「それは彼氏になってくれよ」

仕事に追われて こんな時間になってしまった
いつもは避けてた近道を通ってた
そしたら案の定  怖い人たちに絡まれ
どう逃げようかと必死に考えてた
その時 突然  物陰から颯爽と登場
「誰だ、お前は」と詰め寄られた あなた

まるで少女漫画の王道  私はヒロイン
どこか期待しちゃってたのに
「ぼ…僕は友達だ」

急に現れて守ってくれてさ
本当にびっくりしたけど すごく嬉しかった
なのに“友達”って  嘘でもいいから
恋人のフリしたかった
そこは彼氏になってくれよ


誰でもいいから助けてくれる人 待つほど
か弱い女じゃない  よくそう思われてた

それでも恋はしてたいし  できれば本当は
頼りがいのある優しい人に出会いたいな

前から好きだった あなたが来てくれて
運命なんて勘違い だとしてもよかった
本音はあなたから “大好き”が欲しい
だけど待ってばかりはイヤだ
だから彼氏になってくれよ


鈍感なあなた  どうすれば振り向かせられるの?
やっぱり現実は漫画のようにはいかない
覚悟を決めたら  ほらきっと神様も優しく微笑む
ハートに日だまり

急に現れて守ってくれてさ
本当にびっくりしたけど すごく嬉しかった
なのに“友達”って  嘘でもいいから
恋人のフリしたかった
そこは彼氏になってくれよ

友達のままじゃなくって
それは彼氏になってくれよ




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