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【自分×分断】どうすることもできない僕。

僕は、大学に入るまで海外に行ったことが無かった

だから、大学に進学したら何としてでも海外に行きたかった

大学一年の年末、遂に実現した
友達二人とフィリピン・マニラの往復航空券だけを握りしめ、現地に向かう

無計画な旅

熱帯独特の空気、街の匂い、いつも陽気な人たち...

すべてが刺激的だった

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▲マニラ初日。宿が無く、急遽おうちに泊めていただくことに。


僕らは旅の味をしめ、翌年同じメンバーでベトナム・ダナン/ホイアンを

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▲夜の屋台。みんなバイクでやってくる。

そして更に次の年、2020年2月初週

今思えば新型コロナウイルスが日本にやってくる直前
僕らはバングラディシュを訪れた

到着してから2日間
首都ダッカの街をぐるぐるぐるぐるした後

友達が見つけたウェブ記事を頼りに
ミャンマー国境付近に位置する
チョドリパラ村に向かった

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夜遅くにその村に到着すると
そこに暮らすご家族が
有難いことに僕らを受け入れてくれた

おうちにはお父さんとお母さん、三姉妹が暮らす
三姉妹と僕らは同年代ということもあり、すぐに仲良くなり、翌日には村を案内してもらった

村にはいくつか寺院があった

というのも、彼らはラカイン族という仏教を信仰する民族だったからだ
僕は仏教徒ではないけれど、やはり親しみやすい雰囲気がそこにはあった

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2日間、食事から寝床から何から何までお世話になった

そして僕らは帰国し日常へと戻った



村での思い出は他にも沢山あるが、あるときお父さんが言ってた言葉が今でも忘れられない


「この川の向こうでは、まだ戦争をやっているんだ、仲間もたくさんいる…」


「この川」というのは、バングラデシュとミャンマーの国境にあるナフ川のこと

何も知らなかった僕は「ラカイン族」でググった

ラカイン族は、紀元前からナフ川一帯に暮らしていたが、ビルマ(今のミャンマー)と東パキスタン(今のバングラデシュ)の独立にともない、国籍を分けられ、国を持たない民族になってしまったそうだ

人間によって国境という分断がつくられている
そんな当たり前を再認識させられた


民族問題、宗教、分断、、、


ニュースや教科書でしか見聞きしないようなキーワードが急にが身近な存在になった

しかしそれらは、自分のことでは無かった
僕の世界からは遠い世界のことだった

僕は僕の日常を生きるだけで精一杯
彼ら彼女に何かしてあげられることなんてない

自分ひとりでは無力
ただ知ることしかできない


そんな悶々としているとき
僕が大好きでリスペクトしているONE OK ROCKのTakaはインスタライブでこんなことを言っていた

「無関心でいることができても、無関係でいることはできない」
「無関心はいつか僕らの未来を奪ってしまう」

このメッセージは、若者にこそ政治や社会に関心をもって投票をしてほしい、という彼の想いがつまった文脈でのものだったが、無力な僕の背中も押してくれた

確かに僕は何もできない

だけど、「知る」ことはできる

まずは「知る」ことからだけでも良いのかもしれない

勇気をもらった

自分と同じ地球に暮らす人たちに想いを馳せる

ひとりでもそんな人たちが
周りのことに関心を持つ人たちが増えたらいいな

素直にそう思った

どうやったら関心持ってくれるかな

そうだ、宇宙から地球撮影したら国境線ないじゃん!

"There is no border on the Earth"

ありきたりな言葉なのかもしれないけど

宇宙飛行士じゃない一般市民の僕が
いつか宇宙に行けたら、地球の写真と一緒にこの言葉を添えて発信しよう

ひとつ夢ができた

そんなことを考えてから数ヶ月経ったころだったか
SNSのタイムラインに

炎越しの地球を撮影したい!
国境線のない宇宙に炎を掲げる
人類史上初のプロジェクト

という文言が流れてきた

これじゃん
ひとまず宇宙行かなくても撮影できるじゃん!

運命かな?と思った

何かしらの形で関わりたい!
そんな想いで微々たるものだがクラウドファンディング支援をした

気づけばあれよあれよと素敵なメンバーたちに巻き込まれていき

おもしろいことに、今ではこのプロジェクトの運営メンバーになっている



このプロジェクトの名前は「Earth Light Project

分断を乗り越えようとする学生たちを起点に、誰もが共感できる、共生のシンボルをつくるプロジェクト
2020年にクラファン1,000万円調達が完了しています

人類は炎を囲むことで、仲間の輪を広げてきました
西暦2021年、世界中誰も仲間外れにしないために、私たちは炎を打ち上げて、地球全体で囲みます

オリンピック聖火リレーがやってくる宮古島で、共生という同じ願いを込めて、同じ日、同じ島から、宇宙へ向けて

はるか上空の炎を、はるか遠くに生きる人と共に見つめる。輪の外に誰も分断しない共生社会のために

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▲4月3日試験機打上げ@茨城・大洗海岸にて。 Photo by Earth Light Project 動画はコチラ

4月3日
試験機打上げを無事終え
(打上げの様子はコチラ!気球が可愛いから見て🎈)


4月4日
オンラインイベントCandle Night "Imagine"では
時差を越え、世界中の参加者と火を灯し

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残すは
4月25日(日)15:00~16:30
打上げ前最後の対談イベント

興味ある方はコチラから!
(荘司にメッセージ送ってくれたら無料招待できます!)

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そして
5月2~4日(いずれかの日程で実施、晴れて!!)

スペースバルーン打上げ本番

打上げ会場、宮古島からライブ配信をします🎈

人類史上初のこの試みを一緒に見届けましょう🔥

7時半!
みんな早起きしてYouTubeへGO…!!

詳しくは
プレスリリースを読んでほしいです📖

最新情報は
FacabookコミュニティTwitterInstagram
をCheck it out !!

緊急事態宣言を受け、打上げは「延期」になりました
6月の打上げを目指して、現在日程調整中です(4月28日現在)

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Photo by 中村拓郎さん

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僕は「分断」について何も知りませんでした

まずは、知ることから
関心のベクトルを向けてみることから始めてみました


「分断」って何だろう

「共生、共に生きる」って何だろう


国境の無い、地球を眺めながら、
私たちと一緒に考えてくれる人が、ひとりでも増えてくれたら嬉しいな

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