Anker Soundcore Motion X500 音質比較  カーペンターズ 「イエスタデイ・ワンス・モア」

スピーカー音質比較 Anker Soundcore Motion X500

※ 音質の好みは、人それぞれなので、断定的なことは、書かないようにしていますが、
「Anker Soundcore Motion X500」の購入は、慎重になったほうが、良いです。

理由は、後述します。(音質評価欄と、雑記欄に記載)


00:00 動画冒頭
00:08 Anker Soundcore Motion X500 空間オーディオ強化
01:58 Anker Soundcore Motion X500 空間オーディオ + 低音強化
03:47 Anker Soundcore Motion X500 低音強化

05:39 Anker Soundcore Motion X600 空間オーディオ ON / BassUp ON
07:30 Anker Soundcore Motion X600 空間オーディオ ON / BassUp OFF
09:18 Anker Soundcore Motion X600 空間オーディオ OFF / BassUp ON
11:06 Anker Soundcore Motion X600 空間オーディオ OFF / BassUp OFF

13:02 Anker Soundcore Motion 300 BassUp ON
14:53 Anker Soundcore Motion 300 BassUp OFF



◆◆ 課題曲

Carpenters 「Yesterday Once More」 (カーペンターズ 「イエスタデイ・ワンス・モア」)


◆◆ 評価

マイクは、立体的に録音できないので、
"空間オーディオ"については、実際より良い音で、聞こえてしまう可能性があります。
実際の音質は、コメントが参考になれば。


Anker Soundcore Motion X500 (空間オーディオ強化)
 このスピーカーの大きさとは思えない、かなりの残響音で、コンサートホールで聴いているかのよう。 軽いボーカルが、反響しまくることを、納得したうえで聴くなら、雰囲気は出ている。 が、曲が進むにつれ、直接的に近くで響くドラムと、エコーがかり、やや遠くから聞こえるボーカルとの、位置が入れ替わってしまい、バランス悪し。


Anker Soundcore Motion X500 (空間オーディオ + 低音強化)
 冒頭は、低音の厚みが増し、同じボリュームでも音圧が高くなった。 ボーカルの質感も上がり、音質が良くなった気がしたが、問題は、ドラムが入ってから。ドラムが重低音で響く向こうで、完全にこもった声が、しかも、エコーがかって聞こえ、明らかにバランスがおかしい。 この音で良い、という人は、いないはず。
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Anker Soundcore Motion X500 (低音強化)
 ボーカルの残響音が消えたものの、高音が抜けず、せっかくのカレン・カーペンターの声が、くぐもって聞こえる。 それでいて、低音強化のせいで、ドラムが重低音で響くので、ボリュームを上げられず、という悪循環。 "空間オーディオ"という名の、過剰なエフェクトを使いたくないなら、このモードを使うしかなく、それが、はっきりしないボーカルと、過剰な重低音、では、もはや、逃げ道が無い。 20000円するスピーカーなのだから、普通に聴かせてくれ。
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Anker Soundcore Motion X600 (空間オーディオ ON / BassUp ON)
 「Soundcore Motion X500」は、ボーカルだけ、エコーがかるので、"軽い残響音"といった雰囲気だが、こちらは、ドラムを含めて、"全体的な 残響音"に。 が、それで、音質が良いわけでなく、サビに入ると、ボーカルが、うねるような鳴り方をして、声も強くこもり、もはや、じっくり音楽を聴く、という感じではなくなる。 おまけ機能としては一興だが、"空間オーディオ"機能がハマる楽曲が、はたしてあるのだろうか。
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Anker Soundcore Motion X600 (空間オーディオ ON / BassUp OFF)
 「Soundcore Motion X500」にも勝る、幻惑的な残響音。  「Soundcore Motion X500」より、低音が強く、音に重みが加わる分、あちこちに反響する音に、頭がクラクラするほど。 "Bass Up" ONより、重低音が響かないぶん、声は聞こえるが、それも、もはや、些末な話で、音質をどうこういう聞き方が、出来ず。 過去、おまけで、"3D音声"モードを付けるスピーカーはあったが、この"空間オーディオ"を主力武器とするスピーカーに、勝算はあるのだろうか。
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Anker Soundcore Motion X600 (空間オーディオ OFF / BassUp ON)
 音域広く、ボーカルが出る。 "BassUp ON"だが、ドラムは程よく響き、低音域に厚みが出る分、ボーカルの質感は上がる。 若干、高音が抜けず、声が明確では無いので、聞いていて、モヤモヤ感は残るが、ボーカルは主役で鳴るので、このスピーカーだけで聴くぶんには、さほど不満を無さそう。 
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Anker Soundcore Motion X600 (空間オーディオ OFF / BassUp OFF)
 低音が控えめになったぶん、音は軽くなったが、ボーカルは聞きやすくなった。 ただ、肝心のボーカルが、ややくぐもるので、BOSE や、JBL ほどの明確さは無く、曲のボーカルを、そこまでクリアに出す、スピーカーでは無さそう。  今回、モード間で、ボリュームは揃えたが、低音が響かないぶん、ボリュームを1段あげれば、わずかだが、ボーカルがはっきりする。 音質は悪くないし、聞きづらいこともないが、20000円前後という、激戦の価格帯のスピーカーなので、音質にこだわるなら、他に選択肢はありそう。
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Anker Soundcore Motion 300 (BassUp ON)
 "BassUp OFF" に比べ、冒頭から、低音に厚みが出るが、そのぶん、音がこもりも増える印象。 ドラムが入っても、さほど、過剰な低音が出ないものの、依然、こもりは感じる。 "BassUp OFF"は、大きな音が出たときに、スペクトラムアナライザの出力が振り切れてしまったが、"BassUp ON"だと、さほどでも無いので、このモードは、低音を強くするとともに、高音を抑え気味にしている様子。 この曲に関しては、ボーカルのこもりが無いほうが良いので、"BassUp OFF"のほうが、聞きやすい。
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Anker Soundcore Motion 300 (BassUp OFF)
 中音域に厚く、ボーカルが主役に鳴る。 声の出方が、良く言えば、しっとりとした声、悪く言えば、高音が抜けず丸く出て、BOSE や JBL のように、細やかな質感だったり、クリアな声とは、やや方向性が違う印象。 全体的にバランスが取れ、聞きやすい音なので、"空間オーディオ"にこだわらず、Ankerの最新スピーカーで聞きたい、なら、選択肢になるか。
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 【 結論 】

