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テキストカバレージ「やわたCS2ブロック決勝戦」2023/5/6 無限攻撃の竜皇VS一撃必殺の主人公




2023年5月6日。

2ブロックフォーマットの戦いが半年ぶりに帰って来た。



昨年の12月。2022年度の2ブロックフォーマットを採用した最後のCSが終了した。
それと同時に、王来編・王来MAX編・GOA編の2ブロック環境も終了した。

もちろん、無理矢理にでもCSを開催し、メタゲームを回し続けることは不可能ではなかったが、世間の動きによってそれは叶わなかった。
何故なら、突如として公認CSの定員数に関する制限が変更されたからだ。

内容としては、CSサポートを実施する際のプロモカード配布がコロナ禍以前の前に戻し、参加者数が64人以下の場合はCSサポートを実施する際のプロモカード配布を行えない、というものだった。

その影響でそれまで32人規模で開催・運営をしていたCSは人数を増やすか、開催自体を諦めるかの2択を迫られた。

それまでオリジナルで開催していた地方のCSなどではなんとか工夫を凝らして生存の道を模索する場所が多かったが、2ブロックフォーマットを採用している、やわたCS2ブロックは解散を余儀なくされた。

GOA編最後のパックである、<GOA第2弾 轟炎の竜皇>のカードプール追加を最後に、<龍風混成ザーディクリカ>や<天災デドダム>を輩出した王来編は2ブロック落ちし、それとあわせて2ブロック環境の研究と、メタゲームの動きは止まり、プレイヤーはいつの日かの再会を誓った。




それからしばらく時間が経ったある日。3月3日。


冬眠からの目覚めは思ったよりもはやく訪れた。






















また、僕らの時間は動き出した。



轟炎の竜皇に相対するは、DMGP2023覇者


気づかぬうちにGOAF編に突入して開催された本CS。


カードプールが入れ替わり、誰もメタゲームが分からないまま始まった1発目の新環境ということもあり、ほとんどのプレイヤーは好きなデッキを持ち込んだ印象を受ける。


そんな魔境の中戦い、50名の参加者の中から決勝まで駒を進めた2人が選んだのは、赤単ボルシャックと青白ライオネルという、コンセプトが全く真逆のデッキだ。



赤単ボルシャックを操るのは、東京都のアシタニ。予選でも本戦でもボルシャックの火力を上手く操って対戦相手をなぎ倒して勝ち上がってきた。


それに対して青白ライオネルを操るのは栃木県のマサキDX。
使用しているプレイマットから、首都圏以外の場所からはるばる2ブロックでの戦いを求めてここまでやってきたのだろう。



圧倒的なスピードで面展開し、物量で押しつぶすボルシャックと、圧倒的なトリガー枚数を携え、鉄壁の守りを実現する青白ライオネル。果たして勝つのはどちらか。



GAME1


じゃんけんで先攻を取ったのはマサキDX。

ボルシャックは4ターン目からゲームを終わらせられる瞬間火力を出せることを考えると、受けるための準備をするターンが1ターン増える先攻のリターンは大きい。

とはいえデッキの構造上、2ターン目まではマナをチャージするのみ。


対するアシタニは2ターン目に<アシスターコッピ>を場に送り出す100点の滑り出し。

これにより最速で走り出す条件を揃えることに成功する。




それに対してマサキDXは<フォーチュン・ドンキッキー>を使って手札を増やし、<「正義星帝」 <ライオネル.Star>>を溜め込む。




返しの3ターン目。アシタニも準備は万端だと言わんばかりにタマシード状態の<ボルシャック・バラフィオル>を設置し、ターンを返す。

2ブロック版<爆熱天守バトライ閣>とも呼ばれるこのカードがこのデッキの核であり、この1枚からゲームが終わることもあるほど危険だ。アシタニのデッキのほとんどがこのカードから出るコストのカードであり、1度暴れ出すと止まらない。



だが、相手の場に<ボルシャック・バラフィオル>が出たのを見てもやることは変わらない。
マサキDXは4ターン目に<極智呪文「ゼンブレイン」>を使って2ドロー。次のターンのボルシャックの猛襲に備えてターンを終了する。


