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♤6 試練を乗り越える

すごいワクワクする。大人になってもワクワクして発売日を待ち望むものがあるってこんなに幸せなんだ。

2月28日未明。変な時間に目が覚めた(意識は覚めてない)私は画面に表示されているトレンドを眺めていた。
トレンドに並ぶのは『ポケモン新タイトル』『今冬』『御三家』『ジャイアン』『スネ夫』
ジャイアンとスネ夫はともかく、ポケモンの新タイトルが発表されたらしい。

「アルセウスの発売日いつだっけ?」そう呟き再びスリープモードになった。

約5時間後の朝6時。朝食のおにぎりをヨクバリスよろしく頬張りながらポケモン公式チャンネルのダイレクトを見ていた。

ユナイト、ポケGO、カードゲーム、ダイパにアルセウス…既存のゲームやサービスの新情報が続々と発表される。
それらの告知もあっさり終わり、なんだ何もないじゃーんと卵焼きに手を伸ばした途端「それでは最後にこちらの動画をご覧ください」
と、別の動画が再生された。

警備員?おお、研究室に入った。部屋を不思議そうに眺め、壁に貼られた書類や写真、地図が懐中電灯の光に照らされ……新たな冒険の始まりのような……

あっ、御三家!

からの

ポケットモンスタースカーレット・バイオレット

新タイトル!
夢だけど!夢じゃなかった!

おっと失礼。取り乱した。
子供の頃ハマっていたものを振り返ってワクワクすることはあっても、ポケモンは別の種類のワクワクなんだよなぁ。
タイトルと同じように、ワクワクが更新されていく感じ。シリーズをいくつか触れてきたらその分変化や進歩に一喜一憂して、次はどんな冒険になるかなって期待と不安でいっぱいになる。

幼い頃は病弱で病院か家にしかいない生活で、外で存分に遊べない。本は好きだけどそれだけでは物足りなかった私にとって、ポケモンのDSソフトが私の唯一の“外の世界”だった。
相棒のヒコザルと旅に出て、仲間も増やし、ギンガ団と戦い、レアポケモンを捕まえ、四天王に挑んだあの日々は私の成功体験の1つになった。
強いジムリーダーに負けた時は草むらに飛び込んでトレーニングをし、リベンジ成功した時はめちゃくちゃ嬉しかった。

ポケモンはゲームだけでなく、アニメ、カードゲーム、アーケードゲーム…とあらゆるコンテンツとリンクしている。
相棒だったり捕まえた子が表情豊かにアニメの中で喜怒哀楽してると自然とこっちも同じ顔をしてるし、おもちゃ売り場とかでお気に入りのこのグッズないかなって自然と探している。1週間頑張ったご褒美にカードを買うこともあるし、ふらっと覗いたゲーセンで小さい子がバトルをしているのを見ると微笑ましくなるし、レアポケモンを使ってるとめちゃくちゃ羨ましい。
ちょっと見渡せばポケモンは身近にいるのだ。

インドア派だけど外の世界と関わりが欲しい人、新しい事やりたいけど迷っている人、現実世界つまんねーなー逃避したいなーって人にこそ勧めたい。
ポケモンは何年経ってもあなたを待っててくれるし何時でも一緒に旅をして成長してくれる。あなたが何歳になろうとも、どこにいようとも。

アルセウスは、歴代を嗜んだ人を全方位から試されてるので新作はもうちょいマイルドにお願いします…

追伸
6回目になるエッセイですが、書きながら「あー、もう1つの話題にすればよかった」「変に回りくどい表現しかないよぉ」って悩みまくってる。
連載を持ってる人凄いなぁ。
書きたいことばーって書いて、糸井重里の「今日のダーリン」を読んでから自分の文を見直すと9割削ることになる。
これも試練。
1年後にはもっと面白いものを書けるようになってると良いな。

前回はこちら

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