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専業主婦母からの「保育園預けてまで働くの!?」口撃の対処法

こんにちは!スリール公式note編集部の「なるこ」と申します。
現在は第二子の育休をいただいており、10月に復職を予定しています。

私は、実母と近所に住んでいます。
実母は専業主婦ということもあり、日常的にかなり助けてもらっていて、感謝をしています!(この前提大事です。)
けれど復職が近づくにつれ、頻繁に母の口から出てくるようになった言葉、
「本当に保育園に預けるの〜?」
「こんなに可愛いのに、もったいない。」
「ちゃんと可愛がってもらえるのかしら」

(最近はここまでストレートに言うことも減りましたが、発言の節々にこういった主旨を感じます。)

。。。。
。。。。。。。。。

専業主婦の方が皆さんそうというわけではなく、
もちろん理解がある方も多くいらっしゃると思います。
むしろ私の友人のお母様方は理解してくれる方が多いように思います。

けれど私の母は、「子どもを保育園に預けて働く」ということが、どうしても理解ができない母なのです。

長男の保育園を検討し始める時から、むしろ妊娠前から何度なく、してきたこの会話。
私なりに色々と試行錯誤をしながらコミュニケーションを取ってきて、母も理解はしようとしてくれてはいるのですが、やはり完全に納得することはできず、どうしても上記のような発言が出てしまうようです。

現在進行形で奮闘中の、母との「保育園預けてまで働くの!?」口撃を日々受けている私が、母とのコミュニケーションの中で気をつけているポイントを整理してみようと思います。

我が家の前提条件

まず大前提として、専業主婦を否定しているわけではありません。
子どものことをいつも最優先で育ててくれた母には感謝をしています。
けれど母と異なる共働きという選択を取った私。
背景が違う相手に自分のことを理解してもらう為の奮闘記と思って読んでいたらければと思います。

母ー63才。父とはそこそこ仲良し。
  趣味はシュガークラフト、パン作り、洋裁。
  明るく穏やかで、おっちょこちょい。
  子どもの為に尽くすことを全く苦なくできる。

母の生き方を否定しない

一番大事にしているのこれ、とっても大事です。
専業主婦と共働き、どうしても両極の様に捉えられてしまい
共働きについての話をすると
「どうせ専業主婦は暇だと思っているんでしょ」
「働いたことなくてごめんなさいね〜」
という風に反応されてしまうこともありました。

時代と環境が違う中での、それぞれの決断なので、
その時の母の選択を否定しているわけではないのに。。

少しでも「自分のことを否定されている」と感じてしまうと
そこで過剰反応してしまって、そこから先の話は
全て自分を否定している言葉だと思い込んで、
真意が伝わらなくなってしまいます。

これは私と母との話だけでなく、よくあることだと思います。
スリール での研修でもお話をすることがあるのですが
例えば働き方改革についても、そうです。
24時間身を粉にして働いてきた世代の方々に、
働き方改革の話をいきなりしてしまうと、
一生懸命働いてきた自分たちの働き方を否定されている様に感じて、
本当に伝えたいことが伝わらなくなってしまうのです。

だからこそ、相手の生き方を否定せず、リスペクトをもつということは
とても大切だと思います。

社会の数字を伝えるのは意味がない。私の思いを伝える

これは人にも寄るかもしれませんが、
超右脳派の母には、
・今は7割が共働き世帯なんだよ
・専業主婦は生涯で1億円以上損をするんだよ
などと言っても全く効果はありません。

なぜなら日本社会のみんなのことを考えているのではなく、
目の前の私、そして孫のことを考えているだけだから。。

だから数字で伝えるのではなくて、
「なんで私が働きたいのか」ということを伝える様にしています。

そしてその上で、母も知っている友人の子どもの保育園の話をしてみたりします。全く知らない「誰か」ではなく、顔が見える「誰か」の話の方が、リアルに想像をしやすいからです。
特に母が信用している友人だったりすると、あの子もそうなのね〜、なら大丈夫なのかも。。。?
と少しは心が動いているはず。。です!

保育園を知ってもらう

これは私の母には全く効きませんでした。。。
が、一般的には一定の効果があるのではと思います。

保育園について全く知識がなく、ニュースで時々報道される保育園の死亡事故などについてくらいしか保育園のことを知らないと、なんだか保育園って危険で子どもを可愛がってもらえない場所なんじゃないかと思ってしまったりします。

だから一緒に保育園にお迎えに行ってもらったり、
子どもから保育園での楽しかったことを話してもらったりすると
孫が楽しんでいるのであればそれが何より!と思ってもらえるはずです。

とはいえ、全て理解してもらうのは諦める

色々とあの手この手で尽くしてはいますが、
最終的には、別に理解してもらう必要性はないと割り切るしかない気もしています。

私ももう大人なので、母の承諾を得なくてはいけないなんてことは全くないわけですから。
とはいえ、自分の大切な人に理解してもらえないのは悲しくもあります。が、割り切りも必要!とも思います。

そしてもちろん母も、心の底から理解はできないものの、娘には娘の生き方があると割り切ってはいるのです。
わかってはいる、けどこんな可愛い孫とずっと一緒にいれないなんて勿体なさすぎる!と心の声がだだ漏れてしまうだけなんです。

私も母も、それぞれわかってはいるものの、割り切れず日々葛藤しているわけですね。

この話、個人間での話と思うと、
「子どもを預けてまで働きたいと思ってしまう自分は悪い母親なんだろうか・・・」
と自分に原因があるように感じて、辛くなってしまいますが、自分だけの原因ではなく、社会構造の話だと思うと、少し心が軽くなります。

スリール が発行している「両立不安白書」にも掲載されていますが、
私たち親世代の高度経済成長期は国の施策として父親が働き、母親が子どもを育てるということを推奨しており、国からもそして会社からも、それが成り立つ様に終身雇用や十分な給与、社宅など様々なサポートがありました。
けれどバブル崩壊後は、会社や国からのサポートはなくなり、多くの人々が共働きで子どもを育てるという選択をしているのです。

親の世代とは、社会の状況が全く違うからこそ、今の時代に合わせて自分たちのスタイルを築いていけばいいのです。
私と母が違うのではなく、私と母が子育てしている時代と社会環境が違うということです。

そう思うと少し気持ちが楽になりませんか?

日々の口撃はおちゃらけながら切り抜ける

割り切って入るものの、やはり日々母の口撃を受けると、「うっ」と来るものはあります。

だから楽しく乗り切る為に、母が少しでも保育園に預けることに対してのネガティブな話をしてきたら、「私の好物のいちご1パック買ってもらう」という、プチルールを作りました。

母からその話題がでてきたら
「はいっ、いちご1パックいただきました〜」
という風におちゃらけるようにしています。

もちろん数を数えて逐一請求しているわけではありません(笑)

母も私を攻めたくて言っている訳ではなく、ついつい口からでてしまっているだけなので、こんな感じでおちゃらけながらやり過ごすのが、距離感が近めの私たち親子には、今のところちょうどよいのかなと思っています。

復職が迫ってきた今の想い

10月からの復職がいよいよ迫ってきて、母からの口撃も一層強くなってきている今日この頃。私自身も、子どもを保育園に預けることに少なからず不安を抱えているからこそ、母の口撃が身に沁みます。
けれど、ファイティングモードになるのではなく、相手の背景を理解した上で、友好的な関係を築いていきながら、保育園に通い出した後も、両親にも頼りながら楽しいワーキングマザーライフを送っていきたいなと思っています!

最後までお読みいただきありがとうございました。


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