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結婚式くらい、もっとワガママになっていいんじゃない? #結婚式に自由を

僕は、結婚式・披露宴が好きです。

自分の仲の良い友人や、リスペクトしている先輩が人生をともに歩むと決めた人との誓いの場。

新郎新婦のふたりのなれそめや出会い、結婚に至るまでのストーリー。

それぞれが両親の元に生まれてから、今に至るまでの来し方を振り返るムービー。

そして、新婦から両親に捧げる手紙。

これらのフォーマットはある種の「テンプレート」かもしれませんが、そこにあるストーリーはすべて完全オリジナル、唯一無二のもので、いつも涙ぐんでしまいます。

そうして、「自分ではない誰かの家族のストーリー」を通じて、自分を産み育ててくれた母親への感謝や、最愛の妻と出会い、ともに過ごせている喜びを再確認して、「家族の大切さ」を思い出す良い機会になっています。

いまの結婚式は、いまの時代に最適なのか?

他方で、結婚式には「謎」ルールがたくさんあって、しがらみや面倒が多いのも事実。

僕自身は学生結婚だったこともあり、当然お金なんてほとんどないので、いわゆる「スマ婚」的なやつで、挙式+写真撮影のみで披露宴はなし。しかも挙式はお互いの両親+兄弟姉妹のみ。

費用も20数万円だったし、こだわれるポイントもほとんどなく、悩んだり迷ったりすることもありませんでした。

ところが、普通の結婚式はそうは行きませんよね。

・結婚式→披露宴→二次会というのが基本コースで、かかるコストは数百万円はくだらない。
・どこからどこまで結婚式・披露宴に招待したらいいかわからない。
・「ご祝儀3万円」がハードルになって、招待するのが申し訳なくなる。
・集めたご祝儀の金額チェックが超大変。万一金額が合わなかったら一大事。
・一人ひとり好みは違うのに、何を引き出物にしたら良いか迷う。
・かと言って、カタログギフトにするのも味気ないし、迷う。

などなど、挙げたらキリがないほど、悩みポイント、モヤモヤポイントが多いのが「普通の結婚式」です。

そう、「普通の結婚式」は、どこか「不自由」なのです。

この「結婚式の不自由さ」という集合的無意識を突いた、 #結婚式に自由を というキャンペーンを、結婚式の新常識を世に提案し続けてきたCRAZYが「いい夫婦の日」の今日、仕掛けています。

この #結婚式に自由を のキャンペーンに先立って、僕が運営しているHARES COMMUNITYのみなさんに「結婚式にまつわる不満」について聞いてみました。

投げかけるや否や、いろんな不満や疑問が、次々とコメント欄から寄せられました。

子どもが騒げるスペースが欲しい

これ、3児の父の僕は切実に感じる問題ですね。どんな結婚式や披露宴でも、子どもがはしゃげる、騒げるスペースは滅多にありません。

なので、僕も妻も、結婚式に参列する際は、パートナーに子どもを託して、単身で参加せざるを得ません。

一度だけ、妻のお姉さんの結婚式に、子どもたちを連れて参加したことがありましたが、やはり式の途中でぐずり始め、会場の外で子どもをあやすことになり、結婚式の感動を共有することができず、とても残念でした。

小さい子どもと一緒に楽しむのは難しい。これが「普通の結婚式」ですよね。

ピン札準備するのが面倒

「結婚式のご祝儀袋に入れるお札はピン札でなければいけない」
という不文律がありますよね。

ピン札を入手するためには、銀行や郵便局で両替してもらうしかありません。

万が一ピン札を両替えし忘れたら…

大根おろしを使って、お札をピン札に変える方法があるらしいですw そこまでするかw

「ピン札」を用意するのも面倒ですが、毎回結婚式に参加する度に「あの膨大な量のお札を数えないといけないのか…大変だな…」と絶望的な気持ちになるので、「そもそも電子マネーでいいんじゃないの…?」と思っちゃいます。
PeatixとかPaymobizとかでも良さそうですよね…!

初期見積もりより高すぎじゃない?!

