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小学生で初めて写真集を買う

皆さんは写真集と言われたら何を思い浮かべるだろうか?

アイドルの写真集だろうか? 

星好きならKAGAYAさんの写真集などであろうか?

私が写真集を初めて買ったのは、小学6年生の時だった。
(買ったと言っても、親に買ってもらったという方が正しいが...)

買った場所はというと、沖縄県にある水納島という小さな離島の小さなお土産ショップだった。
私は保育園時代からの友達と小学校の卒業旅行のために、この島を訪れていたのだ。
友達は星の砂やキーホルダーなどをお土産に買っていたのだが、私はよくわからないが、なぜかある写真集が欲しいと親にねだっていた。

他の友達のお土産より格段に高い1800円...

親に反対されたが、粘りに粘った末、ようやくゲットできた。

なぜそこまで粘ったのか今ではよく覚えていないが、小学生なりにその写真集の魅力に気づいていたのだろう。

それがnoteの表紙になっている写真集「smile ~My Friends of the Sea~」である。


井上慎也さんの写真集で、今現在は高松明日香さんうみまーるというグループを結成し、沖縄の海を中心に自然や生き物の神秘的かつ可愛らしい写真集を手がけている。

この写真集を当時見た時、私は「すごい綺麗だな。自然っていいな」と漠然と感じたことを覚えている。
しかし、親にたてついてまで買ってもらった写真集も、そのあとずいぶんと長い間、私のベッドの下に忘れ去られていた。...

そして先週末、部屋の大掃除をしていた際、たまたまこの写真集を発見した!

こんなのあったな。と思って開くと、

「こりゃ写真とか何も興味のない小学生の自分が買いたいと思うわけだ」

と感心した。

表紙が素晴らしいというのはnoteの表紙を見てもらえればわかると思うのだが、中身の写真1つ1つをとっても、自然と生き物の素晴らしさを存分に伝えてくれる。

全体を通して、海の生き物に焦点を当てて撮られているのだが、ただ生き物を綺麗にとるというだけではなく、どこか言葉では表現できないような生き物の声が聞こえてきそうな、「生活感丸出し!!」というような、本当に目の前にその生き物がいて、自分に語りかけてくるような写真ばかりなのだ。

また、写真1枚1枚に付けられたタイトルが個性的ですごく面白い笑

正統派なタイトルもあるが、一方で本当に笑ってしまうようなタイトルまである笑(本を広げて見せられないのが残念なくらい)


世の中には、いわゆる「綺麗だな」とか「整っているな~」と感じる写真はたくさんあって、それはそれで良さはあるのだが、買いたいとまではならない。一回見れればそれで十分だと思ってしまう。

でもこの写真集は何回見ても色あせない、むしろ時間を置いてみることで、自分の成長とともにさらに輝きを増す写真集だと感じる。
(何年間も放置してたくせよくいうぜという言葉はスルーする笑)

そして、写真集として素晴らしいというだけではなくて、「こんな世界が海にはあるんだ」、「海って面白いな」、「もっと知りたいな」という好奇心をくすぐるような写真集でもある。(ここは私の中でかなりポイントが高い。)


この写真集を改めて見て、思うことがある。

この地球には本当に素晴らしい自然があって、奇跡だと思えるような生命がたくさんいる。
そして、私たちが写真を見てすごい綺麗だなと思っているような光景は、本当は自分のすぐそばにだっていっぱいある。それに気付いていないだけだ。

例えば、私たちの上に広がっている青い空だってよく凝視してみると本当に神秘的な自然だ。
近所の小さな公園にだって、一生懸命生きている生き物がたくさんいる。(私たちは普段気にも留めないが...)

これってすごいことだよなと思う。
私たちが仕事めんどくさいなと思っている間にも、雲は形を変えながら優雅に飛んでいる。
私たちが、恋愛をして嬉し悲しをしている間にも、生命は次の世代に種を残そうと必死で生きている。


そんな当たり前だけど、尊いことを再確認させてくれた写真集を今度はベッドの下ではなく、本棚に入れておこうと思うのであった。

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