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テキストカバレージ「やわたCS2ブロック」2024/3/16 -去りゆく先輩への送辞を読むのは、現役世代代表DARK MATERIAL COMPLEX-



卒業。 別れの季節。

桜が芽吹く春の季節に、日本という国では人と人との別れや新たな出会いがあり、それぞれの新しい生活が始まっていく。

学生であれば、先輩が旅立っていくのを見送る側であるかもしれないし、自分が卒業して新たな道を歩み始める立場かもしれない。


そして別れはデュエル・マスターズにも存在する。殿堂改訂や2ブロックフォーマットのスタン落ちなどがそうだ。
そして今回はこれまで約2年間、2ブロックフォーマットで戦い続けた王来MAX・GOA編の卒業生達の最後の晴れ舞台の日であり旅立ちの日でもあった。

来期からは昨年度のアビス・レボリューションと新しいエキスパンションである、王道編へと戦いの場は移る。
プロスポーツや社会でも世代交代が起こっているし、スタン落ちもその流れのうちの一つに過ぎない。


だが、別れは必ずしも悲しい出来事ではない。

筆者はよくFUNKY MONKEY BΛBY'S(旧FUNKY MONKEY BABYS)の曲をよく聞くのだが、その中で「旅立ち」という曲がある。


そして彼らの曲の一つにはこのようなフレーズがある。

ここから勇気出して

一歩ふみ出す 遥かな旅立ち

それは終わりじゃなくて

ゼロに戻る 新たな始まり

また繰り返していく出逢いと別れ

初めてばかりの世界の中で

この先どうなるか分からない

けどこの気持ち変わらない

「旅立ち」 FUNKY MONKEY BABYS


遥かな旅立ち、それは終わりじゃなくてゼロに戻る新たな始まりなのだ。



去りゆく先輩への送辞を読むのは現役世代代表、DARK MATERIAL COMPLEX




冒頭であんなに季節感に合わせた話をしたのに申し訳ないが、結論から話すと、王来MAXとGOA編のカードが有終の美を飾ることはなかった。決勝戦までにとあるカードを軸に据えたデッキに蹴散らされてしまったからである。

そしてそのとあるカードを使って勝ち上がった2名が、ただすけともると。どちらも東京都のプレイヤーである。


ただすけは今年度から2ブロックに参入したプレイヤー。
筆者はカイザー刃鬼で入賞している印象が強いが、今年からは2ブロックも触るようになった。
2ブロックではアビス・レボリューションのメイン種族であるメカをコンスタントに使い続け、今日は決勝戦まで辿り着いている。

だが、今日のデッキは青黒COMPLEX。オリジナル環境でも活躍している基盤をほとんど流用できるため、受けるデッキとして存在感を発揮している。今日も<DARK MATERIAL COMPLEX>で相手のシールドを全て吹き飛ばして勝ってきた。


対するもるとは光闇のメカを使うのだが、試合開始前に本人から筆者にこんな言葉がかけられた。


もると 「いつも引きが強いみたいな締めくくりをされがちですけど、今回は別の方向性で書いてくれませんか?」



なるほど。


筆者は
「デュエル・マスターズというゲームはゲームが進むにつれて手札が減っていくゲーム性をしているので、いつかはトップ勝負になるゲーム」
と考えているので、トップ解決や今引きもデュエル・マスターズの醍醐味であると勝手に解釈していたが、「引きが強い」という言葉は世間的には褒め言葉というよりも、マイナスイメージの方が強いのはごもっともである。どうしてもやられた側は文句を言いたくなるだろうし。

筆者もこうして他人を題材に書くという行為をしているので、良心に従い、対戦中に起きた事実を対戦ログとして記録するようにしているが、そこからの解釈や書かれ方、表現によって受け取る側のイメージが変わってしまうのは確かである。
そういった背景もあり、本人の意向も汲み取り、ある程度配慮することは試合前に伝えた。
というか今回はデッキの文明的に「アニメや漫画のような引いたカードが即座に攻撃をして逆転勝利!」という展開にはならないと思うので、無用な心配だとは思っているが。


