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理不尽〜ポジティブアレルギー〜

  
   
    
「ヘヴィメタルのコミュニケーション論」
を読みました。
 
   
  
こちらを読んでて思ったのは、
私は、DIR EN GREYさんや、MAN WITH A MISSIONさんとか、
太宰治さんとかネガティブな物が大好きで、
   
ネガティブな物はとにかく落ち着くのである。
DIR EN GREYさんの曲はとっても激しい曲が多いのだが、
子守唄に出来るレベル。  
 
  
そして、ポジティブな物が大嫌いだと言う事。
 
例えば「ワンピース」とか、「EXILE」さんとか、
(好きな方いたらごめんなさい)
 
以前マツコさんがテレビで、
「ドリカムアレルギー」と言っていましたが、これすごいよく分かる!!!
「ドリカムアレルギー」ってなに? マツコの番組で話題に。ポイントは『歌詞の世界観』

 

 
よくよく考えてみると、
ワンピースもEXILEさんも良いものだとは思うのだけど、
どうしても好きになれない。
 

なぜか、
  
 
多分、自分がいくら頑張ってもポジティブになれない、
ポジティブになりたいと思ってる時点でネガティブ。
 
あとはポジティブな物の、
「ネガティブなんて気の迷いだよ☆
元気だしていこうね☆」
みたいな、ネガティブな物を病(やまい)とか、
無かったことにしちゃう感じが嫌だ。
  
 
んー…。
  
これって何でなんだろうかと考えてみてたのだけど…
 
  
学生時代、私はパーソナルスペースがかなり広いタイプの人見知りで、
休み時間ずっと本を読むような子だった。
     
     
休み時間に周りの子は友人達とテレビの話題で盛り上がったり、
サッカーをしたり、
マンガを読んだり、
ゲームをしたり。
 
音楽は流行りのポジティブな物が好きで、
マンガやドラマはハッピーエンドを好む。
  
やだこれかわいいー!おそろにしよー♡
などと群れる、
とにかく群れる。
(大事なことなので2回言いました) 
 
 
私は本を読み本と会話するし、
お返事は文章や絵を書いていた。
わくわくした気分で書く事もあるし、ため息を吐きながら書く事もあった。
  
  
そんな私は暗い、怖い、と理解されず友達は居なかった。
周りの人たちは人間らしくて羨ましいな、
私も早く人間になりたい。と思っていた。
  

  
ある時、クラス対抗の垂れ幕をクラスで自作する事があり、
私が絵を描くのが得意だったのはみんな知っていて、
  
「絵描くの好きでしょ?
上手いんだから描きなよーw」
  
と頼まれた事があった。
 
  
今まで話しかけもしない、
見ず知らずの人間が突然集団で優しくなる。
友達でもないのに。
 
「はぁ?何言ってんだこいつ?」
と正直思った。
 
  
多分だけど、
ポジティブな物が嫌いなのもそうなんだけど、
ポジティブな物が好きな人が嫌いなんだなw
   
  
  
「ヘヴィメタルのコミュニケーション論」の中で、

DIR EN GREYの京さんが
  

「僕自身がヘヴィなことを考えている訳ではなく、世間一般にはソフトで受け入れ易い
ハッピーエンドな歌詞が多いが、実際の世の中にはヘヴィな事の方が多くあって、
(日本の音楽シーンでは)そういうものを隠したがる傾向がある。
そうした、本来なら誰もが持っているが、隠したがり誰も書かない様な事を表現する人間がいてもいい。
普通の歌詞を書いていても新しいものは出来ないし、他のアーティストも既にやっている事。
何より、(自分自身)そういうものに興味がない」 

と語っている。
   
  
  
