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素朴でおいしい家庭料理帖

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日々のお料理をまとめています。身近にある材料と基本調味料だけで仕上げていく、簡単だけど丁寧な家庭料理の数々は、一品足りないときや少し疲れたときに、身体と心に優しく寄り添ってくれる… もっと読む
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記事一覧

【お料理】 青菜炒め (調理時間:5分)

以前、「胡瓜もみ」のレシピを投稿しました。 これを基本単位として、色々な酢の物に活用できるレシピで、1年のうち半分はこのお世話になっているような気がしています。 残りの半分は、、寒くなってきたら青菜が美味しくなります。 大根菜に小松菜、壬生菜など、地方それぞれで美味しい青菜があると思います。 今回は、また基本単位としての「青菜炒め」を作っていきます。 どうしても生姜だけは入れたかったので、入れています。 ★材料はこちら 基本単位は、青菜、油、酒、塩です。 油は今回は生姜

【お料理】 ガパオライス (調理時間:20分)

お客さんが来て、お料理を振る舞う時に、私にはだいたいの定番のお料理があります。 和食なら、けっこう何でも出来ますが、せっかくなら楽しんで欲しいので、洋食なら魚のムニエル、中華系だったら麻婆豆腐、インド系は味噌キーマなど。 それで、なにか東南アジアの、、エスニックなものも定番を持っていたくて、自分が好きなのが、フォーやパッタイの麺料理の他に、ガパオライスが好きなので、何度か試してみて、ようやく掴んできました。夏野菜たっぷりの、ご飯が進むガパオ、作ります。 ★材料はこちら

【お料理】 真田そば (調理時間:15分)

あけましておめでとうございます。 今年も、どうかよろしくお願いします。 さて、本日は1月4日。 池波正太郎原作の時代劇に、「正月四日の客」という作品があり、それがとても好きなんです。 柄本明さんと松平健さん主演のドラマなんですが、心理描写がすごく上手に演じられています。 そのドラマに出てくるお料理が「真田そば」。 信州の郷土料理なのですが、これがまた美味しそうで、このドラマを見た年に、青春18きっぷを使って、当時住んでいた熊本から長野まで、食べに行ったことを思い出します。

【お料理】 手搾りリンゴジュース (調理時間:5分)

例えばRPG系のゲームなどをしていて、「回復ドリンク」を飲んで体力や魔力が一気に回復するシーンがありますよね。 「そんなオイシイハナシ、現実ではあるわけないじゃん」と思っていたんですが、あるんですよ。 それがこの、手搾りのリンゴジュース。 幼い頃、風邪をひいたときなどに、母がよく林檎を擦りおろして食べさせてくれて、それがとても美味しくて嬉しかったことを思い出し、そういえばジューサーではなく手搾りでリンゴジュースって作ったことないよな、と思い作ってみました。 レシピとして載

【お料理】 ふろふき大根 (調理時間:40分)

「大根は偉い。」 料理研究家・土井善晴先生は、著書にそのようなニュアンスのことを書かれていました。 実際に、大根の季節になり、手にとって調理してみると、なるほど、確かに大根は偉い。捨てるところが無いのですね。 そんな大根の中でも、家庭料理の定番・ふろふき大根。 私は、このお料理はお味噌を楽しむ料理だと思っています。 作り方は数多あり、味噌次第では無限大のレシピになる、まさに奥深いお料理のひとつです。 ☆材料はこちら 柚子は手に入れば、で構いませんが、やはり柚子の有無でこ

【お料理】 ショコラ・ショー (調理時間:10分)

福岡は急に寒くなってきました。 仕事の合間に、ちょっと一息甘いものを口にしたいときの一品、ショコラ・ショーはどうでしょうか。 2017年に、料理研究科の土井善晴先生をお招きし、空港に送る車内でこの「ショコラ・ショー」のお話をしたことを覚えています。(真夏なのに。) 土井先生が「なんかちょっと落ち込んだりしたときに、これ作って貰えたら嬉しいよなぁ」と一言。 土井先生は、若い頃にフランスやスイスに居られたので、もしかしたらショコラ・ショーは何か青春の思い出があるのかもしれません

【お料理】 鮭のムニエル (調理時間:10分 ※漬け込み時間除く)

ローズマリーをいつか植えたいと思いつつ、何年も経っています。 じゃがいもや鶏肉、鮭を洋風に焼き上げる時に、素晴らしい仕事をしてくれるハーブですね。 ハーブ農家兼カフェを営む友人の家に遊びに行くたびに、庭先に生えているローズマリーを貰って来るのです。 今回は、それを使ってシンプルで美味しい酒のムニエルを作ります。 ☆材料はこちら 干物作りの要領で、まずはサーモンの切り身を塩水に漬けます。 今回はソースも作らず、オリーブオイル、ローズマリー、にんにくだけの味わいで鮭を楽しみた

