「Slow life」
時間に追われ焦って支度し
家を飛び出し駅へと向かった
改札口で定期が無いのに
気付いてまた引き返す
急いだ時に限って遅刻し
大切なものどこかに落として
こんなことなら走らなきゃよかった
重い足取り その傍らに
花が揺れる
人はいつしか向上心を忘れ
ことなかれの道 行こうとする
幼い頃の冒険心を取りに
走って来た道 戻るべきだ
まだ遅くない
足早にすれ違う大人たちよ
前しか見ずに何を急ぐのか?
振り返る足跡の周りには
見過ごした景色が取り囲むだろう
失くしかけたときめきをも