学生時代、私の周りの人達がリア充だとしたら、私は非リアだ。
  
リア充はポジティブで
ワンピースとかEXILEさんとかポジティブなものが好きであろう。
  
  
今まで話しかけもしない、見ず知らずのリア充たちが
垂れ幕の自作の件で急に優しくなる、
  
ポジティブな物が好きな人のイメージで
そういう人たちって人の痛みとか、苦しみとか分からないんだろうなぁ、とか。
集団で群れて、みんな一緒、
そしてネガティブを無かった事にしちゃう無神経さをその時に受けてしまって、  
ポジティブな物に触れるとそういう事を思い出してしまうので拒否反応を起こしてしまう。
  
   
だから、そんなポジティブなリア充が好きであろう物の、
歌の歌詞にありがちな、
「ネガティブなんて気の迷いだよ☆
元気だしていこうね☆」
みたいな雰囲気のものに触れると、
  
わああー!!!!
頼んでも居ないのに、無理矢理元気を押し付けられる私の辛さも分かってー!!!
痒いー!!!と思うんですよね。 
 
  
ワンピースもEXILEさんも何も悪くないのだ、
ごめんなさいw
  
  
      
いたち(旦那)はパーソナルスペースがすごく狭くて、人見知りもあまり無い。
この話をいたちにしたら、
  
  
いたち「EXILEとか3代目だって、半分くらいはネガティブな人だと思うよw」
 
  
私「いや、だからEXILEさんが嫌いと言うわけではなくて、
EXILEさんを好きであろう人が嫌いなんだよ」
 
  
いたち「なるほど…よく分からんw
ポジティブな音楽とかが嫌なのは分かったけど、
他のものは?スポーツ?
サッカーとか」
 
 
私「あー!だめだめ!
サッカーなんて眩しい生き物がするスポーツだからだめだめ!
サッカーが好きな人は大体リア充でしょ」
 
 
いたち「ネガティブなスポーツってあるんかいなw」
 
 
いたちは私とは真逆のポジティブ。
オタクだから、EXILEさんとか流行りの音楽はあまり聞いたりはしないけれど、
私のネガティブ話を笑ってしまうくらいにはポジティブである。
 
これだからイケメンは(怒)
 
 
そう、いたちはポジティブで
ものすごくイケメンで、
人見知りしないし、
イケメンである。
 
 
そう、私、良く考えたら
「イケメン」と呼ばれる方々も苦手なんだった。
見た目が良くて、何一つ苦労しない感じで。
 
ポジティブな物に触れた時のような感覚に陥ってしまう。
 
 
私はと言うと根っからの喪女で、
自分の外見は好きじゃない。
だからトイレの鏡とか、
「美しい人達が見るもの、私みたいなのが身なりを整えた所で何も変わらないだろう」
と、家では見られるが外出先のトイレ等では見る事が出来ない。
 
 
でも、そんな私が真逆のいたちを好きになったのかは不思議である。
 
  
ポジティブ、
  
嫌いだったんじゃないのか。
 
  
   
「ヘヴィメタルのコミュニケーション論」の最後に

「DIR EN GREY がテーマとして掲げる「痛み」などのネガティブ な考え方に共感するファンたちのなかには、
音楽以外の場ではあまりうまくコミュニケーションが 取れない人もいるだろう。
彼らにとって DIR EN GREY は、自分を肯定できる場として必要なのだろうと思う。」

  
とある。

  
  
多分だけど、
私は学生時代群れていた人達が羨ましいと思っていたのかもしれない。
いたちと一緒に居ると、私とは真逆で、
色んな人たちと仲良くできたり、
羨ましいなって思ったりはする。
 
 
その羨ましい気持ちがあるのに自分には出来なくて、
辛かったり悲しかったり、
痛みを代弁してくれているネガティブな音楽達を聞いて、
私は癒やされていただけなんじゃないだろうか。
 
 
そう考えるとポジティブな物も、
もっとちゃんと触れてみたらもしかしたらいい物かもしれない。 
 
 
   
ちなみにこのブログをいたちに読んで頂いたら、
 
「理不尽」
 
と、一言だけ頂きましたので、
ブログのタイトルにさせて頂きました。
 
  
キエエエー!!!
 
 
 
 

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