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若い歌人さんとその短歌 

ガーデニングが好きだけど、水撒き、穴掘り、草取り、としゃがむ姿勢が多く、年々きつくなっている。ガーデニングは過酷な作業でもある。

最近は、「新しい花の苗を植える 一年草」3割、「去年のがまた出てくる 宿根草」7割として、なるべく楽出来るように、工夫をしている。
冬、寂しかった庭も、これからは、植えて、育って増えて、花が咲いて、と次第に彩られてゆく。
その変化に気付くのがうれしい。
時間をかけて絵を描くように、花や葉の配色、その丈の高低差、日当たりなどで、全体を想像して、と、これからわが家の庭作りが始まる。

それにしても、春のパワーはすごい。 
冬場、どう見ても、枯れているとしか思えないカリカリ状態、もしくは地上部分は無くなってしまって根っこだけになっている宿根草が、今、モコモコと土から緑の芽を出している。
草花がこれから成長していくために、浴びる春のパワーは、成長することがこれ以上なくなってしまった私(^o^)ゞには強すぎて、もう、ふらふら。
冬のやさしいぽかぽかが、丁度よかったのかもしれない。この季節は春~ともてはやされるけど、体調不良になりやすい。人間って弱いなぁ。しんど。ちょっとずつガーデニング頑張っていこ。 (^_^A   

◇◇
花が終わると、ドライフラワー作りも、楽しいです。

ミニ薔薇で作ったドライフラワー。去年の写真。
今は茶色です。 (>.<) 言い換えればアンティーク調
花かんざしのスワッグです。
この花は、咲いてる時からシャラシャラしているので
かんたんにドライフラワーになります。
かわいい花束出来上がり o(^o^)o お嫁さんの作品
アゲラタムという、去年収穫の花をスワッグにしたものを、まだ窓際にぶら下げています。もうそろそろ捨ててもいいのですが、紫色がまだ残っているので、昨日100円ショップの紙でくるんでラフィアで縛って花束にしました。
(^-^)/***


◇・◇・◇ 若い歌人さんとその短歌 ◇・◇・◇

木下龍也さんの花が出てくる短歌、3首です。

  
         花束を     
      かかえた君は手を振れず    
     さよならにただうなずいていた 
         

「あなたのための短歌集」木下龍也 ナナロク社


         花束を
      抱えて乗ってきた人の
     ためにみんなでつくる空間

  「つむじ風、ここにあります」木下龍也 書肆侃侃房  

    
      大きさも深さも違う
        花瓶には
     それぞれ似合う一輪がある

「あなたのための短歌集」木下龍也 ナナロク社


◇ ◇ ◇

木下龍也さんの「あなたのための短歌集」を読んで、衝撃を受けました。
彼は、1988年1.12生まれで、現在36才です。
ふつうのことばだけですらすら詠まれている、たった31文字から、スパーンと打ち放たれたように飛び出す広がり、またはその威力、木下龍也さんの短歌に目を醒まされました。
言葉でいうと、失礼になりそうで怖いくらいなので止めときます………………。悲しい程の低い語彙力。

本には付箋だらけで、もう本自体に、大きな付箋をバンッ、と1枚つけたいです。
その中より……。

        
         もがくほど
      しずむかなしい海だから
     力を抜いて浮かんでいてね

「あなたのための短歌集」木下龍也 ナナロク社

  
        君という
      紙飛行機に与えたい
    遠く飛ばないための織り目を

「あなたのための短歌集」木下龍也 ナナロク社


         愛された
       犬は来世で風となり
     あなたの日々を何度も撫でる

「あなたのための短歌集」木下龍也 ナナロク社



木下龍也さんの他の本も、少しずつ読んでいます。何冊も買ってあるので、もう半分読んだも同然です、というのは、既に家にあるという嬉しさです。 

先日、YouTubeで『新短歌教室の歌集1』という本について、木下龍也さんと岡野大嗣さん、ナナロク社の村井光男さんが、選んだ歌人さんの短歌について解説しておられる様子を視聴しました。
2年位前のものでした。

木下龍也さんが、ズームの分割されたひとつの画面の中で、動いて声を出していました。
それを見て、「あなたのための短歌集」を読んで受けた衝撃から間もないので、まず、木下龍也さんが人間だということを確認しました。
そしてもっと他の動画も観ていると、木下龍也さんは何処にでもいそうな、吹き出して笑ったり、歯磨きしたり、風邪引いたり、菓子パン食べたりしそうなふつうの若者だったことに、ほっとしました。

#みんなでつくる春アルバム
#わたしの本棚

 本を買うというよりは仕入れている (*^^*)

#木下龍也
#あなたのための短歌集

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