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60代、死にたくなければ「ふろ」に浸かれ

おふろのプロが教える健康寿命が伸びる入浴法

 厚生労働省の発表によると我が国の三大死因は以下の3つです

1悪性新生物
2心疾患
3脳血管疾患

 人間は必ずいつが死にますが、この3つの病気にかからない人の余命は平均すると約7年長いというデータも出ています。我々が目指すのは健康寿命を延ばし、死ぬまで元気であることです。

 日常生活の中で3大死因にかかりにくくするための良い方法があるのですが、結論から言えば、毎日の入浴習慣がそれにあたります。


日常の入浴習慣が3大死因の病気の予防となる理由

 毎日の入浴習慣がこれらの予防となるのは大きく2つの要因があります。一つは日常の体温を上げる要素となること、もう一つは血管年齢を若く保つ効果があるからです。

毎日の入浴が悪性新生物の予防効果がある理由

 日本人の死亡原因の1位は悪性新生物によるものです。いわゆるがんです。

 がん細胞は、突如として現れるものではなく、常に体内に存在しています。健康体であればそれを、様々な免疫細胞が抑え込んでいます。

 免疫細胞は、体温が高いと活性化し、低いと働きが悪くなります。逆に癌細胞は体温が35度代だと免疫細胞の活性が低いため活性化しやすくなります。

 日常の運動や温活を心がけることで体温をあげて、常に免疫細胞が元気な状態にすることが、健康を保つためには大切です。

 入浴をすると体温を上げることになります。正しい入浴を習慣化すれば血管の拡張運動を繰り返すこととなるため、血流も良くなり一時的なものでなく日頃の体温も高く保つ効果があるのです。

 温活作用のある正しい入浴方法は以下の3点を意識しましょう。

①    浴槽に肩まで浸かる
②    40度前後の、熱すぎないお湯
③    10分〜15分浸かる

 心臓の負担が少ない半身浴でも構いませんが、しっかり身体を温めるにはやはり肩まで浸かることをお勧めします。水圧の力もかかりますので温まり方が違います。

 その代わり、お湯の温度は40度前後の熱すぎない温度で、長湯はしすぎないよう気をつけましょう。

死亡原因の2位3位は循環器系疾患

 がんに次ぐ死亡原因は心疾患・脳血管疾患になります。心筋梗塞や脳梗塞のことですが、これらは血管が詰まることによって、引き起こされます。

 予防策は血管を詰まらせないこと、そのために弾力性のある血管であることが大事です。

 毎日の入浴で、体温を上げ血管を拡張させる。血流を良くすると同時に、血管を鍛え、柔軟性のある血管を作ることができます。

毎日の入浴で介護認定されない健康を維持する

 温泉療法専門医の東京都市大学、早坂信哉教授による研究で、毎日の入浴を行うと「要介護度リスク」が29%も減少するという結果を得たと報告されています。

 実際に14,000人の高齢者を調査した結果、毎日湯船に浸かって入浴している人は3年後に要介護になる割合が、湯船に浸からない人や、毎日は入浴しないと答えた人たちよりも30%少なかったのです。

血管の老化と健康寿命

 血管年齢とは、血管の弾力性のことです。

 弾力のある血管は血栓ができにくいのですが、逆に弾力性のない老化した血管は血液の流れが悪く、血栓が起きやすい状態になります。

 心肺循環系統に血栓ができるのが心疾患、脳の循環系統に血栓ができたり、破裂するのが脳疾患です。

 血管を老齢化させないためには毎日の入浴と共に以下のことが大切になリます

1 食事に気をつける
2 適度な運動を行う
3 ストレスを溜めない

詳しくはこちらの記事に掲載

上記を意識しながら、毎日の正しい入浴習慣があなたの健康寿命を伸ばします。

①    浴槽に肩まで浸かる
②    40度前後の、熱すぎないお湯
③    10分〜15分浸かる

この3項目を覚えておいてください。

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