そして運命の後攻4ターン目。

アシタニは<クック・轟・ブルッチ>と<覇炎龍 ボルシャック・ライダー>こそ持っていなかったものの、1枚からでも爆裂的なメクレイド連鎖をすることができる<ボルシャック・アークゼオス>を召喚し、アーマード・メクレイド5。

だが、山上から3枚を確認したアシタニは頭を抱える。それもそのはず。メクレイドが連鎖するカードがそこにはない。

渋々アシタニは場に<ボルシャック・フォース・ドラゴン>を送り出す。
これを見てマサキDXもホッとした表情を見せる。


だが、アシタニは悩んだ末にターンエンドせずクリーチャー化した<ボルシャック・バラフィオル>を攻撃に向かわせる。<ボルシャック・バラフィオル>の効果でめくりにいく。


古来より、「殿堂カードの<勝利宣言鬼丸 「覇」>や<爆熱天守バトライ閣>といった山札を捲る火文明のカードは人を狂わせる」と言われるが、それもまた人々を魅了するカードたる所以なのだろうか。

「当たりが出ないなら、当たるまでガチャを回せばいい。」

そんな世の中の言葉通りに行動して捲れたのは<コッコ・武・ルピア>。

現環境ではサガループやアビスロイヤルに対する強烈なメタカードとなっているが、このマッチアップではあまり意味をなさない。

そのまま<ボルシャック・バラフィオル>がWブレイク。

マサキDXの盾から<ゲラッチョの心絵>がトリガーし、1ドロー。

続けて<アシスター・コッピ>で攻撃するがトリガーはなし。

マサキDXのターンに移る。




ようやく迎えることができたマサキDXの5ターン目。
ここまで溜め込んだ手札を解放し、前に出る。

まずは<AQ NETWORK>を召喚し、手札から<スロットンの心絵>を場に。そのまま効果で<「正義星帝」 <ライオネル.Star>>に進化。

効果で1ドローしつつ、手札から<カーネンの心絵>を場に。山札を3枚捲ると手札にフィニッシャーの<MAX・ザ・ジョニー>が加わる!!

そしてそれに連鎖して<「正義星帝」 <ライオネル.Star>の2体目が場に着地し、効果で1ドローしつつ、今度は<ジョーカーズの心絵>が場に。

<「正義星帝」 <ライオネル.Star>>の効果が待機しつつ、互いの盤面が更地になり、かわりにシールドが大量に増える。

これによりアシタニのボルシャック軍団が展開された盤面は一瞬にしてリセットされてしまう。


そしてリセットされた盤面に降り立つのは、前期主人公最後の切り札である、<MAX・ザ・ジョニー>!!

奇しくもアニメデュエルマスターズの切札ジョーVS鬼札アバクの対決と全く同じ展開になり、盤面を主人公が駆け抜ける。


そしてジョニーといえば、こんな台詞がある。


「引き金は2度引かねぇ!!1発が全てだ!!!」


というそのセリフそのままに<MAX・ザ・ジョニー>がTブレイクするとマサキDXのシールドは10枚になり、アシタニに<MAX・ザ・ジョニー>を除去できるSトリガーはないことを確認すると、EXWINで主人公が勝利を飾ったのだった。




               WINNER マサキDX



大会結果




今大会ベスト3カード



第3位 アビスベル=ジャシン帝

大会前の下馬評では、その完成された基盤と、豊富なハンデス札、フィニッシュ性能の高さから、優勝候補にあげられていたアビスロイヤルだが、今大会ではベスト8を1人のみ輩出するも、ベスト4では全滅。プレイヤーからは意外な評価がなされたため選出。

勘違いすべきではないところとしては、今回の結果は振るわなかっただけであり、ポテンシャルは決して低くないことだろう。

実際環境における母数は50人中9名であり、上位2番目の位置につけている。

だが、予選でミラー戦が多発したり、先攻を取りつつ4ターン目に走るボルシャックにはなす術なく負けたりするなどの要因が重なったのが今回の敗因だろう。2ブロックフォーマットでは必ず環境を定義する主人公デッキとして、今後も活躍し続けるだろう。



第2位 <覇炎龍ボルシャック・ライダー>


イマイチ結果が振るわなかったアビスロイヤルとは対照的に、2023年度2ブロックを定義したのは赤単ボルシャックだった。

<決闘者・チャージャー>こそ使えず、序盤の手札が細い状態で戦わなければいけないという条件はあるが、2ブロック環境では数少ない、瞬間火力の高さとキルターンの速さを武器に数多くの結果を残した。

