速く走るためにスタートで低く出るという本当の意味

世間にブームがあるようにトレーニングにもブームがある。伊東浩司が100mで10.00を出した時はすり足がブームになったし2003年に末續が200mで銅メダルを取った時はナンバとかいうよくわからないものがブームになった。

ブームというのはその名の通り一瞬の流行りで時間が経てば見向きもされなくなる。

ただ、日本陸上界では長らく速く走る方法として紹介されている、一大宗教になってるものがある。

それが地面から反発をもらう。だ。

もう何回も言ってるし説明もめんどくさいから今更いうつもりもないが何を言ってるのか俺には意味がわからない。

中高レベルの物理と数学の知識があれば矛盾しまくってるの一瞬でわかると思うんだが、何はともあれ日本陸上界に地面から反発をもらう教が間違ってることを認識しないと日本短距離界の未来はないだろう。

そもそも地面から反発をもらうなんて誰が言い始めたんだろうな。

プライオメトリクスだって一瞬で爆発的な力を発揮するがコンセプトだったはずだが、地面から反発をもらうなんて恥ずかしげもなく日本代表の腰巾着やってる関係者が言うんだから頭が痛い。

地面から反発をもらうために膝や足首の関節をロックするとか、もう信じられん。

そんなレベルの低い話は置いといて話を戻そう。

100mでジャマイカの選手が台頭してきた時代にその選手を科学的に分析するミラクルボディという番組があった。

アサファパウエルが出演した時はネットではこぞって腸腰筋を鍛えるとかそのためには坂ダッシュとかもう呆れることを言っていた。

腸腰筋を鍛えると言って見るに耐えないトレーニングがネットを埋め尽くしたが、そもそもどう動いてるのか理解してるのは一人もいない。

これは基礎だから覚えててほしいが
疾走速度🟰地面反力✖️接地時間

この地面反力を完全に勘違いしてるし疑問すら持っていない。

地面反力というのは地面に脚が接地している間に発生した力である。

アメリカでは地面を押すと教えることもあるらしいが、この地面を押すが疾走速度に関与する地面反力である。

それに対して地面から反発をもらうというのは地面に強い衝撃を与えるために関節を固めるというこの上なく無意味な行為である。

この2つが同じと思ったらもう絶望的にセンスがないので戻るボタンで永遠に足が速くならない方法を探し続けてほしい。

地面を押すと低く出ると

スタートでは低い姿勢で走れというのは陸上をやってたら聞いたことはあるだろう。

これ自体は別に間違ったことではない。
足が遅い選手はすぐに体が上がるし、頭を必死に下げる意識を低く出ると言ってるのはビデオを見たらすぐにわかる。

じゃあ低く出るためにはどうすればいいのか、
これを理解してるのは確実にいないだろう。

理解せずに壊れたスピーカーのごとく低く出ろと言い続けるだけだからな。

この低く出るというのに大事になるのが地面を押すという行為だ。

この地面を押すという動作を理解していれば自然と低い姿勢のスタートを決めることができる。

では、押すという行為はそもそもなんなのか。
イメージで言えばその名の通り足裏をできるだけの力で押すことだろうが、残念ながら違う。
言葉の意味的にはあってるが。。。

地面を押すという本当の意味、

それは、

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