2023年の反省&2024年の目標 ー競技への向き合い方と楽しみ方による葛藤の狭間でー
完全に個人的な話です。興味のない方は見ない方が時間を有効活用できます。それでもよろしければお付き合いください。
結論から先に言うと、俺は今年も「自分の好きなカードで勝ちたい」という気持ちを捨てきれなかった。
勝率を1%でもあげる必要がある戦場で、無慈悲になることが出来なかった。
そんな人間が優勝を掴むことができるかどうかを聞かれれば、答えは聞かれずとも分かることだろう。
2023年の振り返り
今年の総括をしようと思う。端的にいうと自分の力不足を痛感した1年だった。反省点ばかりだ。
1月
新年が明ける前はゆるく遊んでいた。たまにCSへ好きなデッキを持ち込んで参加し、運良く本戦に行ければよかった。
だが、1月に競技DMへと向き合う必要ができた。
自力で入手したいカードが爆誕してしまった。カッコ良すぎるだろ。
しかもタチが悪いことに、自分は脳の構造が文系というか、女性の思考回路をしているため、経験や思い出が大事と思っちゃう人間であるので、CSで優勝する以外満足な結果ではないことになるわけだ。
プライドはゴミだと思う信条があるけど、くだらないこだわりは捨てきれないのだから、女々しいというかダサい生き方しかできないんだなこれが。
だからその後の行動は必然的に2択に絞られた。
環境デッキを使って挑むか、好きなデッキを使い続けて細い線を通すか。ちなみに好きなデッキの名前はカイザー刃鬼という。
この時から
「もうドラゴン基盤のデッキは限界突破したレベルになりつつあるんだよな。5コスくらいで強い水文明のドラゴンが出たらもう完璧なのにな〜」
と思うくらいには使っていたが、当時は4c邪王門が強かった環境。赤単などのビートには不利よりだし、新世壊型の青魔導具も無理なのに、優勝できるビジョンが見えたかと言われると力強くYESとは言えなかった。(まぁそれでも相手を不幸な目に合わせるくらいには雑多なデッキを倒せるポテンシャルはあるんだけど。)
2月
そんなある日。神様と出会った。
なにこれ。BAKOOOONとか龍風混成とか我我我とか飛翔龍レベルで強いのが一目で分かるテキストしてるけど。
これは間違いなくteir1。今年はこいつと戦う方がガイアッシュに届きそう。
そこから5月くらいまではずっとDOOMサガを使い続けた。最初はオプティマスループばりの単純動作しかしないし、相手は起源悪くなるしでデッキが嫌いだったけど、使えば使うほどプレイとかメタの乗り越え方とか、期待値の計算が勝率に繋がってるのが分かってだんだんデッキも好きになっていった。
でも優勝には届かない。しんどい。けど試行回数を増やせば、凡人でもいつかは勝てるはず。と自分に言い聞かせて、時間を作ってはCS会場へ。
4月
筆者は2ブロックフォーマットも好きなので、環境を荒らしていた、王来編のカードが2ブロック落ちした4月からは2ブロックフォーマットも合わせて研究を始めた。
幅広い対面で勝つことができる黒単アビスを使っていたと記憶している。
だが、幅広い対面をみれるとはいえ、赤単ボルシャックには不利がつくという弱点が足を引っ張り、そこそこしか勝てなかった気がする。
ちなみに前までなんとなくお試しで〜とか言いながらやっていた、カバレージ活動に本腰を入れ始めたのがこの頃あたりだったと思う。
そして待ちに待ったDMGP2023開催。
けど、結果はアドバンスが7-2。オリジナルが4回戦ドロップ。
夢への挑戦が儚く散る。
会場を後にしてからはほんとに涙が出た。
失意の中、本戦の様子が映っている公式生放送を見ることすらキツかったと思う。
知り合いがベスト4入賞するまで見届けたが、ほんとにしんどかった。
5月
GPが終わり、燃え尽き症候群になりながらも、せめてCSプロモくらいは.…と切り替えてCSへ出続ける。
が、CSは決して楽しかった訳ではなく、サガループの証明過程でゴネられる事態がたまに起きたり、相手とトラブルになることがあったりしたのでとにかく苦しい。
両者敗北の際の投了文化が滅びつつある現代だから.…というわけでもなく、理不尽なことをされた相手のことも考えると、半ばヤケクソになったり、腹いせに引き分けに持ち込もう、みたいなのも分からなくはないだけに、使っていても苦しいデッキだった。
でも、その時の最強デッキだったのは間違いなかった。
6月
オリジナルだけでなく、アドバンスの方が通りが良いことがあってアドバンスにも出続ける。
相変わらず2ブロックフォーマットは面白い環境だった。
赤単ボルシャックと黒単アビスが環境トップを張り、
そのメタとしてトリガービートが登場したり、ループが作られる。研究しがいのある、ゲーム性をしていた。
オリジナルでは、優勝まで手が届かないことにメンタルが壊れ始めるも、それでも時間を作ってはCS会場に向かい続ける生活。
アドバンスの方がサガの通りがよかったため、アドバンスのCSに行き始める。
そしてこのあたりからダンタルサガが台頭し始める。ランカーがこぞって使い始めたのがこの時期だった.…気がする。
存在自体は3月あたりの段階で存在していた。でもループ手順やルートが複雑で、CSを調整がわりにしている社会人には難しい。だから、DOOMでいい。そう思っていた。
だが、この段階で早めに気づくべきだった。
ダンタル型の方が強いってことに。
というかDOOMでいいと勝手に思い込んだのが、今年の反省だった。
新型を触らずに難しいループから逃げたのが間違いだった。
ここで早めに使い始めれば、目標に手が届いたかもしれないのに。来年からは新型はすぐに触って確認しようと学べたのが、今年の進歩だったのかもしれない。
急いでダンタル型をDMGPで持ち込んでいた身内に教えてもらい、家でひたすらに1人回し。
メタの乗り越え方は体感でできるので、ループルートを覚えたり、ループ証明の練習をひたすらの行い、持ち込む。
だが、みんな考えることは同じこと。
いや、プレイヤーの集合知が「ダンタルサガに抗えるデッキはほとんどない。」と結論づけたのかもしれない。
CSはほとんどミラー戦になって、どうしようもない負けが増えたのを最後に、勝率が落ち始めたと思う。
最終日はなぜ離れとか入れないといけないレベルだったし。
結局1度もサガを優勝させることが出来ずにガイアッシュ期は終わった。
7月
そして7月。
半年間、最強の座にいた神様は行ってしまった。
半年間ありがとう、とは思いつつも、やっぱりどこか消化不良に感じてしまう。
というか心が折れた。こんなインチキ最強3キルデッキを使ってもダメか..…という限界を突きつけられた。
そして配布プロモも切り替わる。
発表当時の世間の印象は好意的だったと思う。
でも自分の食指は反応しなかった。CSに向かうモチベーションはここで消える。
だが、そんなタイミングで運命が変わる。
好きなデッキに最強の強化がきた。マジか。
マジか。このタイミングで?