筆者もアドバンス環境のモルトNEXTのように使いたい人が使っているだけだろうと思っていた部分があったが、その押し付けの強さと一度回り出すと手をつけられない面展開能力は唯一性があり、当日の会場では4ターン目の<クック・轟・ブルッチ>からの<覇炎龍ボルシャック・ライダー>をされて敗北した人の叫びが数多く聞こえた。(マジでマジで)

今後の2ブロックでも多くのユーザーに勝利をもたらすことだろう。

デッキの動きはカジュアるデュエマGAMEsの動画を見てください。ほとんどまんまです。これで人が死ぬフォーマットです。

補足
(サガがいない環境だからこそ、その能力が最大限発揮されているのも2ブロックフォーマットのいいところであると筆者も思う。ボルシャックで暴れたい人は是非参加しよう。この環境だと本物だぞ)



第1位 <MAX・ザ・ジョニー>


<「正義星帝」 <ライオネル.Star>>でもよかったが、あえてこちらを選出。

2023年度1発目の2ブロックフォーマットで優勝したのはメタ読みの部分もあってのことであり、優勝者には拍手を贈るべきだからだ。

まずは当日の母数表を見ていただきたい。


1位が赤単ボルシャックであり他のデッキも軒並みビートダウンである。

そこで防御力が高く、どんな盤面からでも<MAX・ザ・ジョニー>によるEXWINが狙えるこのデッキは勝ちデッキだったことは語るまでもない。環境で除去トリガーを採用しているデッキが少なく、意識外のデッキではあるが、今後も防御力が高く、EX WINで勝ちやすいデッキとして活躍するだろう。



あとがき



お久しぶりです。Feiです。


ここからは個人的などうでもいいことを書いていくだけなので、興味のない人はいいねを押してからブラウザバックしてください。言葉遣いも適当です。




本題というか所感

今回の新年度1発目の2ブロックCSは開催自体ができるのか....?と不安に思っていましたが、無事に等倍のCSとして開催されたので、よかったです。

このやわたCSのいいところとしてはやはり会場の雰囲気がいいことですからね。

他の有名どころのCSだとどうしてもピリピリしている感じがありますが、ここはどちらかと言うと店舗大会に近いです。まぁ緩いんですよね。

本記事を見て興味を持った方が今後足を運んでくださると書いたかいがあるものです。



また、2ブロックのデッキが分からない!!という方はTwitterでハッシュタグ#DM2ブロ2023で検索をかけると参加者のいろんなデッキを見られると思いますので、是非参考にしてください。


こんな具合に。

これ、こっそりバラしてしまうんですが、この取り組みは運営のおんそく選手とスガ認定ジャッジがリスト公開につき1パック「自腹のパックを配布してでも2ブロックを盛り上げよう!!」という目的をもとにやっていますので、企業努力に近いものがあるわけです。

今後も続くかは分かりませんが、数年前から「2ブロックが流行らないのは情報が少なすぎるせい」というスタンスが変わっていない2人ですので、周りも協力しています。自分がnoteをゆるく書いているのも2人の考えに賛同して情報発信を兼ねてやっています。


運営の2人がそういった考え方なので、ここでは以前からリスト強制公開でやっています。DMPランキングの開催概要にも書いてありますしね。界隈の発展のためです。


そういうわけですので皆様も是非、自分の最強2ブロックデッキが出来たら公開をお願いします。


今後の2ブロックCS開催予定は


  • 5月13日

  • 6月3日

  • 6月24日

となっています。みなさんも是非本八幡へ。現在優勝商品がNintendo Switchになっています。お得です。


それでは次回があればまたお会いしましょう。僕も用事がなければ行くと思います。



                    おわり


(*本記事は非公式コンテンツです。肖像権・著作権等の都合上一部ぼかしている場合がございます。)
















自分もカバレージに載りたい!!!という場合はCS会場まで来ていただいて、Feiを決勝戦まで行かせないようにしてください。僕はガイアッシュカイザーが死ぬほど欲しいので決勝戦に行きます。こんなん書いてられるか!!!

本当に手持ちの刃鬼に入れたいから優勝させてくれ.…今期は3回決勝負けとかキツイよ...…


                  ほんとにおわり

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