【お料理】 秋のグリルマリネ (調理時間:20分)

秋、といっても、もう冬の場所もあるかもしれません。 私が住む福岡では、いわば「晩秋」。夏が過ぎた寂しさも薄れ、寒い冬がやってくる覚悟を決めている今日この頃です。 寒いのは苦手だけど、秋や冬にはそれはそれで美味しいものがたくさん出てきます。 そんな時に出会った素晴らしい食材がありました。 何らかのきっかけで知った、島根県飯南町で自然農法を営む「白井自然農園」さんのさつまいも。 いつかこちらのお野菜を食べてみたいと思っていたところ、さつまいもがネットで買えることを知り、注文して

【お料理】 胡瓜もみ (調理時間:5分)

シンプルで誰でも作れる「胡瓜もみ」。 実際、こういったお料理こそ奥深く、作り手の腕が試されるお料理なのかもしれません。 このお料理で気をつけることは、塩もみ胡瓜に適度に胡瓜の風味を残すこと、そしてお酢で塩のしょっぱさをいいバランスになるようにぼかすこと。 「ぼかす」という言葉は「味付け」という行為と排反しているように見えますが、実際にそのようなイメージで作るとけっこうこの言葉の意味がお分かりになると思います。 ☆材料はこちら 基本の胡瓜もみは、胡瓜、塩、酢のみ。私は胡麻

【お料理】 フルーツサラダ (調理時間:10分)

果物はそのまま食べて美味しいのはもちろん、季節のものが手に入ったら何かお料理として使ってみたくなります。 今回は、ちょっとしたパーティー料理というか箸休めというか、そんなフルーツサラダを作ります。 今回使うフルーツは、ぶどう、すいか、パイナップル。 夏のフルーツのカラフルなものを揃えました。ぶどうは、お世話になっている福岡県田川市の友野ぶどう園さんの新品種「マスカサーティン」。 友野さん、今年も美味しいぶどうをありがとうございます! ☆材料はこちら サワークリームがよく

【お料理】 夏野菜と魚肉ソーセージの炒め物 (調理時間:15分)

九州はまだ暑いです。(少し涼しくなりましたが、、) 市場にはまだまだゴーヤーやつるむらさき、空芯菜などの夏野菜が出回っています。 今回のレシピは、夏によく食べる名も無いお料理。 魚肉ソーセージを使ってリーズナブルに、冷蔵庫にある夏野菜で簡単に作れて栄養も取れる炒め物です。 ☆材料はこちら 今回はゴーヤーとモロヘイヤがあったのでそれを使います。 まずは、硬いゴーヤーから油で炒めていきます。 ゴーヤーがしんなりしてきたら、葉物系(今回はモロヘイヤですね)と魚肉ソーセージを

【お料理】 芋づるの味噌きんぴら (調理時間:10分)

秋になると美味しいサツマイモ。この時期は、その蔓が市場に出回ります。 近世の沖縄や戦時中など、食糧難の時代に大活躍したサツマイモですが、蔓まで食べられるというのは、本当にお利口さんな食材だなと思います。 今回はその芋づるを、白味噌を加えて風味豊かなきんぴらにしました。 ☆材料はこちら 芋づるは筋を取っておきます。 フライパンに油をひいて、軽く炒めます。 かつお粉と白味噌を入れて、さらに炒めて馴染ませます。 酒・みりん・お醤油を入れて、お味噌をのばして絡めていきます。

【お料理】 古漬けソリャンカ (調理時間:5分)

以前、「鯛のウハー」を投稿したときにも書きましたが、私は旧ソ連地域のお料理がとても好きです。 2016年に、ロシアを訪問したときに、ボルシチだけでなくいくつかのスープを食べて、とても感動しました。 そのうちの一つが、「ソリャンカ」。もとはウクライナのお料理で、お肉や魚にピクルスの汁を入れて煮込んだ味の濃いスープです。 ロシアでは「サリャンカ」という発音で呼ばれていました。 これを食べた時に思ったのが、この味は糠漬けでもきっと出せる、ということ。 もちろん肉や魚を入れてもいい

【お料理】 柑橘のグラニテ (調理時間:2時間)

昨年に続き、宮崎の友人からへべすを頂きました。 今年も素晴らしくおいしかったです、、。 昨年はところてんでしたが、今年はフランスの氷菓子・グラニテにしました。 どうですか?おしゃれでしょう?お酒のあてのようなお料理以外もできるのですよ。(それを言っている時点でおしゃれではない、、) さて、グラニテとは、シャーベットやソルベよりももっと氷っぽさがあり、かき氷とも違う食感のお菓子です。 洋酒を香らせたり、季節の果物を使ったりしますね。 今回は、ウイスキーを香り付けに使いまし