浴衣の季節
先日、駅で浴衣を着ている人達を見て、
ああそっか、
もうそんな季節なんだな…と。
私は暑がりで
季節の中で一番夏が嫌いなのだけど、
だから夏は出掛けたくないし、お祭りなんてもうすっかり忘れてたな。
あれはいつだったか…
夏祭りに貴方と行った時、
私は慣れない浴衣と草履であっという間に人混みの中に流されて、
貴方を見失ってしまった時に、
人混みの中から私を見つけて、手を繋いでくれましたね。
普段手を繋いだ事がなかったので、
とても嬉しかったんでした。
浴衣を見ると、その時の事を今でも鮮明に思い出します。
だから夏は相変わらず苦手ではあるけれど、
その時の事があってからは夏の事がほんの少しだけ好きになりました。
しあわせを感じる時と言うのは、
いつでも好きな景色が一緒に目に浮かぶ感じがする。
この手に掴めるものが限りがあると知れば知るほど、震えてくる。
好きな景色をまた見つけたい。
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