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目からビーム!37 姑娘ハガーは沖縄にもいる?

 100万人が参加したという、「逃亡犯条例」改正案に反対する香港の市民デモの動画を見た。香港の良民たちは今、中共という怪物に呑み込まれないように必死で踏ん張っている。それは台湾でも同じことだろう。このほど、アメリカが台湾を国家として承認する方向を明らかにした。高尾市長を国民党に取られ、もうあとがない蔡英文総統にとって、これ以上の追い風はない。緑派(対中独立派)は確実に息を吹き返しつつある。
米国とアジアが、いや、世界中が中国にNOを突きつけている。現在、地球に残る唯一の帝国主義国、それが中華人民共和国=中国共産党なのである。
ところがだ、われらがデニー沖縄県知事は、機関砲を積んだ中国船が尖閣付近をウヨウヨしていることについて、「中国公船のパトロール」と驚愕の見解を明らかにし、「故意に刺激しないようにしなければいけない」と言い放ったのだ。
ひょっとしてこの男、自分の家の庭先に拳銃を忍ばせたヤクザがうろついているのを見ても、「パトロール」だと合点するのだろうか。もはや、危機意識の欠如うんぬんを超えて、主権の放棄ともとれる発言である。いや、立派な利敵行為だ。
 安全保障だけの問題ではない。あの海域で操業している日本の漁船は、中国船という海の暴力団によって追い掛け回され、安心して漁もできないという現状がある。沖縄の漁師さんにとってはまさに死活問題なのである。沖縄県の知事ならば、県民の生活を守るのがまず先決であろう。条約によって駐留している米軍には「出ていけ」で、海を荒らしまわる中国船に関しては「刺激するな」では、わけがわからない。
 パンダハガー(パンダを抱いた人)という言葉がある。中国と利権で結びついた親中政治家という意味で、もともとはキッシンジャーにつけられたあだ名だった。日本には彼ほどの巨大利権をもつパンダハガーはいないが、もっとお安く釣れる、「姑娘(クーニャン)ハガー」ならごろごろいそうだ。姑娘の意味がわからない人は検索するがよし。
 翁長前知事など、中国での歓待にあれだけはしゃいでみせていた。「一帯一路に沖縄を活用してほしい」。中国訪問で、デニー知事にそう言わせたのは何だったのか。

初出・八重山日報
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(追記)
 おいおい、マクロンは大丈夫か。


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