愚行権について
こんばんは。
とりまめです。
今朝、佐々木俊尚さんのVoicyを聴いてて「愚行権」という言葉が出てきました。
初めて聴いた言葉で、日本の今の社会問題を含んでいるトピックということで、興味深いので佐々木さんの考え方を拾いながらまとめようと思います。
愚行権
わかりやすい例としては、健康に悪いとわかって吸う「タバコ」をすう権利、飲みすぎると体に悪い「お酒」を飲む権利のようなものです。
健康的に悪いと分かっているが、別に、分煙したり、節度を持って飲酒したり、他人に迷惑をかけずルールを守るのであれば、当然認められるよねっていう権利。
佐々木さんは、ホームレスは愚行権を行使する典型的な例で、そのホームレスに対して福祉的な観点からその行為を禁止するとすれば、「自分が好きでホームレスをしているホームレス」からすると、愚行権の侵害にあたるのではと。
パターナリズムという危うさ
ホームレスの愚行権を禁止するような、一定の型にはめようとする考え方のことを「パターナリズム」として紹介し、身近な例として、親が子供に自分の考え方を押し付ける光景を挙げます。
そして、最近話題になっているパターナリズムされている事例である「ホストクラブ問題」を取り上げます。
その「ホストクラブ問題」の記事はこちら⬇︎
文筆家のシバエリさんはnoteの記事で、
といいます。
X(旧Twitter)の投稿で、「ホス狂いの洗脳」という一言で片付けられがちだけど、洗脳として片付ける権利ははたしてあるのでしょうか。
しかし、実際に数百万という巨額の負債を抱える多重債務者が出てしまっている以上、法律で一定の制限をかけることはありなんじゃないかと。
サラ金規正法が、2006年に貸金業法に改正され、総量規制とグレーゾーン金利の撤廃をきっかけに多重債務者は減ったようです。
同じようにホストクラブは売掛け金のツケ払いを制限したかった「ホスト新法」のようですが、
そこまでは踏み込めなかったみたいです。
これもパターナリズム。
日本も安定的して成熟した社会になり、愚行権を許容できないパターナリズムに陥っている良くない方向に行っているのではないか。
「専門家と素人」、「国家と国民」、「親と子」。
経験差、知識差、規模の差、年齢差。
このような「差分」があればあるほど、パターナリズムの罠に落ちいってしまうのでしょうか。
知らないことを知ること。
言語化されて初めてメタ認知できることもありますよね。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
それではまた明日。
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