「Anker Soundcore Motion X500」の購入は、慎重にすべき。
音質以前に、難あり。



◆◆ 雑記

「Anker Soundcore Motion X500」 の問題点

 × 3つのモード以外を選べない。

  選べるのは、「空間オーディオ強化」 「空間オーディオ+低音強化」 「低音強化」のみ。

  すなわち、"空間オーディオ OFF + 低音強化 OFF" にして、
  普通の音で、音楽を流せない。

  空間オーディオがイヤなら、低音が強調される「低音強化」で、聴くしかない。


 × 選択モードの判別は、本体上部の、ランプの色のみ。

  その色も、全部、白系統で、
   「空間オーディオ強化 : ホワイト」
   「空間オーディオ+低音強化 : コールドホワイト」
   「低音強化 : ウォームホワイト」

  かろうじて、暖色系の"ウォームホワイト"だけ、わずかに違いが出るので、
  そこを基準に、判断するしかない。 
  音声案内も、無し。 スマホでも、モード選択できず。


 × 上位機種 「Anker Soundcore Motion X600」と、値段が同じ。

  発売したばかりなので、還元ポイントや、今後、価格で、差が出るかもしれないが、
  「Anker Soundcore Motion X600」で、同じモード + ノーマル音質で聴ける以上、

  「Anker Soundcore Motion X500」の長所は、"省スペース" しかない。



Ankerは、よほど "空間オーディオ" に自信があるようですが、
反響音フェチや、残響音マニア、の人がいたとしても、

なぜ、普通の音質で、聴かせようとしないのか。

上位機種 「Anker Soundcore Motion X600」と、差別化を図ったのかもしれませんが、
「Anker Soundcore Motion X500」は、とても、オススメできるスピーカーでは、無いです。

20000円するのに、これでは、怒りが湧いてしまったほど。
モード表示の色が、全部、"白"系統 って… ワカランだろ…。




「Anker Soundcore Motion X500」 メーカー公式コメント

・ 没入感を高める空間オーディオ搭載:Anker独自の空間オーディオアルゴリズムと、3つのドライバーにより空間全体を包み込むような立体音響を実現。

・ ハイレゾ音源再生にまで対応:LDACコーデックを搭載し、通常のSBCコーデックと比較し、最大約3倍の情報量を送信することが可能なため、ワイヤレス接続でも原音に近いクリアな音楽を再現。

・ 最大40Wの迫力サウンド:15Wのフルレンジドライバー2つを正面に、10Wのフルレンジドライバー1つを上部に搭載し、最大40Wの迫力サウンドを実現。屋内でも屋外でも迫力あるサウンドを楽しめます。

・ IPX7対応の防水性能:IPX7の防水設計のため、屋外屋内問わず、水濡れを心配することなく音楽を楽しめます。

・ パッケージ内容:Motion X500、USB-C & USB-C ケーブル、クイックスタートガイド、安全マニュアル



◆◆ 注意書き

2023年1月より、特に注意書きの無いかぎり、生活ノイズ低減のため、
音声フィルタを、かましています。

2021年7月6日より、動画の音量が上がっています。 ※ ボリューム注意

動画は、良さげなヘッドフォンで、聞いてください。
スマホのスピーカーや、安いイヤホンだと、全部、同じ音に聞こえます。

「賃貸アパートで、流せる音量」に、こだわって、比較しています。
(実際は、大きな音を出せないだけ)

スピーカーによって、音の大きさが違って聞こえますが、
できるだけ音量が同等になるよう、測定しつつ、録音をしています。
聞こえ方の違いは、実際に聞こえる"音質"の違い、と、考えて良いかと思います。


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