あれもこれもと追加オプションが盛り込まれた結果、あまりにも初期見積もりとかけ離れた金額で着地することもあるそうです。

「せっかくだから」と、オプションを削ってケチるのもアレだしなぁ…という心理が働いてしまうのもありますが、正直印象は悪いですよね。

主賓どうするか問題

披露宴では、新郎新婦それぞれ一人ずつ主賓をお願いするわけですが、誰にお願いすれば良いか?はめちゃくちゃ悩ましいポイント。

特に、部署が変わったり、転職したり、職場が変わって間もない場合はさらに難易度が上がりますよね。まさに「忖度の極み」です。

知り合いいなくてぼっち問題

たまーにあるのが、新郎(もしくは新婦)しか知り合いがいなくて、同じテーブルに誰も知り合いがおらず「ぼっち」状態になってしまう問題。

本当なら、友人である新郎新婦に祝福の言葉でも贈りたいけれど、写真撮影やらなんやらで忙しいから、言葉を交わせるのはほんと一瞬だけ。

あれ、俺何しに来たんだっけ…?

と不思議な感情になること請け合いです。

結婚式は、そもそも自由だ。

そもそも「普通の結婚式」ってなんなんでしょうね。

それは単に、僕らの親世代における「普通」だっただけで、今の時代の「普通」か?というと、それは違うはずです。

そして、インターネット・テクノロジー・グローバル化によって、価値観が多様化して、小宇宙化が進んだ現代においては、「普通」という概念は存在しません。「普通でないことが普通」なのです。

だから、「結婚式は、こういうものだ。こうあるべきものだ。」という固定観念は辞めて、自分たちにとって幸せな結婚式のあり方は何か?

両親をはじめ家族や、自分や自分たち夫婦を支えてくれた友人や同僚、上司や先輩たちに感謝を伝える上で、一番良い方法は何か?を考え抜いて、ベストな方法を選べば良いのです。

例えば。最近結婚された、とあるフリーランス夫婦はこんな風に。

ウェディングパーティーをやりますー!
式場は一日7万円の借りて、料理・花・ヘアメイク・写真・動画はフリーランス仲間にお願いして、ドレスはレンタル、みたいな感じです。
計70万くらいかなあ…
会費1.5万円くらいにして、二次会はおしゃれ居酒屋的な感じです!

例えば、とあるご夫婦はこんな感じで。

30代になって「引出物の皿はもうこれ以上要らなくね?」と強く思ったので、先日の自分の結婚式は会費制2.2万/着席/引出物ナシにしました。

「結婚式は、不自由」というのは、もはや固定観念なのかもしれません。その気になれば、誰だって自由に結婚式や披露宴の新しいカタチをデザインできる。

いわゆる「オーダーメイドウェディング」はお金も時間もエネルギーもかかるけれど、お金も時間もエネルギーもかけない、「ずぼらウェディング」なんかもあっていい。

もちろん、結婚式やウェディングパーティーをやらない、という選択肢だって、ある。

たとえば、うちの夫婦は19歳で結婚してから、2017年10月31日に「結婚10周年パーティー」みたいなものをやる?という話もあったけれど、結局やらなかった。

それは、ふたりの価値観や交友関係を考えると「ちがうね」となったから。
*シンプルに、妻がそういう場を催すのがニガテ、というだけですが。笑

結婚式に、自由を。

冒頭にも書きましたが、僕は結婚式も披露宴も大好きです。

あれほど純粋に、自分ではない誰かの幸せを喜び、自らの家族との関係性を省みるステキなイベントはないな、と率直に思います。

でも、もっともっと、自由でいい。

「違うな、変だな」という違和感を感じたら、しきたりがどうのとか、慣習がどうのとか考えずに、いらないものはやらない。やりたいことは、やる。

シンプルでいいんじゃないかな。

だって、結婚式は、ほかでもない、夫婦ふたりのものだから。

新郎も、新婦も、もっとワガママでいいと思うのです。

忖度のない、みんなが「あるがままの自分」でいられる結婚式がもっともっと広がったらいいなぁ。

11月22日(いい夫婦の日)に、
北京・万里の長城より。

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