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ターゲットノートとアプローチノート

家では、セイコーの電子メトロノームのDM100というのをずっと使っています。

音が硬すぎずヌケも良く。。。要するに好きな音なのでうまくいかない時もイラついて投げたりしなくてすみます。。。

もう何年使ってるんだろ。。。ボリュームが昔のトランジスタラジオのボリュームみたいにガリが出たりしますが、そんな時はグリグリ回していると治ったりして。。。だましだまし使っています。

というのも、どうもこのモデル廃盤になっちゃったみたいで、代わりにDM110という後継機が出てますが、ちょっとスタイリッシュになって、なんかストップウォッチもついてるみたいで。。。良いなぁと思いつつ結局古いものを今も使っているという。。。まぁ古いってったって電子メトロノームなんですけどね。

はい、ハイテクです。

そういえば昔、ウイットナーのちっこいアナログのメトロノーム持ってたな。。。なんて今思い出して、軽めに捜索かけてみましたが見つけられませんでした。

あるはずの何かを自分の家で探すっていう行為がとにかく嫌いなので。。。ええ、仕方がないです、諦めます。

リズムのトレーニングにメトロノームは欠かせないお友達なわけですが、そういえば何本かリズムに関する記事を書きました。

今回のトピックスはターゲットノートとアプローチノートとしたのですが、これ、当然といえば当然ですが、リズムと切り離して考えると逆にどんどん遠ざかっていくような気がします。

そういえばメロディーの作りでいえばイノキボンバイエ。。。あれホントはアリボンバイエだったと聞いたことがあります。。。これI Always Knew I Had It In Meというタイトルで、我らがベンソン先生もやってんですね。。。またこれをホイットニーがカバーして売れたとかなんとか。。。めちゃロマンのある話ですが。。。とにかく!イノキボンバイエですよ。

ほらあのメロディー、伸ばす音の前に短い音がワンステップ入ってる。。。あれです。

長い音がターゲットノートで、短い音がアプローチノート。

そういえばラップやDJのスクラッチもそういうリズムの形で成り立っているように聞こえます。。。もちろん英語が全部そうだなんて言いませんが、日本語よりもそういうリズムの傾向は強いってことかも知れません。

ターゲットになるポイントは、リズムが大きくなったり細かくなったりはするものの、基本的にはワンやスリーの強拍、でその前にこれまた基本的には半音か全音でアプローチする音を足すというのが、今回のコンセプトです。

譜例的にはこんな感じ。

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単純にファミレドシラソファミ。。。とドレミを逆に降りているだけですが、ミとシをターゲットに、その半音上のファとドをアプローチにしています。

グラントグリーンなんか聞いていると、こういうリズムを基に、わざとひっくり返してみたり位置をスライドしてみたりっていうこともしているように感じます。

ちょっと分析的にアプローチノートをまとめておきます。

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①ダイアトニックアプローチ(スケールアプローチ)、スケールの音を使ってターゲットにアプローチします。

②クロマチックアプローチ、半音でターゲットノートにアプローチします。

③ダブルクロマチックアプローチ、半音階を2ステップ使ってターゲットノートにアプローチします。

④インダイレクトアプローチ、ターゲットに対して上下(下上)、半音全音(全半、半半、全全)を組み合わせてアプローチします。

海外の大御所ジャズマンで、半音半音の組み合わせのインダイレクトアプローチのことをダブルクロマチックと呼んでいる人もいたので、飽くまで一つのまとめ方と思っておいてください。

こう考えるとノンダイアトニックの音やアボイドノートなんかも、一応の分析が与えられますね。

八分音符が連続するようなメロディーやソロも、アプローチノートとターゲットノートに分けて分析してみたりしてみると、どこに落とし所があるか見えてくるかも知れません。

時に自分でソロを作って、譜面にしてみることから何か新しい発見もあると思いますので、是非やってみてくださいね。

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