ビーバーとわたし

部屋とYシャツと私みたいなタイトルにしたかったんだけどしょーもないのでやめました。

出逢いの話に入る前に前置きとして。
当たり前だけど私の記憶を掘り起こしているものなので現実との差異は必ずあるだろうという事を頭に入れておいてほしい。美化されてる部分、都合のいいように記憶している事はおそらく多いと思う。多分。

そしてもうひとつ。
歴が長い事は自慢にはならないけど、ずっと彼らは私の自慢なんです!と叫び続けても中々聞き入れて貰えなかった期間が長かったので、こんな事があったんだよ、楽しかったんだよ、尊い時間だったんだよって話を聞いてもらえるのはとてもとても幸せな気持ちです。
だから色々写真を上げたり話したりする。ゆえに自慢話やマウントに聞こえる人も居るかもしれない。それはその人の感性だから否定はしないけど不快を武器に殴ってこられてもその不快感を私にはどうにも出来ないので自分でどうにか自衛してくれ。しか言えない。よろしく。

私がビーバーの音楽にまず出会ったのは当時働いていた飲食店の後輩くんからの薦めだった。
元々音楽は好きだったけどジャンルはバラバラだし所謂メジャーなアーティストしか知らなかったし、ライブもフェスも1年はおろか何年も誰のにも行かないなんてざらだった。
「りょうさん絶対好きだと思うんだよねぇー。」
って言われたのだけは凄く覚えてる。
何で彼がそう思ったのかは正直解らないけど仕事中に厨房で流していた音楽の数々の中で確かにビーバーが私の中の何かに触れたのは気付いたし、まぁ聞いてみるか。程度。そんな感じでビーバーのCDをTSUTAYAに借りに行った。多分。
多分借りて落としたんだよ。その辺はまだハマりきってなかったから覚えてないの。CD少な〜、インディーズっぽい感じある〜くらいにしか多分感じてなかった。何ヶ月かは何となくで聞いていた。

「愛する」ってアルバムが出てそれのツアーやるんだけどりょうさんも行く?ファイナルのチケット余ってる。
(「都会のラクダ」Tour 2015
~秋味、サシ飲み~
2015.11.27@赤坂BLITZ)

今思えばこれがまさに神の一声だったようにも感じる。正直特にこれといってめちゃくちゃ行きたいと思った訳では無かったし、チケットの安さにYesを出した気がする。あと、ビーバーなのにラクダってなんだよって思ってた。

さて、遥か太古、V系が好きだった頃に一度だけ行った事のあるライブハウス(場所は違うけど)に約10年越しに行くことになろうとは。
しかし折角行くならその新しくリリースしたというアルバムを買うかぁ…と思いきやこれも最初はレンタルで済ませた記憶。
元々聞いていたから声、メロディ、歌詞は変わらず良いなと思ったけどふと歌詞が「君」ばかりだったのに「あなた」ばかりになってるな。とは確か気付いたけどその時は差程気にしてなかったと思う。
Q&Aが気に入ったけどデュエットソングだし歌わなさそう〜とか、ノリについてけるかなぁとか、そんなんばっか考えながら結構楽しみにしつつ繰り返し繰り返しビーバーを沢山聞いた。
この頃1番好きだったのはyour songで、今でも不動の上位ではある。この日聞けなかったってのも、次こそ聞きたいって気持ちが出たからこれもなんかの縁かもしれない。

ライブ当日、仕事終わりに行ったような気がする。
余談だけどこの頃私は仕事のストレスも私生活のストレスもそこそこに多かったし、今よりずっともっとネガティブで自己肯定感も低い人間だった。私は毎日なんのために頑張ってんだろうとか。
私なんか誰にも必要とされないんだ、とか。
ライブが始まって、とにかく彼らがめちゃくちゃに格好良く見えて初めての私の現場は1曲目から心を鷲掴みにされた。曲順なんか覚えてないしMCの内容も全然覚えきれてない。
陣取った場所は後方の機材横、所謂後方彼女面の位置だったけどそれが良かったのかメンバーの表情やフロアの空気とか全部感じる事ができた。
何より印象的だったのはギターの人めちゃくちゃ楽しそうに弾くな。だった。(当時メンバーの名前すら覚えきれてなかったので)
フロアの子達も皆思い思いに楽しそうだったり涙していたり。
ぶやも凄く楽しそうに歌うしこんなに感情を込めて人って歌うことが出来るのか、と思った。私は終始泣いていた。でもやっぱりなんか心打たれてと言うよりこのタイミングでは雰囲気に当てられて感情が昂って居ただけにも思う。
「わたくしごと」は音源がなかったのでこの日初めて聞いたんだけど、めちゃくちゃかっこよくてこの曲は現場で聞いてナンボだわ!って思ったのにこの日以来聞けていない。びばびばで聞けたら私の命日。(笑)

そこから更に私を引きずり込ませたのが、今も彼らは変わらず口にする事。

「"あなたたち"に歌ってんじゃない、"あなた"に歌ってる。」
「1対1の対峙をしにきてる」
「あなたが居てくれるから俺らはここに居られてる」

当時、MCが長ぇ。って界隈では有名だったらしい。(笑)
確かに長かったけどそれだけ伝えたい思いが溢れるんだろうなとMC毎にその言葉たちに心打たれた。
仕事も何もかもストレスで自分の存在意義とかそういうのが解らなくてただふわふわと地に足がついてない日々だった私はこの日存在意義を与えられた気がした。
この人達と共に歩むために頑張りたい。とかおもっちゃったなぁ。

「→」からの「361°」
→の最中のぶーやんのことば

いつの間にやら楽しいって感情が一番難しくなってきちゃった気がするんだよ、
ちっちゃい頃あんなに簡単だったのに。
その楽しいって感情、
手放しで楽しめるって感情が、
俺がいまあなたに1番与えたい感情であり
今日一番見たい表情である。

(CD収録を書き出したので一言一句間違えてないはず)
これを聞いて涙が何故か止まらなかった。私も気付いたら「大人」ってやつになってしまっていたのかもしれない。
手放しで楽しくて、何も杞憂なく心の底から楽しく過ごせる時間って確かに大人になってから減った。その時間を与えたいって何、カッコよすぎる。
ライブに行って泣くことはあったけどこんなにも楽しくてこんなにも泣いて感情を発露して受け止めてもらえるライブは初めてだったし、文字通り、SUPERBEAVERが私の生き甲斐になった日だった。

その後9年近くもあればまぁ色々あるわけで
入院して絶望を味わったり
胸張れる生き方じゃないなぁって少しビーバーから離れたり
まっすぐがゆえに言葉を受け取りきれないとか
彼らのことばをそんなん綺麗事だよって思ったりもしたし
本気で人生終わらせようかと思ったりもしたし
私の人生も山あり谷あり、紆余曲折である。(笑)

いつも、日々にもう嫌だ。と思うタイミングでライブの予定が入っていたり、
苦しいと思ってる時に新曲が出たり、
何かとタイミングってものが良くて、出会うべくして出会ったのかなと結果論ではあるけど思っていたりする。
それはあなたも同じだと思っている。

この後、27リリースツアーのライブに行くまでの間と、そのライブでこの時よりものめり込むことになるんだけど、今回はここまで。
結構思い出すという行為は疲れるのでね。
こんな稚拙な文でまとまりのなくてただの自己満足な文を読んでくれてありがとう。
あなたの知らないビーバーを共有できたら。
初めてのライブの高揚、感動を共感できたら。
そんな気持ちです。

これからもどうぞよろしく。

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