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三十にして立つ。本当の自立には「甘える力」が必要だった。

今日、とあるクローズドイベントを主宰したのですが、そこでお話しいただいた内容があまりにも金言の連続だったので、備忘を兼ねてシェアします。特に30代の方、これから30代を迎える20代後半の方は必読の内容かなと…!

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大変ありがたいことに、先日6月30日を持って生誕30年、創業3周年を迎えることができました。以下の記事にも書きましたが、20代ラストイヤーの後半戦は非常に苦しくて、生死をさまよっていたのですが、約2ヶ月前、GW明け頃にようやく無事に「生還」をしまして、今日という日を迎えることができています。

「30歳を迎える日」を目前にして、迷いに迷った挙句、10日前ほどに勢いで「30歳になることについて語る会」と称した「生誕感謝祭」を企画することにしました。

以前から、お世話になっている起業家や経営者の方がご自身でバースデーパーティを開催しているのをみて「自分には絶対にできないな…」と思っていたのですが、「有難き命」を支えてくださった方への感謝を伝える場を設けたくて、「誰もきてくれなかったらどうしよう…」「せっかくきてくれたのに、満足してもらえなかったらどうしよう」という不安を抱えつつも、イベントページを立ち上げました。

5人、10人でもきてくださったら万々歳!と思いつつ、思い出のBOOK LAB TOKYOを貸し切って迎えた本日、蓋を開けてみたら40人近くの方にいらしていただきました。本当に有難いことです。

乾杯の挨拶をそこそこに、20時過ぎあたりからメインコンテンツ「30歳になることについて語るトークセッション」をスタート。トークセッション野郎なので、トークセッションをやらずにはいられないのです。笑

当初は1人あたり5〜10分くらい話してもらい、全員に話していただこう!と思っていたのですが、蓋を開けてみたら1人あたり30分も話してくださり、たった3人であっという間に21時半!朝まで生トークできるレベルでした。

「明日死ぬと思って『いまここ』を生きれば、将来の不安はなくなる」by 森本千賀子さん

トップバッターを「困った時のもりち」さんこと、morich代表の森本千賀子さんにお願いしたい!と勝手ながら思っていた(事前の予告は一切してません笑)のですが、そんな僕の無茶振りにも嫌な顔一つせずに快く受けて下さいました。

↑もりちさんのことは、BUSINESS INSIDERでもインタビューさせていただいています。

プライベートのことを含め、人生年表のごとく「XX歳までにXXする!」と宣言していたもりちさんですが、その原点を作ったのが24〜25歳の時に受講した土日2日間で14万円もするビジネス講座。そこで話されたことを良い意味で「鵜呑み」にされて、今に至るそう。もりちさんの生き様、本当に素敵だなぁと。「鵜呑み」というと悪いことのように言われがちですが、「右脳」がビビッときたら、とりあえずごちゃごちゃ疑わずにやりきってみる「素直さ」は明らかに強みですよね。「鵜呑み力」

そんなもりちさんは昨年リクルートを辞めて独立されたわけですが、不思議なことに「将来の不安は何一つない」そうです。そのワケは、自分自身に絶対の自信を持っている、とかそういうことではなく、「明日自分が死ぬかもしれない。そう考えると、5〜10年後のことなんて考えたって仕方がないし、意味がない。『いまここ』でベストを尽くして、価値を発揮して、後悔がないように生きることしかできない」と心の底から思っているから、なんだとか。

もりちさんの言葉をお聞きして、心がすーっと軽くなりました。本当におっしゃる通りだなぁと。「底知れぬ不安」に苛まれている暇があったら、今を一生懸命生きることに全力を注ごうと、そう思いました。

↑もりちさんと、僕。

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「生き急げ。時間を借りろ。そして、時間を投資せよ。」by 澤円さん

もりちさんにご指名される形で、続いて登壇いただいたのが「プレゼンテーションの神さま」こと、マイクロソフト業務執行役員の澤円(まどか)さん。

以前、とある方のバースデーパーティでお会いしたことをきっかけにご著書『マイクロソフト伝説マネジャーの 世界№1プレゼン術』の著者イベントにお呼びさせていただき、BOOK LAB TOKYOで朝7時半からのトークイベントに登壇いただいて以来のご縁でした。

↑その際のイベントレポートはこちら。

風貌通り、完全なるイエス様な澤さんですが、「人類はプレゼンテーションによってのみ、歴史がつくられてきた」とのご神託に一同激震が走ります。神が仰るのなら、間違いありません。

ご著書にもありますが、澤さん曰く、プレゼンテーションはプレゼント。自分ではない誰かを喜ばせるための「贈り物」なんですよね。そういう意味では、「あいさつ」も含めて、コミュニケーションのすべてがプレゼンテーション。そういう意識で日々のコミュニケーションに向き合うだけで、人間関係も仕事も劇的に円滑になるそう。

そんな澤さんから頂いたメッセージが、「生き急げ。時間を借りろ。そして時間を投資せよ。」というお話でした。

澤さん曰く、「シリコンバレーは失敗に寛容な文化がある」というのは誤りで、正しくは「シリコンバレーは速く小さく失敗する。小さな失敗から得た学びを活かして、速くリカバリーする。それがシリコンバレーの正体だ」と。

ビジネスだけでなく、人の人生も同じ。生き急ぐことで、速く失敗ができ、速くリカバリーできるようになる。だからこそ、生き急げと。

二つ目は「時間を借りろ」。自分の気が赴くままに、やりたいことをどんどんやるのが「生き急ぐ」だとするならば、それを実現するには、自分一人だけでは到底無理。そこで必要になるのが、「他者の時間を借りる」という発想。人様の力を借りることを躊躇せずに、「時間を借りる」と思えば、「借りた時間はきちんと返そう」というマインドになるし、決して「TAKEオンリー」にはならない。だからこそ、積極的に他人に頼って甘えなさい、というメッセージ。

他方で、時間を借りるだけでなく、周りのために、世の中のために、自分自身の将来のために時間を投資することも重要。積極的に、自分以外の人のために時間を貸そう、というマインドはまさに澤さんの生き様そのもので、グサッと来ました。

澤さんならではの「極上のプレゼンテーション(贈り物)」をお聞きして、「もっともっと生き急いでいいんだ、他人の時間を借りていいんだ」と、すごく前向きな気持ちになりました。澤さん、ありがとうございます!