2023年度最後となった2ブロック戦の最終戦で、どちらが最後の勝者となるか。








GAME1



じゃんけんでもるとが先攻を取ったこの試合は、1ターン目からカードがプレイされた。


もると 「今日これをやったの6〜7回目だわ〜」


え?筆者はこの事象を引きが強い以外にどう表現すればいいのだろう。オブラートに包むことはできるけど。

筆者は高校数学ⅠA・2Bで定期試験のたびに担任の先生から毎回お呼び出しを喰らうような人間であるため、正確な確率は導き出せないが、今回は逆にこの事象がどれくらいヤバいのかについて考えてみることにする。

先攻はドローがないため、<DARK MATERIAL COMPLEX>を召喚するには以下の条件をクリアする必要がある。

・手札に<DARK MATERIAL COMPLEX>がある。
・手札にマナ置き用の闇単色のカードがある。
・ドローやサーチはしないものとする。
・これが最初に引いた5(6)枚の役で達成されるものとする。

これを1日で6〜7回やっているのだこの男は。ちなみに今日は予選5回戦に加えて決勝ラウンド2回が消化されている。


そして2ターン目に<DARK MATERIAL COMPLEX>の下にカードが1枚入れつつ、<星姫械 エルナドンナ>を召喚。動きまで順調だ。


対するただすけの後攻ドローまで含めた手札6枚には<DARK MATERIAL COMPLEX>はなく、2ターン目に<同期の妖精 / ド浮きの動悸>を召喚するしかない。


もるとは3ターン目に<星姫械 シリエス>を召喚して1ドローしてターン終了。革命チェンジ先までは持っていないか。


ただすけは3ターン目にせめてものドローソースにと、と<ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり>を召喚。ここまでくると相手にコスト踏み倒しをしてもらう方がありがたいだろう。


もるとの4ターン目は<DARK MATERIAL COMPLEX>の下にカードを入れるのみでパス。カウントはどんどん進んでいく。

そんなもるととは対象的に、ただすけは未だに<DARK MATERIAL COMPLEX>を引けず、大きく出遅れている。


<終止の時計ザ・ミュート>を召喚してドローを進めるが、欲しいカードをなかなか引くことができない。




ただすけがもたついている間に、もるとは5ターン目に<アーテル・ゴルギーニ>を召喚。

マイナス4000のモードを2回選び、ただすけの盤面を一掃する。

<同期の妖精 / ド浮きの動悸>のメガ・ラスト・バーストでもるとの<星姫械 エルナドンナ>がバウンスされるが、このターンで<DARK MATERIAL COMPLEX>の下に敷かれたカードが7枚に到達。次のターンには動き出してしまう。


目の前で死刑宣告を突きつけられているただすけは、なんとか逆転できないかと<アーテル・ゴルギーニ>を召喚し、前のターンに破壊されたクリーチャーを呼び戻すが、もるとの<DARK MATERIAL  COMPLEX>に触ることは敵わない。




あとは語るまでもない。返しのもるとのターン。


もるとの<DARK MATERIAL COMPLEX>がただすけのシールドを吹き飛ばし、2023年度の2ブロック環境を締め括った。


                WINNER  もると 





余談だが、試合後にただすけのシールドに2枚、山札の底に2枚、<DARK MATERIAL COMPLEX>の存在が確認できた。
そんな不幸にみまわれていようとも、常に可能性が生まれる手を打ち続けたただすけの姿勢に、筆者は敬意を表したい。

引きが強くて勝つのも、デッキのキーパーツが触れない領域に行って負けてしまうのも、デュエル・マスターズの中の一つだと思うのだ。



                








4月からの2ブロックについて

まぁそんな話は置いておいて、4月からの2ブロックに目を向けると、殴り合いの環境になるのではないかと予想されます。



まず、使えるカードが上記の2つのマークに変わります。
注意が必要なのは、これらのマークがあるパックに入っている金トレジャーなどのカードは、過去に一度でもマークがあるバージョンがなければ使用不可になります。

