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【柏レイソル】井原監督のコメントから新シーズンを考える

もうすぐ開幕

何事もやる前は長く感じ、終わるとあっという間に感じるもの。Jリーグのオフシーズンも同様です。

元日やアジアカップで代表戦を追っていたり、新体制発表会やキャンプの動画を見ていたりしたら、なんやかんや新シーズン開幕が2週間後となってきました。

皆さんはもう開幕戦のチケットは確保しましたか?
(私はちばぎんと京都戦のチケットを取りました!)

開幕したら考えている時間は少ない

開幕したら毎週の試合を追いかけるので精いっぱいなので、時間がある今こそレイソルについて時間をかけて考えるべきでしょう。

前回は2024年の柏レイソルに期待することを書きましたので、今回は井原監督のコメントから新シーズンについて考えてみたいと思います!


参考記事

参考にしたのは以下の記事&動画(新体制発表会)です。

コメントのまとめ

3つの観点からまとめました。

目標

  • リーグ戦は1桁順位。カップ戦は優勝争い。

  • リーグ戦7位以上。勝ち点50%。

  • 昨年8月以降の成績を考えれば到達可能だと思う。

戦い方について

  • 攻撃のバリエーションを増やしたい。

  • (監督としては)与えられたメンバーでベストを尽くすことが宿命。

  • 十分戦える戦力がそろっていると思うので期待してほしい。

  • 天皇杯決勝での戦いをベースとしつつ、良い部分を継承しながら戦っていきたい。

  • 攻守にアグレッシブな試合を見せたい。

  • スタメンについては、全員同じスタートラインなので、競争してほしい。

  • スタートダッシュが大切だと思っているので、良いスタートが切れるように良い準備をしていきたい。

サポーターへ

共に戦い、レイソルを後押ししてほしい。


私の考え

上記のまとめを元に私の考えをお話しします。

目標について

新体制発表会では目標について明言はありませんでしたが、のちに2024年の目標が発表されました。

  • リーグ戦7位以上(目標勝点50%)

  • カップ戦でのタイトル争い

多くのクラブが大きな目標を掲げるであろうこの時期に、レイソルはとても現実的な目標を設定しました。

もっと目標を高く持てと言う方もいると思いますが、私はこの目標に大賛成です。もっと言えば、まずは残留目指して頑張ってくれと思っています。

カップ戦についても、リーグ戦に重きを置きながら、できるだけ上位を狙っていくスタンスが良いかと思います。

具体的な勝ち点

勝点50%をもう少し具体的にします。
今季は全20チームとなり昨季よりも試合数が多いため、昨年まで(18チーム)のデータは参考にしかなりませんが、最大勝ち点から勝点50%を計算すると以下のようになります。

では、例年ではこの勝点を獲得すると何位になるのでしょうか。
過去3シーズンの結果がこちらです。

同じ勝点でも他クラブがどの程度勝点を獲得するかで順位は変わるため、順位にばらつきはありますが、50%獲得できれば目標としている7位近辺は達成できそうですね。

この数字をレイソルは達成できるのでしょうか。
ここ数年のレイソルの勝点をまとめると以下の通りです。

J1に復帰してからの4シーズンの成績

7位は2回ありますが、勝点50%を達成したのは過去4年で1度のみ。オルンガが得点王(28点)を獲得したシーズンですね。私がレイソルを応援し始めたのが2020年からなので、私は7位以上の順位を知りません。一時首位に立ったこともあった2022年ですら46%ですから、なかなか難しいのかなという印象です。

結論としては、7位以上(勝点50%)は、狙えなくはないが今のレイソルにとっては必ず達成できるとも言い切れない目標だと思いました。

達成できるか際どいところに設定したという点では、良い目標の立て方かもしれません。

戦い方について

井原監督のコメントで私が注目する部分は以下の点です。

  • 攻守にアグレッシブ

  • (天皇杯決勝をベースに)昨年の良い部分を継承

  • 攻撃のバリエーションを増やす


昨年は監督交代、システム変更、犬飼加入により守備が安定した印象があります。移籍してしまいましたが山田康太と細谷真大の2トップは攻守に積極的なプレーをしていました。もちろんマテウスサヴィオも。

