安住乃地

たまに書くのでたまに読んでね

安住乃地

たまに書くのでたまに読んでね

最近の記事

  • 固定された記事

永遠のゆべし先輩

大学入学から、3年生になるまで好きだった先輩がいた 最近同じサークルだった先輩から、その人が院を卒業した後に北海道大学に進学することを聞いた その知らせを聞いたとき、瞬く間に私は「先輩はずっとかっこいいんだな」と19歳のときの気持ちに戻ってしまった 私も北海道に行く機会があり、北海道大学を訪れて「卒業して北海道大学の院に行くのもありだな、なんちて」とか考えていたところだった しかしそんな学力も財力も行動力もない私は無難に就職を選んで春からはいっぱしの社会人として働く 先輩

    • 味噌マヨを作りなさい

      生活の重さ バックパックで旅をしている。 当初はスーツケースで旅行に出かけるつもりだったのだが、『バックパッカーズ読本』という本を出発前に読み、バックパックで旅行することに決めたのだ。 こう書くとすごく頭が悪いか硬いかのように見えるだろう。 その本によると、歩道が整備されている国なんて少なく、道がガタガタならキャリーケースは引きづらいとのこと。 確かに思い返せば平らな道ばかりではなかったが(ゆずの歌詞?)、バックパックを背負う重さに比べればキャリーケースの方が便利だったよ

      • コンプリートリークレイジー

        2月下旬にタイに渡った私は、タイのホステルで仲良くなった中国人女性チェン(34)とブラジル人女性ルーシー(38)と一緒に夜行列車でラオスまで行くことになった。 チェンは音楽大学を卒業した後貿易関係の会社で働いていたリトルミイみたいな見た目の女性で、ルーシーは歯科医師として働くきれいに並んだ真っ白な歯とラクダみたいなゆったりとした目が特徴的な女性だ。 ホステルの共用スペースでダラダラしていたところチェンが「次はどこの国に行くの?」と聞いてきたので「夜行列車でラオスまで行くよ

        • えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる

          新卒から約4年間務めた会社を今月末で退職した 客先には2年とちょっといて半分以上を過ごしたことになる 客先は「無茶振り」を「いい経験」で言い換える職場で、陰湿で体育会系の人々が跋扈していた。 「こんな職場大嫌いだ!」と思っていたけど、いざ辞めるとなるとあたたかく送別してもらい、振り上げた拳の置き場に困ってしまった。 一個下の女性社員のことも仕事上の付き合いだけであまり好きじゃなかったのに、送別会の幹事をしていくつもプレゼントを用意してくれた。 バラの花がガラスの靴に生けられ

        • 固定された記事

        永遠のゆべし先輩

          いわし雲の国

          大学時代の先輩とどこか旅行に行きたいねと話していて、坂本慎太郎の台北ライブがあるのを知り、それに合わせて11月8日〜11月12日の4泊5日で台湾旅行に行くことになった 25歳、都内在住、独身OLの平均的な欲望 「し、仕事を休んでパーっと旅行に行きたい、、、」が自分に芽生えるとは 🇹🇼1日目 通勤・通学中のサラリーマンや小学生たちと電車に乗って、先輩と羽田空港へ向かう キャリーケースを持っているから電車が混んだら舌打ちとかされちゃうかなと思ったけど杞憂だった 電車の中のみ

          いわし雲の国

          どぶ川をただどぶだと思う

          本当に仕事が忙しい 残業は6月に入って減ってきたのだが日々与えられる仕事が重すぎる OJTの質問に答えて自分の作業をしてたら差し込みの作業が入って……と気づいたら定時になっている 仕事中の時間を短く感じるのは長く感じるよりは楽なのかもしれないけど、脳がフル回転なので疲れる 今週は仕事で腹たつことがあった 客先は体育会系の雰囲気がまだ残っている会社だ 最近ひしひしと感じるのだが男の人って集まると本当に陰湿だ その場にいない人の陰口を言って、コミュニティごとにスケープゴートを

          どぶ川をただどぶだと思う

          みんながいた2019年に戻りたいね

          みんながいた2019年に戻りたいね

          まだ平気?「もう平気!」

          ZOZOで買ったアースミュージックアンドエコロジーの黒くて安っぽい小花柄のその布切れは仕事に行く時以外には決して着ない オフィスカジュアル用と割り切って買ったそのワンピースは自分の趣味ではなく全然可愛くなくて嫌いだったからだ 仕事を辞めてこんな服をばさっと被って慌ただしく家を出る生活を終わりにしようと思ったので、いくつかのもう着ないオフィスカジュアル服をまとめてゴミ袋に入れていた ゴミ袋から捨てるはずだったワンピースを引きずり出して、コピーアンドペーストされた小花柄の迷路の

          まだ平気?「もう平気!」

          題詠をしてみました

          題詠をしてみました

          細々と作る、俳句も楽しい

          細々と作る、俳句も楽しい

          デートで川越に行ってきた たくさん人がいたけどみんな「死を待つ人々」って感じだった

          デートで川越に行ってきた たくさん人がいたけどみんな「死を待つ人々」って感じだった

          秋口に館山の海で拾った謎の球根を植えたらすくすく葉を出して育ってるんだけど図鑑で調べるとツルボって花っぽい 花言葉は「誰よりも強い味方」「流星のような」などなど 植え付けの時期が違うけど咲いてほしいな

          秋口に館山の海で拾った謎の球根を植えたらすくすく葉を出して育ってるんだけど図鑑で調べるとツルボって花っぽい 花言葉は「誰よりも強い味方」「流星のような」などなど 植え付けの時期が違うけど咲いてほしいな

          コスモドリアをひとつ

          ロイヤルホストのコスモドリアが好きだ 「コスモドリア」という絵本に出てきそうな名前も、栗とレモン、二つの黄色が載っているのも可愛いし美味しい。 栗があったので家でコスモドリアを作った、きちんとレモンもパセリも飾って食べる。 肝心の栗に味付けをしなかった&よく火が通っていなかったみたいでビミョーだったけど、そのほかはかなりロイヤルホストの味に近くて美味しかった 人って宇宙だ、と思う時がある。 とても優しくて穏やかな人がドキッとするような氷の刃のように冷ややかな残酷さを持って

          コスモドリアをひとつ

          バイクは急には曲がれねぃ

          日常をいっぺんに変えてしまうような幸福な出来事が起こることを待ち望んでいる でも、日常は物語の旋律を外れているからこそ日常である 急にハンドルを切ったら思い切りコケてしまうから、目的地があるのならそれを見据えてじわじわとハンドルを切るしかない 去年の10月に中国地方に行ってきた 年も越して今更も今更なのだけど、楽しかったので日記にしておく 一日目 羽田空港へ向かう京急の中、電車が傾く線路で窓の外には空しか映っていなくて『CURE』のバスのシーンを思い出す 空港に着いて友

          バイクは急には曲がれねぃ

          今年の目標 読売歌壇で俵万智から評をもらう 穂村弘に採用される 氷室冴子青春文学賞に応募する より自分と向き合う一年に!

          今年の目標 読売歌壇で俵万智から評をもらう 穂村弘に採用される 氷室冴子青春文学賞に応募する より自分と向き合う一年に!