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死海のほとりにそびえるユダヤ人の聖地マサダ遺跡

イスラエル国内にある世界遺産で、エルサレムに次いで行きたいと思っていたマサダは、死海のほとりにそびえる軍艦の形にも似た絶壁の岩山で、上が平らになっていて要塞があります。
紀元前120年の建設で、ヘロデ大王が離宮として美しい宮殿を立て(実施は来たことがないとか)、そこにローマ帝国のエルサレム陥落後に逃れたユダヤ人967人が立てこもって3年も守り抜き、最終的に坂道を作って攻め込んだローマ軍が侵入する直前に、集団自決をしました。7人の子供や女性が生き延びたため、この物語がユダヤ戦記に記されたということです。
このマサダ陥落が古代イスラエル王国の終わりともいえるため、今もイスラエル国防軍の入隊式はこのマサダで行われ、「マサダは陥落しない」と宣誓するそうです。
こんな話を世界遺産の番組で見ていたことから、ぜひ行ってみたいと思っていました。

駐車場はビジターセンターの地下にあり、日が当たらないのはうれしいがかなりの暑さ
マサダの模型があるビジターセンター
映像でマサダの歴史を見る
ロープウェイに乗る
ジグザグに見えているのが蛇の道と呼ばれる登山道。暑さのため本日閉鎖。おそらく38℃ほど
ロープウェイが進むとすぐにローマ軍の陣地跡が見える。これが四方に複数残っている
蛇の道。涼しい時期ならここを登っても面白そう
なかなか無理やりに作られた感がある山頂駅
ロープウェイを降りると正門である蛇の門に出る
蛇の門
上から見落とすと、3つのローマ帝国の陣地とその手前にマサダを包囲する城壁が見える
こんな形の難攻不落の砦
北側には宮殿の跡がある
住居、倉庫などが並ぶ
浴場に残る壁画
浴場跡。水は四方の崖に作られた水路と貯水池を使って溜める
倉庫跡。ここに備蓄がしっかりあったため、籠城に耐えられた
西側の渓谷を挟んだ平地にはローマ帝国軍の本陣。他のものに比べて巨大
一番北から下を見下ろすと、2つのテラスがある
マサダから見渡すヨルダン地溝帯と死海。過去には死海がもっと大きかったので、もう少し水際が近かったかも。水面がマイナス400mで、マサダが比高400mほどなので、マサダは標高0m付近にある
断崖に作られた細い道の脇には貯水池もある。この道の先にテラスがある。36度の暑さの中なので、意識が薄れかける・・・
円形のテラスは大王の浴場跡
一番下のテラスはヴィラになっていた
集団自決を決議したとされるシナゴーグ跡。ここでは死海文書の一部も発見されている
西側に見えるこの坂はローマ軍が2年をかけて作ったもの。ここを伝って最終的には城壁を破ることになる
唯一城壁のないこの場所がローマ軍が侵入した場所
意識もうろうとなりながらロープウェイで降りる。途中に見えるローマの包囲壁
ビジターセンターで水分補給

マサダの歴史や見どころをしっかり予習をしていったものの、暑さがあまりにもひどくて(山頂で36℃ほど)、日陰を辿りつつ、主要ポイントを巡るだけになってしまった。ここは冬がおすすめ。

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