漫画 凪のお暇

最近気分が沈んでいた時に手に取った満載『凪のお暇』。

昨年ドラマ化されなんとなく面白そうだと思ってみていた。そしてどんな原作なのか気になっていた。ネタバレはしないように書くが、概要は主人公28歳OLの凪が社会の息苦しさから離れて今までとは違った生活をして暫しのお暇をするという流れだ。年齢的にも、同性としてもなんとなく共感する部分があったり彼女の家庭の事情だったり、考え方だったりなんだか自分とリンクする部分が多く感じる。この作品はぼんやりとした不安がよく描かれていて、そのため私を含めた多くの読者の共感を呼ぶのかもしれない。

しかし、不安を抱えている描写が多いとと聞くとなんだか暗ーい内容のようにも思えるがこの漫画を読んでいると少し気が楽になる。コメディ要素が含まれているというのは大きいところでもあるが、お暇後の主人公に関係してくる登場人物たちが非常に魅力的であることが大きいのかもしれない。

漫画ではお決まりのように主人公は何度もピンチと戦わなければいけないが、この漫画を読んでいるとなんとなく乗り越えられる気がしてくる。それはお決まりのパターンなどではなく、主人公のごく小さな成長の積み重ねから今の彼女なら乗り越えられるという期待が湧いてくる。私もこの漫画の主人公と年齢は大差ないが、自分が今更成長ができるのか、変わることなんてできるのか日々そんなことを感じて生きている。たとえフィクションだとしても、この漫画を読み続けて主人公の成長と終着点を見届けたい。そして、その時私はもう一度自分に問いかけてみたい。自分は変われるのかと。


#漫画



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?