6月シリーズのキリンカップで、日本🇯🇵代表は、15日にエルサルバドル🇸🇻代表、20日にペルー🇵🇪代表と対戦する。

まずは、エルサルバドル代表の基本情報をあらためて確認しておく。

◆最新FIFAランキング：75位（北中米カリブ海7位）
◆FIFAワールドカップ最高成績：グループリーグ敗退（1970年、1982年）

◆今回の試合の位置づけ
カタールW杯最終予選に進出したものの、８チーム中７位となり、残念ながら40年ぶりの出場権獲得には届かなかった。

2026年に開催される次回大会（アメリカ・カナダ・メキシコの３か国共同開催）は、出場枠が従来の32から48へと拡大される。
エルサルバドルが属する北中米カリブ海サッカー連盟に付与される枠も、3.5から開催３か国を含む６に増えることもあり、久しぶりのW杯出場に向けて、国民の期待も高まっている。

今年の６月から７月にかけて、アメリカとカナダで開催される“ゴールドカップ“に向けての準備・強化という名目においても、15日の日本🇯🇵戦、20日の韓国🇰🇷戦を含むアジア遠征は重要で意味合いを持っている。

◆過去の対戦成績
日本代表との過去の対戦成績は1勝0分け0敗。2019年に対戦し、永井謙介の2ゴールの活躍によって日本代表が勝利している。
ただ、ボール支配率では51.1％とわずかに日本代表を上回っていた。

◆直近5試合の対戦成績
エルサルバドルの直近5試合の対戦成績は、1分け4敗。（左がホームで右がアウェー）。
・エルサルバドル  1-1 アメリカ（親善試合）
・エルサルバドル  1-4 ペルー（親善試合）
・ニカラグア        1-0 エルサルバドル
（親善試合）
・ホンジュラス     1-0 エルサルバドル
（親善試合）
・アメリカ　        1-0 エルサルバドル
（北中米カリブ海 ネーションズリーグ）

◆監督の基礎情報

監督は、2021年４月から指揮を執るウーゴ・ペレス（59）。エルサルバドルで生まれ、幼くしてアメリカに渡り、その後はアメリカ代表として、1994年に地元で開催されたワールドカップにも出場し、決勝トーナメントベスト16に進出している。
また、1993年のキリンカップで来日した際には、国立競技場での日本戦（１－３）で先制点を決めている。

◆エルサルバドルのサッカーの特徴・システム/フォーメーション
エルサルバドルのサッカーは、テクニカルで能力のある選手が揃っている。

ただ現実的には、格上との試合が多いためカウンターアタックに活路を求めることになることが多い。カタールW杯最終予選でも、14試合で８得点に終わるなど、決定力が悩みの種だ。ただ、チームとしてキープ力はある。
※前述した2019年の日本戦ではボール支配率で51.1％とわずかに上回っていた。

従来は「4-2-3-1」システムを使っていたが、直近2試合ではオーソドックスな「4-4-2」システムを用いている。

◆注目選手
今回の来日予定メンバーで注目されるのはクリスティアン、ブライアン、マイエルのヒル三兄弟。コロンビア生まれで、兄弟３人で代表入りするというのも異例だが、いずれもFWというのも珍しい。
MFジョシュア・ペレスは、ウーゴ・ペレス監督の甥という関係。
FWケビン・レジェスはテクニックのあるサイドアタッカーだ。
MFハイロ・エンリケスはパワフルなドリブル突破から果敢にミドルシュートを狙う。

注目選手の1人目はフォワードのブライアン・ギル、21歳。コロンビア生まれだか、後にエルサルバドルに帰化。コロンビア1部のデポルテス トリマに所属している。

2人目はミッドフィールダーのブライアン・ランダベルデ、28歳。エルサルバドル1部のCD FASに所属。狭い局面で打開できるテクニックの持ち主で、ヘディングも強い。

3人目はセンターバックのエリック・サバレタ、30歳。アメリカ生まれでユース年代では、アメリカ代表の経験を持つMLS（メジャーリーグサッカー）のロサンゼルス・ギャラクシーに所属。
セットプレーでの得点力があるDF。

《エルサルバドル　代表メンバー》
GK
マリオ・ゴンサレス(アリアンサFC)
トマス・ロメロ(トロントFC／アメリカ合衆国)
オスカー・プレイテス(A.D.イシドロ・メタパン)

DF
ロベルト・ドミンゲス(C.D.FAS)
エリク・ザヴァレタ(ロサンゼルス・ギャラクシー／アメリカ合衆国)
エリック・カバルセタ（LDアラフエレンセ／コスタリカ）
ロナルド・ロドリゲス（C.D. アギラ）
アレックス・ロルダン(シアトル・サウンダーズ／アメリカ合衆国)
ネルソン・フローレス(ノースカロライナFC／アメリカ合衆国)
ブライアン・タマカス(オークランド・ルーツSC／アメリカ合衆国)
ウィリアム・カナレス(アリアンサFC)

MF
ナルシソ・オレリャーナ(アリアンサFC)
クリスチャン・マルティネス(A.D.サンカルロス／コスタリカ)
ブライアン・ランダベルデ(C.D.FAS)
ハロルド・オソリオ（シカゴ・ファイアーFC Ⅱ）
メルビン・カルタヘナ(C.D. アギラ)
レオナルド・メンヒバル(A.D. チャラテナンゴ)
ハイロ・エンリケス(コロラドスプリングス・スイッチバックスFC／アメリカ合衆国)

FW
ジョシュア・ペレス（モンテヴァルキ／イタリア）
メイヤー・ギル（アリアンサ・ペトロレラFC／コロンビア）
ケビン・レイエス(C.D.FAS)
ブライアン・ギル（デポルテス・トリマ／コロンビア）