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「ふじお湯」を経て。

あ、わかりづらいですね。銭湯ではなく昨日まで開かれていた写真展の名前です。


想いの記録。
とてもステキな日だったから忘れたくない。



人と獣

自然はいつでも受け入れてくれた。

そんなことを思い出す。悩んだときも自然の偉大さも学んだ子ども時代。喉が渇いたら花の蜜で潤した。川の始まりを探し、夢中で登り続けた。

今まで思い出さなかったことが蘇る。
記憶ってすごい。影響を受けると、予想外な方向へ流れていく。


タイトルの「けもの」について。
怒りや殺意などを感じる時、普段はすやすや眠っている「何か」が起き上がる感覚があった。
ひょっとしたら「けもの」なのかもしれない。


花と手紙


誰かが、誰かに花と手紙を贈る。全ての手紙を見て、名前も知らない人の顔を見てなぜか涙が出そうになった。知り合いは初めて見る表情だった。
1人だったら確実に泣いてた。あぶないあぶない。

誰が書いたかわからない言葉に、みんな笑っていた。
花を普段から愛でる人も、私と同じようにドキドキして花屋に足を踏み入れた人も全員がわくわくしていたんだろうな。
誰に渡るのかはわからない、でも確実に言えるのは誰かの家に私の花があって、手紙を書いていたということ。

誰かを想う気持ちで溢れていた。
人ってこんなに優しくなれるのか、と不思議に想う。


あ、私の花はあの人に渡ったんだ、とささやかな答え合わせも楽しかった。
どんな家に帰ったんだろう。誰にこの出来事を話したのだろう。

私も、誰かにそう思われているかもしれない。



撮っている藤尾さんはずっとニヤニヤしていたんだろうな。




写真は販売されていて、途中でプリンターの調子が悪く「ご機嫌ななめだねぇ、あと少しだからがんばってねぇ」「がんばったねぇ!えらいねえ!」と藤尾さんとお手伝いの方が声掛けしていたのが「あー、やるやる」って心の中で共感。

子どもに話しかけるように、自分にも声をかけていこう。
好きなことをやっていい。どんどん提案していい。
私が楽しいなら、それでいい。楽しそうにしていたら、誰かが寄ってくる。


生活と暮らし


私の周りにも、見えていない世界がある。
カメラを持つと見えないものが見えてくる、そんな気がする。




藤尾さんの想いも載せておきます。
表現が、使う言葉がたまらなく好き。
たくさんのお花に囲まれているような、ちょうどいいお湯に浸っているような。




最後に持って行った花を。私も手放すのが惜しかったから。秘密にしておきたい方はここまでで閉じてくださいね。






織姫と彦星でした。

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