っていて一輝はお節介だからという定型句のように使う場面もあり「また、始まったよ」という目で見ているのだが、アヅマは一輝のことをまるで知らないし周りから一輝が『お節介』だと言われていることを知らない。その中で一輝の本質を見事言い当てた。散る最中彼が一輝にかけた言葉は「グッバイ マイフレンド」ここ最高によかった。



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