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障子の三段目

あけましておめでとうございます。
いつの話か!
と聞こえそうですが良いのです。
ご挨拶ですものね。

新年と言う区切りだけでなく、
一日と言う区切りをもってすれば
今日と言う日が明けまして、おめでとうございます!
って
言うのもありなのではないか
そう捉えるとなんて毎日がめでたいのか。

先日まで
我が家に愛しの母君が遊びに来ていてね
我が愛しの母君はシンデレラ気質を多方面に提供する
かわいらしい人なのだが
愛する祖父母(シンデレラからすると両親)の話をしていた時に
『私はおかーちゃん達から何も教えてもらっとらんのに!!』
ってスンスン鼻息を荒立てだしたのです。

ま、いつものことだと思いながら
『シンデレラ(仮名)、大丈夫、私も母親からほぼ教育受けてないから』
と申しましたところ、
宝くじでもあたったのかって思うほどに大きな音で息を吸って
『そげだわ!(そうだわ)
 私もおばぁちゃんから教わっとるけん!』
って地味に興奮しだして、
でかくなった鼻の穴に、周囲にいたカフェのお客様全て
取り込んでしまうのではないかと思ったのですが
無事、皆様平穏にコーヒー、すすってました。

鼻の穴を広げたらシナプスが稼働したのか、
急に言い出したのが本日のタイトル。

【障子の3段目】

これは、目に物貰いをよく作っていたシンデレラ達に
私からすると曾祖母にあたる通称“おばば”が伝えた物貰いの治し方。
障子の三段目の淵に指を這わせ、
ほこりをすっと指で掻き取り、ものもらいにちょんちょんする。
と、
翌日にはすっかりさっぱり。
え?ものもらい?
なにか頂いていましたっけ?ってな状態になる。

シンデレラのすぐ上のお姉さまは小さなころ
癇癪ではないけど、苦虫を体に飼っていて
いーーーーってなっては熱をだして足が硬直していたそう。
そんなときも膝におまじないをかければ熱が下がる。

夜中に外に作られた厠へいくのが怖いと泣いたシンデレラ達
それを見かねたおばばは
トイレにろうそくを焚いて呪文を唱えて祈る。
すると、
その夜から誰もトイレに起きなくなる。

トイレが怖い場所ではなくなる、のではなく!
トイレに起きることがなくなるってのが面白い。

ここで唱えていた呪文はちょっと私もうる覚えなので
書かないでいようと思うけど、
カタカムナと般若心経の最後の方を組み合わせたような音。

なんか、今の時代は今の時代でとても素敵だと思うのだけど、
拡大家族で住むのが当然だった時代は、
そうやって日本の【古き良き】を古きにせず、
良きのままで伝えられていたのだとしみじみ。

私は、ものもらいに苦しんだことがないので
障子の三段目は知らなかったのですが
愛するばぁちゃんから月経の指導をしかといただいたお陰で
経血コントロールできております。
(経血コントロールは何歳からでもできますのでね。
 興味があればネットご覧になって。)

ありがとよ。

シンデレラとね、しみじみ、
コーヒーすすりながら
『本当に、とても素敵な家に生まれたと思う』
『そうね、あたいも素敵な祖父母にしごかれて良かったと思う』
って話していたのです。

新しい情報がどんどん流れてくるけれど
その全ての情報の根幹には
人が人と紡ぎあってきたものが必ずあって
新しい発見なようでいて、実は再発掘ってだけ。
でも、そうやって毎回新しさを感じるほど、時代の移り変わりは早く、
古から受け継がれるものには価値がある。

そして
全てにはルーツがある。
情報として知りえたことをやってみるもの良いけれど、
自分のルーツにすでに刻まれている価値を
知るってことも大切ではないか。

乳飲み子を抱えた母親が
母乳を出すのに何を食べたらいいのかってよく言うけれど
それ一つとっても
生まれ育った場所が影響しているんだから。

あなたの育った町では
国では
家では
どんな神秘が受け継がれているのか
知りたいものです。

最後まで目を通してくださいまして
あなたの人生の貴重な時間を私に下さいまして
ほんとに、ほんとーーーぅにありがとうございます。

今日が最後の晩餐かもしれないからって
ほんと、毎日そんなつもりで
美味しいお食事召し上がっておくんなまし。

自分に一番贅沢させろ

って、愛する祖父母が言っておりまして候。

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