#1 #2
#1
橋の下で泳ぐ鯉
手を翳せば
泡沫の期待を抱かせてしまう
"冷たい人間"と
思われることにする
麩を放つ時
鯉は
餌を無邪気に求めるフリをしながら
ほんの一瞬
吸い込まれそうな虚無を
眼に浮かべる
かつて 人間であった頃の
(or 人間になれなかった故の)
悲しみを隠したまま
#2
眠気を誘う春の風
心地よい曖昧さの中で
愛と 戯れていたい
君の不在には
いつまでも
慣れないでいる
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#1
橋の下で泳ぐ鯉
手を翳せば
泡沫の期待を抱かせてしまう
"冷たい人間"と
思われることにする
麩を放つ時
鯉は
餌を無邪気に求めるフリをしながら
ほんの一瞬
吸い込まれそうな虚無を
眼に浮かべる
かつて 人間であった頃の
(or 人間になれなかった故の)
悲しみを隠したまま
#2
眠気を誘う春の風
心地よい曖昧さの中で
愛と 戯れていたい
君の不在には
いつまでも
慣れないでいる
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