見出し画像

リズムトレーニングのススメ(三連符の裏拍)

Roy Haynes(ロイヘインズ)は、2021年3月5日の現在、御歳95歳のまさにリビングレジェンド、素晴らしいジャズドラマーです。

先日亡くなったチックコリアと一緒にツアーをしていた1997年(確か。。。)のライブに行けたのは私の心の宝というか、今でも彼のレガートやバスドラの音が生の体験として蘇ってくるような気がします。

ジャズのアルバムは、大抵ジャケットの裏やなんかに参加メンバーが書いてあったりするので、彼の名前を探して何枚か買った時期もあったし、かっこいいドラムだなと思ってクレジットを見たら彼だったなんてことも二度や三度ではありません。

中でもパットメセニー名義のトリオアルバム、Question And Answerの中の、All The Things You Areのドラムソロが大好きで、なんというか。。。陳腐な言葉ですが本当に歌っているというか、いや、試しにドラムソロの間中、メロディーを歌いながら聴いてみて欲しいです。

誰かも言ってたけど、ミュージシャンはすべからくドラマーでなければいけないなんて聞いたことがあるんですが、リズムやタイムってのは本当に様々なアイディアや捉え方があって、こう、なんていうか正誤を求めても答えは出ないような気がして。。。例えばジャズのメロディーは裏拍から始まっている!って単純に言い切ってしまうと、ドナリーのメロディーなんかは割と頭から始まっているような箇所が出てきたり。。。みたいな。

それこそジャズやブルースやヒップホップみたいな英語圏の音楽は、やはり言語的な訛りがそうしたスタイルのリズムに大きな影響を受けているわけだから、日本語でそういうのを表現するのは間違いだ〜みたいな短絡的な意見には全然賛同できないし、だからと言ってそういう感じじゃない、もやっとした表面的な部分だけを模したような演奏を聞くと、これはあんまりジャズって言って欲しくないなぁなんて正直思ったりもします。。。

とにかくこれが正解!っていう方がわかりやすいし、そうしたいんだけど、なかなか実際そういうもんでもないなぁってのがまた楽しくていいとこなんだってのもすごく思います。

ファッションとかTPO(とかいいますか?)みたいな、多種多様、これもあり?みたいな、さっきだめでも今はかっこいいみたいな。

となってくると、少なくともメトロノームに合わせるなんてのは朝飯前のこんこんちき(ってなに?)じゃないといけないわけで。。。あ、でもちゃんと合ってるってどういうこと?なんて考え出すと夕飯後でも答えは出なかったりして。。。

もう!

とにかく練習するしかないってことですね。。。

では今回は三連符の裏拍行きましょう!

譜例はこんなの。。。

画像1

あっさり行ける人は今日は終了、え?ってなった人はスティービーワンダーのHigher Groundを検索してもらって、曲に合わせて上の譜例を手で机や腿を叩いたりして表現してみてください。

四小節目がうまく捉えられない時は、前半二小節だけを繰り返してもいいです。

感じられるようになってきたら四小節目だけを繰り返し表現してみましょう。

てか最初の二拍三連が曖昧って場合は、二小節目を最初に表現できるようにして、慣れたら二小節目三小節目を繰り返し表現しましょう。

最後に曲無しで、自分の足をメトロノームの役にして、手で上の譜例を表現してみましょう。

うまくいかない時は、外を歩いている時に、歩いている足をテンポとして、手で上の譜例を表現するとうまく行きやすいと思います。

ドラムソロやジャズアルバムのソロなんかに三連符の裏拍を探してみると以外とそこここに見つけられると思います。

どこで引っかかるかによって練習するポイントが変わると思います。

自分が今どこにいるかを知ることから始めて行きましょう!

私も一緒に頑張ります!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?