見出し画像

いわし雲の国

大学時代の先輩とどこか旅行に行きたいねと話していて、坂本慎太郎の台北ライブがあるのを知り、それに合わせて11月8日〜11月12日の4泊5日で台湾旅行に行くことになった

25歳、都内在住、独身OLの平均的な欲望
「し、仕事を休んでパーっと旅行に行きたい、、、」が自分に芽生えるとは


🇹🇼1日目
通勤・通学中のサラリーマンや小学生たちと電車に乗って、先輩と羽田空港へ向かう
キャリーケースを持っているから電車が混んだら舌打ちとかされちゃうかなと思ったけど杞憂だった

電車の中のみんなが日常にいる中で、自分はこれから非日常に行くのだと思うとワクワクと変な気持ちになった
飛行機に乗って『ハリーポッターと賢者の石』を観る。他のハリーポッターシリーズは観てないくせにこれだけは何回も観ちゃう。
久々に観たら映像が流石に古くて(2001年の映画)、生まれながらに特別なハリーポッターに全然感情移入できなくてむしろ脇役の気持ちばかり理解できた。
機内食を食べて台湾らしく香り高い烏龍茶も飲む。

シーフードドリアと更科そば

台湾に着陸すると同時に、飛行機酔いで大ゲロを吐いた。機内食も香り高い烏龍茶もドリンクサービスでもらったコーヒーも全部出た。
先輩が隣に座ってくれてエチケット袋を差し出してくれて本当に助かった。
もともと三半規管が弱いのと台湾に行くまでは毎日23時過ぎに家に帰ってきて、睡眠時間が短くなっていたのが悪かったのかな。

台湾はいわし雲の日が多かった

松山空港に到着して入国
台湾の旗はとても良いな、と思った。台湾の澄んだ水色の空に映える
数時間前で四苦八苦しながら職場にいたので、なんだか台湾に旅行に来たぞ♪って気持ちにすぐにはならない

謎キャラクターの悠遊カード

台湾の電子マネー(日本でいうSuica)悠遊カードを買ってこれから5日間常宿にする台北の西門駅のホステルに向かう

天使青旅、いい名前のホステル

受付の女の子が大学の友達に似ていた

ホステルの近くにある二二八和平公園に行く
写生してる人や歌を歌ってる人とか、みんなが思い思いにしたいことしていて良い公園だった、リスもいっぱいいた
ホステルは3段ベッドが4つある部屋の一番したのベットが寝泊まりスペースで、カーテンを仕切ると明かりはベットの読書灯だけ
取り調べみたいに自分の顔を照らしてライブ用にメイクを濃くする
大きな鏡を見て髪を巻くスペースがないので、アイシャドウパレットの鏡を膝に挟んで変な姿勢になりながら髪を巻く
チャイナドレスに着替えて、ロッキンホースを履く
ちょっと前に買ったけどロッキンホースかわいい

地下鉄で必死につける
台湾の若者に褒められて嬉しかったネイル


この日のために作った坂本慎太郎応援ギャルネイルチップを地下鉄とライブ会場に行くまでの道で貼り付ける
忠孝新生駅で降りてLegacy Taipeiへ

文化地区の中にあるライブハウス

台湾のオシャレな若者たちが集まってる!!!
そして何より、開演まで床に座って友達と駄弁ってるのが良い!!
確かに!!座りたいわ!!と思った
私も座って開演を待った
確かに、座った方がいい
最初はTimBernardes
予習は全くしてないし、言語も違うけど音楽からこんな景色なのかな〜とか想像するのが楽しかった
初夏に自転車で街中を走ったり、初秋の夕暮れの仕事帰りの気分になる歌があった
ピアノの音も体が解けるような心地がして良かった
TimBernardesが「Shintaro Sakamoto is My idol…」って言っていて「わかる」と思った
次は坂本慎太郎
結構前の方に行けたので、今までで一番近くで観れたし、全身をしっかり見れたのは初めてな気がする

坂本慎太郎の演奏はとても良かった
興奮しすぎてどの曲だったか覚えていないんだけど、「あっ、ゆらゆら帝国だ!」と感じるすごくサイケデリックでパワーな瞬間があった
中学生の時の自分が初めて『ゆらゆら帝国で考え中』を初めて聴いたときの、「あんぐり」って感じを思い出した
毎日淡々と生きている自分だけど、表面をカンナで削られたら、ちゃんと中学生の時の自分がいた