問題は、昨年と同じ戦い方をするのなら山田康太が抜けた穴を埋められるのか。移籍の可能性が高い細谷への依存を解消できるか。マテウスサヴィオが離脱してしまったらどうするのか。と言ったところでしょうか。個人的にはサヴィオの守備負担をもっと軽くできないかとも思います。

おそらくカウンター路線は継続でしょうし、そこがレイソルの強みですから生かしてほしいと思っています。

「攻撃のバリエーションを増やしたい」のなら改善すべきはセットプレーでしょう。セットプレーでの得点が少ないことは近年のレイソルの課題だと思いますし、そろそろ改善してほしいところです。FWにもDFにも長身の選手がそろっていますから、あとは練習で精度を上げてほしいものです(キッカーは誰だろう?)。

天皇杯決勝の戦いはベースになるのか

未だに家族で天皇杯決勝の話で盛り上がれますが、それくらいあの時のレイソルは集中して強度高く試合を進めていました(川崎が調子悪く見えるくらい。実際悪かったかも)。

「天皇杯決勝での戦いをベースとしつつ」と監督は言いますが、あの試合は決勝という場や雰囲気があったからこそできたものであり、それを長いシーズンのベースにするのはかなり難しいのではと思っています。

あのレベルを目指すのは良いことですが、しっかりと足元を見ながら徐々に基本のレベルを上げていくのが良いと思います。

今年はブレないでね

昨年はカウンターからポゼッションへの転換を目指したシーズンでもありましたが、開幕から躓いたことで早々に路線変更がありました。方針(監督)がブレたことでチームの状態も安定しませんでした。

「良い部分を継承しながら」と井原監督も話しているので大丈夫かと思いますが、昨年の良かった守備を基に攻撃面での厚みや迫力を増してほしいです。

チームが迷わないためにも、開幕直後に勝利を重ねて、チームとして自信をつけてほしいですね。

サポーターへ

「共に戦い、レイソルを後押ししてほしい。」とのことですが、もちろんそのつもりです。

サポーターの応援がどの程度チームに影響を与えるのかは正直わかりませんが、私は天皇杯決勝での応援を忘れませんし、このチームのサポーターとして、あんなにすごい応援ができたことを嬉しく思いました。

それにレイソルを好きになってしまったからには、私にできることは応援しかありません。

犬飼選手が柏への移籍を決断した理由は、サポーターの熱い気持ちを感じ、柏サポーターに勝利を届けたいと思ってくれたからだそうですし、サポーターの応援で選手の心を動かすことはできるはずです。

犬飼にいたっては、彼自身にいくつかの選択肢があった中で柏への完全移籍を決断している。その理由は、昨シーズンの残留争い真っ只中の柏サポーターの存在にあった。勝ちきれないチームにブーイングやネガティブな声を浴びせるのではなく、日立台のスタンドを埋める柏サポーターから「この苦しい状況をともに乗り越えよう」という熱い気持ちを彼は感じ取った。だからこそ、そのサポーターに勝利を届ける形で感謝の意を示すために、犬飼は柏への完全移籍を決断したのである。

吹き始めている新しい風。柏レイソルに期待したい「シームレスなクラブ」への原点回帰

選手(チーム)が頑張る⇒サポーターが応援する⇒選手(チーム)がもっと頑張る⇒勝つ⇒みんな嬉しい⇒また次も頑張る。単純ですがこの循環を作るには応援しかありません。だから応援するのみ!(冷静な批評は必要だと思いますが、試合中に冷静でなんていられません笑)

まとめ

昨年の結果がどうあれ、新しいシーズンが始まるこの時期はどこのサポーターも明るい未来に希望を持つことでしょう。

それを現実にするためにも、井原監督の言う「スタートダッシュ」は最重要でしょう。調子のよかった2022年は開幕5試合で3勝1分1敗(開幕2連勝)でしたし、あれで勢いに乗れた感はありました。逆に2023年は躓いて方向転換となりましたね。

まずは直近のちばぎんカップで良い手応えをつかんでほしいですね。


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