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どぶ川をただどぶだと思う

本当に仕事が忙しい
残業は6月に入って減ってきたのだが日々与えられる仕事が重すぎる
OJTの質問に答えて自分の作業をしてたら差し込みの作業が入って……と気づいたら定時になっている
仕事中の時間を短く感じるのは長く感じるよりは楽なのかもしれないけど、脳がフル回転なので疲れる

今週は仕事で腹たつことがあった

客先は体育会系の雰囲気がまだ残っている会社だ
最近ひしひしと感じるのだが男の人って集まると本当に陰湿だ
その場にいない人の陰口を言って、コミュニティごとにスケープゴートを作らなきゃ気が済まない
「誰が仕事ができない」「こんなところまで出張って来て」ヒソヒソと陰口の仲間にされるたびに「あぁ、私もこうやって言われてんだろーな」と思う
陰湿先輩(男)の下に付いている後輩も全自動で陰湿後輩(男)になり、陰湿後輩の下についている新人も全自動で陰湿新人(男)になる
新人どもまでヒソヒソと話してるとキーボードでそいつらをぶっ叩きたくなる

思うに男性社会では未だに、仕事=男の価値観が根強いのだ
男として仕事で成功しなきゃいけないというような価値観に必死に食らいつこうとしているような
だから私生活としての自己と組織としての自己とが地続きにあって、仕事を仕事と割り切れず自我を出しまくる

人は誰しもミスするし、「利益を求める」以外に目標のない会社という組織の中で、他人を貶しあって一体何になるんだろう?
いつしか自分もミスをするのにこいつらはどれだけ自分に自信があるんだろう?
「はやくこんなかいしゃ、らっかのあくまがつぶしてくれないかな」と小学生男子の純度で毎日思う


5月の段階で精神が疲れ切って「6月に入ったら絶対休みを取って伊豆大島に行く!」と思ってたのに、いざ6月になったら作業がバカスカ入って6月後半くらいにならないと休みが取れそうにない
もういい加減休ませてくれよ、と思っていたところ社員さんが職権を濫用に濫用しまくってお気に入りの面子を引き連れて出張(ほぼ遊び)に行った
オンラインで済む会議をわざわざ数人で行く意味
出張前には出張の準備とか、もちろん出張中は仕事が十二分にできないのでそのツケが社内にいる人間に回ってくる
休みとれないのになんでこいつらは遊んでんだろと腹がたった

残業して作ったマニュアルも、いざ研修で説明する社員さんが全然準備していなくて、聞いてる人が全員興味を持っていないことがヒシヒシと伝わってきた
徒労、徒労、徒労…

社員なのでこちらから何の文句も言えない
そのくせこちらがミスすると責められる
ちょっとでも反抗すれば干される
「客先常駐」という悪しきシステムの歯車の中でグギギギギと自分をへし折られる


毎日ささやかないいことはある
薬局のお兄さんがすごく優しかったこと
部屋の外に倒れていた私の傘を誰かが拾って立てかけてくれていたこと
南インド料理屋に行ったらお客さんの子供が持ってきたコカコーラを分けてもらえて店主や子供と乾杯をしたこと、そのコーラがぬるくてもとても嬉しかったこと

そのいいことを、水面を覆い尽くす藻やヘドロのように仕事のやなことが多い尽くすので、ささやかないいことはどんどん水底のほうに沈んでいってしまう
労働はまじで悪

OJTをしたり、4年目としてレベルアップした業務をする中で世界はどんどん変わって見えて来る
自分がOJTを受けた先輩はどんなに大変だったか、どんな風な口の聞かれ方をしたらムカつくか、先輩はあのときどう思ってたのか、などなど
1年目のときに休職したときにも感じたけど、いろんな立場を経験することで紙の上に描かれていた世界が、立体感を持ってペーパークラフトのように見えてくる
そのペーパークラフトの世界をウルトラマンのような巨人になって側から眺めてみるのも、そのペーパークラフトの世界に入り込んでみるのもいい
日々勉強になっている、なんて優等生な言葉では纏めたくないが解像度が上がるのは少しだけいいカンジ

でもね、得られるものが日々の苦労に対して指でつまめそうなくらい小さいんですよ
もう、、、なに!!?!?!?!
上司がいきなり北村一輝か竹野内豊になって、小粋なジョークで和ませてくれねえか

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