坂本慎太郎バンドを観るのは今回で5回目だけど、今までで一番良いライブだった気がする
これだけで毎日仕事を頑張って台湾に来て良かったー!と思う

この日のために作ったネイルを見せて写真を撮ってもらおうと、坂本慎太郎の出待ちをする
「アーティストの出入り口を知っていますか?」をGoogle翻訳した画面を若者に見せて出待ち場所を探した
坂本慎太郎はなかなか出てこないし、ライブハウスのスタッフが何か喋って出待ちしていた数人の人が帰ってしまった
中国語がわからないので近くにいた台湾の若者に「何て言いましたか?」と聞くと「「サインも、写真も撮らないよ」って言ってました」と教えてくれる

台湾の若者はネイルすごい!と褒めてくれて写真まで撮ってくれた
坂本慎太郎にネイルだけでも見せられたらと思いそのまま出待ちをする

ライブ終了から約1時間(すでに23時半)出入り口が少しザワっとして坂本慎太郎が出てくる
宣言通りサインも写真も撮らず、足早にキャリーケースとギターを押して去っていく
何人かのガッツがある人たちは坂本慎太郎と並走して写真を撮ろうとしていた

私は写真も撮ることも話しかけることもできず足早に去る彼を憧れの先輩を見つめるようにぼーっと眺めることしかできなかった
もうすぐ駐車場に入ってしまうっていうところで(待って、、!三日三晩寝ない勢いでネイルチップ作ったのに話しかけなくて良いのか?!)と思って、小走りで坂本慎太郎のところに行って腰低&顔見れない(神様なので)の挙動不審な状態で「あっあの!応援のために爪作りました!」と爪をぐいーっと見せつける。
ほぼ、妖怪
先輩に聞いたら私は2回ぐいーっと見せつけてたし、坂本慎太郎は二度見していたらしい。
ほぼ妖怪に話しかけられて怖すぎるのに坂本慎太郎は「あっ、ありゃっす…!」と言ってくれた
車に乗り込む坂本慎太郎を見て(投げキッスも送り)、地下鉄に乗って先輩とホステルまで帰る
もう0時近かったのでお店もコンビニしか空いていなく、カップラーメンを買って帰る
道を歩く人もほとんどいなくて、日本にはいないタイプのゴキブリがたくさん道を闊歩していたのでロッキンホースで踏みつけないように気をつけて歩く

🇹🇼2日目
ゆっくり起きて近所に朝ごはんを食べにいく
ルーローハンを食べる

れんげとスプーンの中間の深さの(小籠包食べる時用)匙が食欲を盛り上げる気がする

こってりしてなくてさらさら食べられて美味しい!
50元(約250円)でこのしっかり料理感、嬉しい

お財布にいると心強い一枚

台湾は食べ物がとても安くてこの金色の50元があれば美味しいものが買える。

今日は台湾の有名な国宝であるヒスイでできた白菜の彫刻を観るために故宮博物館へ向かう

今日もいわし雲

花をモチーフにした焼き物がいっぱい展示され ていて綺麗だった

この蝶々をお臍の周りにタトゥーで入れたら可愛いだろうなと思ったけど、それだとお臍が蜜になっちゃう
「わー、人間だー」と感じ入った展示がこういった可愛い花の食器を作った人が作っていた硯だ

ガラスの上に化石が嵌め込まれている

写真だとわかりにくいのだけど、硯の上を小魚の化石で飾り付けてある
前に『ファッションインジャパン』という展示で戦争の時期に作られた戦闘機柄の着物を見たことがあった
その時に感じた、どんな時代でも「楽しもうとする気持ち」は存在するんだなと昔の人と通じ合えるような気持ちを思い出した

夜は寧夏夜市へ向かう
以下美味しい食べ物の記録

ロージャーモー

台湾旅行で食べたもの中で一番美味しかった中華式ハンバーガー
パイよりサクサクな生地(ビーフンを揚げたみたいな?)の中に、ぎっしりと歯応えのある牛肉が詰まっている
お肉がちょっとカレー味っぽい味付けなのが食欲をそそってパクパク食べちゃう

🍨ピーナッツアイスクリームロール🌿
米粉の薄い生地にバニラアイスを2スクープ載せて、その上に人生で初めて目にする「ピーナッツ飴の原木」をお店の人がゴリゴリ削って存分に振りかける

ゴリゴリ

そして最後は謎にパクチーをトッピングして、薄い生地を折りたたんでこぼれないように巻いてくれる
謎な組み合わせだけど美味しかった

夜市の犬は妙に人間味があった

犬は高確率で繋がれていないけど賢いから逃げない

鼻が栗みたいで可愛い
夜市、サイコー!となって食い倒れてホテルに帰る

3〜5日目は眠くなっちゃったのでまたあとで

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?