おまたせ、オマタ・フランケンシュタイン。

おまたせしました。ついに、産みます。そして、ついに、オマタ・フランケンシュタインの誕生です。


助産師 「先生、子宮口ほぼ開きました」

先生 「どれどれ〜(関西弁で触診)」

わたし 「ギャアー(3分おきぐらいに陣痛はやってきている)」


先生 「これ、ムリやな」

助産師 「ムリですか」

先生 「デカイ。こども。デカイわ」

わたし 「ギヤヤヤー(それいま言うセリフ?(怒)って思ったけど、痛い)」


先生 「ひっぱろ」

助産師 「ママも、がんばるんだよ!!!」

わたし 「ううううう(ベビーのためなら、なんでもやります!と涙目でうなずきながらの、陣痛耐え)


3度の吸引。

(吸引カップを体内に入れて、赤ちゃんの頭を引っ張りだす方法です)


先生 「アカン。こども。デカイ」

助産師 「切るしかないですかね」

先生 「せやなー。帝王切開の準備して」

わたし 「・・・・・・?」


いやいや、ムリでしょ。わたし、ムリ。仮に、手術の準備が20分でできるとして。1分おきにやってくる陣痛を、何セットこなせばいいわけ!?それはちょっとムリなんだけど。

ベッドのそばで泣いてる夫と実母。

だけど、わたしの頭はフル回転。

ムリムリムリ。

手術はいいとして、手術準備にかかる時間を耐えられそうにない。


わたし 「産みます。わたし。産ませてください。このまま、イキます!!!うゔゔゔゔ、イターーーイ」

先生 「自分、イケるん?」

わたし 「はい、先生、わたし、イケます!!!」


ちょっとしたスポ根だな・・・。


拷問って。映画で見たことしかないけど、なんども同じ痛みを与えるよね。痛いから自白するっていうのもあるんだけど、なんどもなんども同じ痛みがやってくると思うと、脳が「もうムリだよ・・・限界だよ・・・」って言う気がするのよね。自白しないと、また同じ痛みがやってくる。あ〜あの痛みがまたやってくるのは、ツラすぎる。うん、そうだ、自白しよう!って思う気持ちがよくわかった。陣痛、拷問の如し。

ここで院長先生登場。院長先生は、帝王切開反対派で、ここまで来たなら自然分娩にしよう!と言ってくれて。そのまま産むことに。

けれども、当たり前だけど、赤ちゃんのサイズは変わらないからね。吸引カップのサイズを大きいのに変えて、再度吸引することに。そして、体内に響く・・・


パチンパチンパチンパチンパチン


そうです。赤ちゃんが出てこれるように、出口を広げるために、メス、メス、メス。「シュッ」っていう音よりも、「パチン」に近い音がした、気がした。切られる痛みがほぼ感じなかったし。どんだけ切られてたかもよくわからなかったけれども、出産後、傷を縫う時間が30分以上かかったから。あ〜フランケンシュタインだな〜と思ったわけで。


出産までの話が長くなりすぎて、感動的な赤ちゃんの誕生シーンがおろそかになってしまいました(汗)

3566g 52センチ の健康でビッグなベイビーが誕生しました。

吸引のせいで、頭がビヨーンと長くなってましたが、超絶かわいかったです。無事生まれてきてくれて、ありがとね。

生まれた瞬間、「ホンマ、デカイなぁ〜」という先生の一言で。カチカチになっていた気持ちと体がほぐれて、ふぅ〜と大きく深呼吸できました。

なんだかんだで、関西弁サイコー。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?