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「ブロックチェーン」でコンテンツ配信プラットフォーム作ろうよ

すっかり市民権を得た「ビットコイン」。私の周りでもその値動きで一喜一憂してる人が目立つようになった、本当に多くなったなぁ。そんなビットコインから生まれたのが「ブロックチェーン技術」であることは私の周りの一喜一憂している人もきっと知ってる…ちなみにその定義ってご存知でしょうか?

ブロックチェーンの定義
1)「ビザンチン障害を含む不特定多数のノードを用い、時間の経過とともにその時点の合意が覆る確率が0へ収束するプロトコル、またはその実装をブロックチェーンと呼ぶ。」
2)「電子署名とハッシュポインタを使用し改竄検出が容易なデータ構造を持ち、且つ、当該データをネットワーク上に分散する多数のノードに保持させることで、高可用性及びデータ同一性等を実現する技術を広義のブロックチェーンと呼ぶ。」

いや、ムズカシイっす…

日本ブロックチェーン協会によるブロックチェーンの定義だそうですが、私のようなアホにはよくわからんのです…で、知り合いに聞いてやっとわかったような気になれたのが「中央管理者のいない分散型台帳(帳簿管理)」。んーまぁこれも難しいんだけど、、、、

通貨以外の取引にも使える!

ってことでよろしいですかね!詳しいことは全く語ることはできませんが、ブロックチェーンは台帳を管理するデータベースの技術みたいなもので、その技術でビットコインは「通貨」として取引している。ってことは別のモノも取引出来るんじゃないか!と。
って私がいうまでもなく取引は出来るし、音楽やマンガや動画などといったエンターテインメントの「コンテンツ」の取引もアメリカですでに動きが活発化しているっていうんだから…本当頭がいいひとはスゴイですね。

ブロックチェーンで著作権管理

まず音楽業界は年々売り上げが減ってるって問題がある。上の図の通り、音楽業界では違法コピーやら違法配信など著作権に関連した問題が多い。こうした問題による損失は大きい模様。これはなんとなくわかります。

いま音楽産業は、本来であれば年商1千億ドル規模のビジネスであるはずなのに、現状はかろうじて700億か800億ドルくらいだ。これを変えることができる。ブロックチェーンが変える音楽と所有の関係:連載「音楽の未来をつくる人」#3|WIRED.jp

Dot Blockchain Musicというイニシアティブを設立したBenji Rogersって人もWIREDのインタビューでブロックチェーンにこう期待を寄せてます。
音源に著作権情報が入っていれば誰がどこでいつ利用したか把握できるし、食いっぱぐれることはないってことですな。ビットコインでもそうだけど「簡単に改竄できない」というブロックチェーンの特徴は、こうした権利関係にもうまく働くようです。詳しくはこちらのnoteがわかりやすいです。

ブロックチェーンでコンテンツ配信しようぜ

「著作権」の観点からのブロックチェーン活用が始まっている音楽業界。
これに加えて、もう一つの大きな動きとして「コンテンツ配信」での活用があるようです。

いまコンテンツの配信はどうなっているかというと、コンテンツホルダーとユーザーの間に例えばNetflixのようなプラットフォーマーが存在しています。というか圧倒的な存在感っすね。
どんなにいいコンテンツを持っていてもプラットフォームを介さないとユーザーに届けることは出来ないし、お金も直接もらうことが出来ないビジネスモデルになってます。この関係を壊そうたってなかなか出来ないですわなぁ…


コンテンツの「ユーザー直販」モデル

でもアメリカにそんなモデルぶっ壊してやるよ!というヤツラがいる。
StreamSpace」は映像制作者と視聴ユーザーを直接つなぐビデオマーケットプレイスを運営している。このモデルはブロックチェーンを通じてユーザーに直接コンテンツを届け、直接課金を受けるため「新しいビジネスモデル」として注目されている。定額制以外だとYOUTUBEとかの広告モデルしかないワケだし、それと比較しても新しいってワケです。

現状は、ま、極端なことを言ってしまうと、ユーザーが欲しいと思ってるコンテンツもプラットフォーマーの意向によって消えちゃうし、そもそもそのコンテンツの価格交渉もコンテンツホルダーよりも優位ってのは明白っす。

そんな現状を打破する…出来るのかなぁ

ん~そもそもユーザー目線になってみると…
私自身いろんな動画プラットフォーム利用してるけど、何故かといえば「そら、一つのアプリで色々みれるから楽じゃん」ってところに尽きるのですよね。一つ一つ、出版社や映画会社のアプリをいちいちのぞきにいけっての?!それは非常に面倒じゃないですか!
このモデル、コンテンツホルダーからすれば「プラットフォームとの従属関係は解消され、ユーザーも好きなコンテンツをプラットフォームに頼らず得られる」というのかもしれないけど、過程が面倒になったらユーザーも離れちゃいますわね。

じゃ配信プラットフォームを作るしかないのかな

アメリカでは「DECENT」というブロックチェーン技術を基にした配信プラットフォームがすでに出来てます。でも「じゃ、明日から音楽もマンガも動画もDECENTでみるか」とは、まだならないですなぁ。
ちなみにDECENTは6つの意味の頭文字からきてるんだそう

D ecentralized Network 分散型ネットワーク
E ncrypted & Secure 暗号化された安全な
C ontent Distribution System コンテンツ配信システム
limination of 3rd Parties 第三者を排除した
N ew Way of Online Publishing オンラインパブリッシングの新しい方法
T imestamped Data Records タイムスタンプがついた記録データ

DECENTは仲介者を排除したコンテンツ配信プラットフォームとうたってますが、やはりユーザーへどう届けるかが重要なポイントであることは間違いないようですな。となると…もし日本でいま出来ることは…SNSの拡散力を使うか、キュレーションメディアのリーチ力を使うか…

これでユーザーへの直販は出来る…!でも結局真ん中の人たちが強い!facebookのアルゴリズム変更とかがあると結局従わざるを得ないってのは悲しいもんですね。

なお日本でもブロックチェーンではないですが真ん中のプラットフォーマーの位置をとって代わろうとしている企業があるようです。Netflixはもう不要?――次世代のコンテンツ配信方法を開発するPulitが1億円調達


今回のまとめ

「ブロックチェーン」でコンテンツ配信プラットフォーム作ろうよ
そんな大層なタイトルをつけたのはどこのだれでしょうか。正直、書いているうちに「うんそうだね!」なんて軽く言えなくなってきましたよ。

でもコンテンツビジネスの業界も「ブロックチェーン技術」による影響をうけることは間違いないってのはわかりましたし、もう動いてる人たちは沢山いるワケで…

❝ビットコイン以外でも「ブロックチェーン技術の活用」を考えていきましょうや❞

今回はそんな結論でしめさせて頂きます。


Twitterもやってますのでご意見など頂ければ幸いです。

ホワイトボーダーズ#9 完


❖参考記事
・Can Blockchain Technology Challenge YouTube, Netflix?
・Blockchain Powers Shift To Decentralization In Media
・Spotify Settles Class Action Lawsuits Filed By David Lowery and Melissa Ferrick With $43.4 Million Fund
その音楽は誰のものか? 音楽業界がようやくブロックチェーンで「連携」、ベータ版API提供|WIRED.jp 
“Music Is Digital Gold — So Why Do We Treat It Like Digital Plastic? (dotBC Update #8 )” by @BenjiKRogers
ブロックチェーンが変える音楽と所有の関係:連載「音楽の未来をつくる人」#3|WIRED.jp 

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