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そっか。私のままでよかったんだ #企画メシ

コピーライターの阿部広太郎さんが主宰する企画メシ。勇気を振り絞ってエントリーしたこの講座も、残すところあと2回になった。

第7回の講義を受ける前だけど、久々に自分のためにnoteを書こうと思う。(だから、ですます調ではありません)

今回は、課題を提出しただけで100点満点

7回目の課題はRadiotalkというアプリを使ってラジオの生配信にチャレンジすること。
それを聞いた瞬間、「残念だけど、今回はパスだな」と思った。

私は誰かに発信したいこともないし、だからライターをしているともいえる。自分にメッセージがないから、誰かの言葉や企業の魅力を発信したい。そう思った。

諦めているはずなのに、課題が発表されてからずっと心が晴れない。誰かに会う度にこの課題の話をし、今まさに逃げようとしている自分を正当化しようとした。理由が分からずイライラして、8年ぶりに髪を染めるきっかけにもなった。今思うと「苦手なことだからこそ、挑戦すれば得るものがある」とわかっていたんだと思う。

ありがたいお誘い

ちょうど同じ頃、企画メシ内でライター仲間が立ち上げた「ライター部」の発起人からライター同士のオンライン座談会のお誘いをもらった。これも参加しようか悩んだ。だけど、ライターの話を聞きたいという人の声で立ち上がった企画だし、こんな私でも人の役に立てるなら……と入念に台本を書いて当日に臨んだ。

リハーサルではバッチリだったのに、本番では緊張して何も覚えていない。それでも、わざわざ時間を作って私たちの話を聞いてくださった人がいて、「役に立った」と言ってくれた。これをきっかけに話に上がったのが、ライター3人のラジオ番組。

課題提出まであと4日。私はあきらめていたので、ありがたい話だった。

生配信を終えて

私が今回得たものは、話し方でも、生配信の楽しさでもなく「自分にとって価値のないと思っている知識でも、誰かの役に立つかもしれない…」という発見だった。文章を書く技術は本屋に行けばいくらでも知ることができる。それでも知りたい人がいるというのは、本当に大きな驚きだった。

そして今、個人的にキャリアの分岐点に立っていた。
結婚をした流れで、自然と子どもの話になった。もし子どもができて産休に入った時、フリーランスの私には戻る場所があるのだろうか。

この問いとは2年くらいずっと向き合ってきた。無意識の中で、企画メシにもこの問いの答えを求めていたのかもしれない。
私にしかできないことで社会の中に居場所をつくり、それが誰かの役に立つならなお嬉しい。キャッチコピーの勉強も続けているけれど、福岡にいる私がすぐに結果を出すのは難しそうだ。


選ぶかわからない、新しい選択肢

生配信から3日後、私をこの業界へ招き入れてくれた恩師のような方から、電話があった。じっくり話すのは数年ぶり。

そこで「新たな事業を立ち上げる際、ライティングを教える立場として参加してくれないか」というお誘いを頂いた。

以前の私なら、考える間もなく断っていたはずだ。でも、今回は違った。ラジオの生配信でもらった感想があったからだ。新卒の会社で、「ライターに向いていない」と言われ、悔しくて走り続けてきた。そんな私だから、文章を書くのが苦手な人にも寄り添えるかもしれない。そうだといいな。とその時に思った。

人生って、ちょっとしたきっかけで変わっていくのかもしれない。課題に誘ってくれたライター仲間のおふたりには、本当に感謝しかない。そして、前向きに課題に取り組む姿勢、行動力は心から尊敬している。出会えてよかった。企画メシには、そう思える人がたくさんいる。

選択肢が増えると、勇気が出る。

ここにきて、阿部さんが繰り返し伝えている「私は私のままでいい」をもう一度実感できた気がした。
ずっと苦しかったのは、私じゃなくて他の誰かになろうとしていたからかもしれない。

残念ながら私は本当に忘れやすい。これからも「私は私のままでいい」という言葉に憧れながら、成長する=変わりたいという自分の狭間で何度も苦しむんだろうな。だけど、その度に「私は私のままでいいんだな」と立ち止まって、自分の歩いてきた道を振り返りながら歩いていこうと思う。

きっとこの決意も忘れてしまうから、ここに残すことにしました。


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