なので、王道編の1弾に入っている<漆黒の深淵ジャシン帝>なんかは使えません。



環境自体はほぼオリジナル環境と構図は変わりませんが、青白ライオネルという、過去でいうところの<サガループ>みたいなデッキを構築するうえで選択肢を狭める&歪めさせるデッキが消えることで、今まで青白ライオネルに勝てなかったデッキにスポットが当たるようになりそうです。

ただ、赤青マジックが依然として3キルできるデッキとして環境に君臨するのは変わりません。むしろ対抗馬の受けデッキが軒並み姿を消したことで立ち位置が良くなっています。

そして黒単アビスからは<邪龍ジャブラッド>がスタン落ち。

<ブルーム=プルーフ>からの<邪龍ジャブラッド>が出来なくなり、デッキとしての強みが失われるので、新たな構築が模索されます。

あと今のところ<邪侵入>という、専用の上振れ要素も使えなくなるのがかなり痛い。

しかしそのかわりに今度はオーバー化を持った邪神が登場するので、今後に注目です。



そして黒単アビスに有利だったボルシャックからはこちらの2枚がスタン落ちするので、デッキとしてオリジナルのアーマード・メクレイドに近い形に移行していくと思われます。

さようなら2ブロのバトライ閣。


赤白アーマードは<鎧機天 シロフェシー>を上手く使えるのがストロングポイントなので、赤青マジックとやり合えます。チャラルピア使えないからスピードは落ちていますが…




2024年現在、Sトリガーからクリーチャーを出せる、<ドラゴンズ・サイン>や<スロットンの心絵>、<ヘブンズ・ゲート>などのカードは暫定使えないので、守るデッキを作るのが難しいです。強いて言うなら青黒コンプですからね。それでも性質はトリガービートなので。

まぁ王道編のカード次第にはなりますが、新環境も楽しんでいきましょう。


(追記 新弾のメカに強力なカードが多く追加されているので、マジックアビス環境というわけでもないかもしれません。




あとがき


みなさんこんにちはこんばんは。Feiです。

冒頭で僕がよく聞くファンモンの曲について触れましたが、X(旧Twitter)でこのようなポストを見かけたこともあり、最初は載せるか少し迷っていました。


故人というわけではないですが、ファンキー加藤さんがちょっと過去にスキャンダルがあったのもあってあまりいいイメージではない人もいるかもなと。僕は「昔からブログでエロい話ばっかする人だしな〜」って諦観の念があるので、人の内面に関してはどうでもいいって思いますけど。

自分はあまりこういった感性はなかったので、作品とか曲とそれを世に出した人は別だと思ってるし、作曲者が何しようとあんま気にしないです。
なので、こういう考えの人も一定数いるんだなと思いました。
まぁあれか。アイドルが結婚したらそれまでのグッズに八つ当たりするのが近いのか...?

割とファンモンの曲で苦しい時を乗り越えて来た人生なので酷い言葉を投げつけないでくださいね。20代の方は仲間だと思ってます。ヒーローとかあとひとつとか希望の唄とかふるさととかいいよね。


そしてデュエル・マスターズの話をすると、いよいよ全国大会とGPが開催されます。


今の日本で最もデュエル・マスターズが上手いトップクラスの選手たちが、栄光を掴む相棒として、どのデッキを選ぶのか、楽しみですね。間違いなく平場のCSにも影響が出るので見逃せません。


そして次回の2ブロックはなんと王道編第1弾の発売日。

カードプールが変わり、ドリームクリーチャーやハイパー化などの新能力がたくさん世に解き放たれます。GPの1週間前なので、めちゃくちゃ2ブロックの研究をしてくる人は少数派だろうとは思いますが、新しいデュエマを体感していきましょう!!

それではまた次回。


                     おわり


























今回のカバレージ、5ターンくらいで決着がついたのもあって、対戦パートだけで見れば1時間かからないくらいで書けましたが、遅い方なんですかね?

そのかわりにあとがきなんかはダラダラと書いていたのでこんな投稿日に。どうやら自分はあとがきで書きたいことを書くためにnoteをやっているっぽいです。オタクだね。


                 ほんとにおわり


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