*澤さんはその後、ご自身のVoicy(音声配信番組)で僕のことを取り上げてくださっていて、感謝感激。。リアルに聴きながら泣いてました。。。涙

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「もっと人に甘えろ。そしてグローバルな視点を持ってアジア代表を目指せ!」by 小田切未来さん

澤さんにお話頂いた時点で既に21時を回っていたのですが、みなさんにご了承いただいて30分延長!して、経済産業省・大串大臣政務官秘書官の小田切さんにお話頂きました。

小田切さんは、クールジャパンプロジェクトの立ち上げ、PRに従事されながら週末は起業家にあいまくってネットワークを増やし、その後政府の「兼業副業推進」をリードされる傍ら、NewsPicksでプロピッカーをされるなど、良い意味で全く官僚らしからぬ、起業家マインド溢れる官僚です。

↑は去年企画した「パラキャリ未来会議」に登壇いただいた際のイベントレポートです。

小田切さんには本当にお世話になっていて、兼業副業の検討委員のゲストスピーカーに呼んで頂いただけでなく、昨年9月から委員をさせていただいていた「我が国産業における人材力強化に向けた研究会」のきっかけをつくってくださったり、僕の活躍を陰日向に支えてくださった方でもあります。

そんな小田切さんが下さったアドバイスは3つ。

1つ目は、「もっともっと甘えなさい!甘える力が君には足りないよ!」ということ。いやもう本当に仰る通りで、長男として生まれてこのかた、ずっと「甘え下手」なんです。

↑のツイートにも書いたように、「30代になったことだし、もう甘えるのではなく自立しよう」と思っていた矢先に「もっと甘えなさい!」と言われて一瞬困惑したのですが、たしかに今の僕に一番足りないのは「甘える力」だなと。

2つ目は「体を鍛えよ」。しばらくこもりっきりだったせいで、僕の肉体はブヨブヨに、人生最高体重に達してしまい、そろそろやばいなと思い1週間前からダイエットはじめたところだったので、マジで筋トレしようと決意した30歳の夜。

そして3つ目のアドバイスは「アウトプットメインの仕事だからこそ、インプットを欠かさずに。既に西村くんは働き方分野の日本代表なんだから、もっと視座を上げて、グローバル視点でのインプット&アウトプットを意識的に増やして、アジア代表を目指して欲しい!」とのこと。視座の高さがさすが官僚…!と思わず唸りました。そもそも日本代表なのか…?というツッコミはあるかと思いますが、ここは素直に「アジア代表を目指します😂」と宣言しておきたいと思います。そして、ダイエット計画を達成した暁には、英語学習プロジェクトを始動したいと思います。結果にコミット!
(ダイエット系、英語学習系の「やってみた」系の記事広告のお仕事、お待ちしてます!)

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そんなこんなで、あっという間の3時間でした。月初だったり、ワールドカップ日本代表戦をこの後深夜3時に控えていたりする中、直前にも関わらず参加を決めて参加してくださった方々、参加はできないけれど、とわざわざ会場までプレゼントを持って来てくださった方々、嬉しいメッセージを贈ってくださった方々、本当にありがとうございます。おかげさまで、有難き人生を、今も送ることが出来ています。

「人は、生きているのではなく、生かされている。」

そんな当たり前なようで、当たり前じゃないことに気づかせてくれた半年間であり、3時間でした。

「三十にして立つ」という言葉があります。

曰く「(学問で)自立できるようになった」とのことですが、今日という日まで「自立」=自分の足で、誰の力も借りずに立つ、と考えていたのですが、それは誤りだったなぁと。

昔、寄稿した↑の記事にも書いたのですが、僕は"Fast alone, Far together."という考え方が大好きで。

"Fast alone, Far together"
早く行くなら一人で行け。遠くに行くなら一緒に行こう。
僕が大好きなアフリカの諺です。

きっと、自分一人の足で歩いて、走っていけるところは、たかが知れてる。早く行けるかもしれないけれど、遠くまではいけない。

でも、誰かと一緒なら、時間はかかるかもしれないけれど、自分一人でもずっと遠くに行ける。遠くに行くために、嫌われることを恐れずに積極的に他者に甘えてみる。甘えたことで「しょうがないなぁ」と腰をあげてサポートしてくれて、自分一人では出来なかったことができるようになる。それこそが、「真の自立」なんだなと、今日来てくださった方からことごとく「もっと甘えてね!」というメッセージをいただいて、心から確信した「真実」です。

「本当の自立には『甘える力』が必要だ」という真実。

30歳の癖にまだまだ自分一人では立つことが出来ず、甘え下手な僕ですが、今後とも何卒よろしくお願いします。

ということで、個人的にも非常に満足度の高いイベントになったので、来年もやります。絶対。2019年7月1日(月)の夜。ぜひ予定空けておいてくださいね!

さて、この後3時からはサッカー日本代表VS.ベルギー戦!ジャイアントキリングを見せてくれ!!!

明日もいい日になりますように。

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