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目からビーム!86 沖縄クルセーダーズと緊急事態宣言

 ついに沖縄県も緊急事態宣言の対象地域に追加されてしまったようである。
一足早い梅雨明けとともに本格的な観光シーズンを迎える沖縄、とりわけホテル業界、飲食業界の受ける打撃ははかりしれない。こうしている間にも、全国の学校から修学旅行宿泊のキャンセルの電話が相次いでいるという。デニー知事は、県外からの移動自粛を要請し、やむをえず来沖する場合は、事前に検査で陰性判定を受けるように呼び掛けているとのことだ。
 僕がこれまで沖縄を訪れたのは秋と冬で、いずれも取材をかねてのものだった。ぜひ夏の沖縄も(プライベートで)体験したいと願っていたが、どうやら今年は断念したほうがよさそうである。
 それにつけて思うのは、辺野古や普天間周辺で見た、反基地活動家たちだ。彼らの多くは、明らかに本土からの流入者であった。それは活動家を送り込むグループのホームページからも確認できるし、公然の秘密ですらないだろう。
 辺野古移転が決定した直後、おそらく日本に生息するあらゆるタイプのサヨク――三里塚闘争の過激派セクト残党、労働組合、共産党、日教組、在日グループ、あるいは、いわゆるお花畑と呼ばれる自称平和市民団体など――がこぞって沖縄を目指しやってきた。僕はそれをサヨクの沖縄クルセードと呼んだ。冷戦終結後、行き場を失ったサヨクにとって、基地の島・沖縄はまさに最後の聖地なのである。聖地奪還の使命を帯び、はるばる本土から渡ってきた彼らを十字軍にたとえずにはいられなかったのである。


辺野古のカヌー軍団。写真は赤旗から拝借。

 本家の十字軍も行く先々で多くの禍根を残したが、沖縄十字軍もかなりの目茶苦茶ぶりだ。「サンゴを守れ」、「ジュゴンを守れ」といいながら、赤土を美ら海に流出させたり、カヌーを浮かべて騒いだり、彼らのやっていることのほうがよほど環境の破壊といえるだろう。実際、サンゴもジュゴンも彼らにとっては基地反対のダシに過ぎない。お次は、「ハブを守れ」だろうか。
 観光業社にははなはだ気の毒なことだけれど、これら沖縄十字軍を那覇空港で足止めできるなら、今回の非常事態宣言にも幾ばくかの後利益があったといえるかもしれない。少なくとも、つかの間ながら静かな海が戻ってきて、ほっとしているのはジュゴンではないか。

(追記)
 緊急事態宣言の話が出てくるから、このコラムは2021年の5月。ちょうど今から2年前のものと思われる。
 新型コロナの脅威はひとまず去ったが、沖縄十字軍の進行はとどまることを知らない。十字軍参加者には山﨑邦紀氏(脚本家)や浜野佐知氏(映画監督)といった、いかにもな文化人(?)の名前も見える。そういえば、今話題の仁藤夢乃氏も配下の少女たちをつれ辺野古の座り込みに加わり、つまみ出されていたっけ。『噂の真相』編集長の岡留安則氏も死に場所を沖縄に選んでいたし、依然、サヨクの”聖地”であることに変わりない。
 それにしても、今回のDHCニュース女子裁判の結果は残念だ。確かに「工作員」は言い過ぎかもしれないが、辛淑玉女史がプロ市民の沖縄投入のために渡航費の援助をしていることは、本人がはっきりと発言していることだ。その渡航費が「日当」にあたるかどうかは、別の議論となろう。
 現地辺野古にいたakoちゃんという十字軍メンバーから直接聞いたところ、座り込み要員の中には、労働組合の方から派遣されている人も多くいるという。その人たちには、弁当の他、参加費として一日につき3千円が組合の方から支貼られるのだそうだ。「自分の払った組合費から3千円が返ってくるだけだから、これは日当にはあたらない」というのが、akoちゃんの理屈である。だったら、払った組合費が戻ってこないより、3千円でも戻ってくる方(10日で3万円。これ、ぜってー、払った金額より多いだろ)を選ぶ、つまり、座り込みに参加しなくちゃ損ということにだ。なるへそ、そういう仕組みなのね。
 


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