身近になった宇宙ビジネス「Star Link」

Star Linkとは

Star Linkはテスラやツイッターでお馴染みのイーロンマスク率いるSpace Xが運営している衛星通信サービスです。

直近ではロシアのウクライナ侵攻の際に、イーロンマスクがウクライナに通信システムを提供して注目を集めました。
通信衛星は宇宙空間にあるため、地上の通信インフラが破壊されてもインターネットを利用できます。通信衛星サービスのメリットが大きくクローズアップされた出来事でした。

Star Linkの特徴

Star Linkと従来の通信衛星の比較は下記表の通りです。

筆者作:Star Link比較表

現在、Space Xは3000機以上の通信衛星を運用しています。
Star Linkが従来の通信衛星と異なるのは、数と高度です。

従来は衛星の打ち上げコストが高かったため、高高度に衛星を打ち上げて、1機で広範囲をカバーしていました。
高高度かつ1機で広範囲をカバーする必要がある為、通信の速度が遅いという弱点があります。

Star LinkはSpace Xの安価な自社製ロケットで、大量の衛星を打ち上げられるようになりました。そのため、従来よりも低高度に数多くの衛星を配備できるようになりました。低高度の衛星は地上までの距離が近いため、通信速度を速くすることができます。衛星1機あたりの通信範囲が狭くなるというデメリットがありますが、大量の衛星で通信範囲の狭さをカバーしています。

衛星インターネットサービスが普及し、更に安価になっていくと離島や山奥などでの通信環境が劇的に改善されます。


日本でのサービス状況



日本(沖縄や鹿児島の一部は対象外)でも2022年10月からStar Linkのサービスが始まりました。

料金体系は「レジデンシャル(家庭向け)」「ビジネス」「RV(旅行向け)」「マリンタイム(海上用)」「航空(飛行機向けの)」5種類あります。

初期費用はアンテナのみで73,000円(期間限定で36,500円)、1ヶ月の料金は6,600円です。 ※2023年2月現在

リモートワークが増加する現在、衛星インターネットは無くてはならないインフラになるでしょう。

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