公式に「お前はこれを使え!!」と言われているかのような気分だった。
ここから12月まで、オリジナルでひたすらガイアッシュ基盤の刃鬼を擦り続ける。
10月
1月の時にこんなことを思っていた。
「5コスで水単色の強いドラゴンが来たら、ドラゴン基盤のデッキとしてはもう完成形だな〜」
受け札でもなんでもよかったと思ってた。
そんなある日。
出てしまった。ラストピースが。
もうGPは久しぶりに刃鬼でいこう。アホかもしれないけど、ドラゴン基盤のデッキはあまり警戒されてないし、初見殺しとパワーで圧殺できる試合も多い。
勝算はあった。
GP環境を整理すると、
<同期の妖精>が公式のUDB配信で発見され、採用されたアナジャが環境トップを張り、その次に赤青マジックや、黒緑アビス(当日はデアリを使うランカーもいた)、赤緑アポロと青黒魔導具がいる印象。天門を使う人もいるかもしれないという話もあったかも。
そんな中完成したのがこのリスト。
青魔導具だけ本当に無理だけど、環境デッキのほとんどがコスト踏み倒しをすることに着目。
基本的に4ターン目までに6マナへ到達し、リソースを稼ぎながらガイアッシュカイザーをぶつけてカウンターをする構築に。構築上カツキングコントロールで雑に勝てるパワーもありながら、みんな覇ゲーの恐怖を忘れてるから意外と勝てちゃう。
青黒魔導具
・先攻メンデルは勝ち。
・相手のヴォゲンムが動く4ターン目までに6マナまで到達してかつ、手札をがめる。
・相手がゼニスザークを着地したところにガイアッシュカイザーを当て、返しに<「勝利」の頂カイザー刃鬼>か<勝利宣言鬼丸「覇」>でカウンターする。
・カツキングとラフルルラブでイージーゲームになるパターンも考える。
赤青マジック
・先攻メンデルレイクポーチャーラブは勝ち。
・カツキングラフルルラブで相手の首を絞めながら横に広げる。
・ガイアッシュカイザーをチラつかせながらゲームを後ろに引き伸ばせば伸ばすほどこっちにゲームが傾く。
・後手を取って3ブ事故った試合だけ割り切り。
黒緑アビス
・基本はやることが一緒。
・ジャガイスト3連チェインされて突撃される展開だけ負け。
・自分からガイアッシュを出すのはガイアッシュを複数持っている時だけ。
赤緑アポロ
・じゃんけん+ハヤブサorカツキングがあるかどうか。
アナジャ
・とにかくリソースを伸ばす。
・ガイアッシュカイザーを盤面に立てて7マナを用意しつつ<俺の勝利だオフコース!>と6マナで刃鬼か覇を投げれる展開に持ち込む。
こう見ると、どのデッキも自称5割を主張できる結構悪くない選択に見えるし、ドラゴン基盤のデッキが強いのはこのあとにMAXGジョラゴンが入ったドラゴン基盤が勝ち始めることから証明されて嬉しかった。
というか刃鬼ってデッキが昔から(ループ以外の)どの対面もいけるけど、どのデッキにもガン有利つかないみたいなデッキだもんな。
それで結果が
完走。道中の天門にウェルキウスウェルキウスゲンムされたのとよくわからない5cディスペクターに時間切れで投了したのが敗因。20分で試合が終わらないデッキをGPに持ってこないでくれ.…
サガじゃなくてもそれなりの結果が出たけど、予選を突破できていないのは相変わらずなので、2024年は予選を突破する所から目標にしたい。
でもそうなるとランキングを走ってbyeをもらわないと現実的じゃないというのが立ちはだかるわけで...。
キツいけど、来年度のランキングシステムが変わるかどうかを見てから走るかどうか考えなきゃいけないと思います。現行の制度だとお金と時間の両方に余裕がある人じゃないと無理だって。
2024年の抱負
・自分に残された時間は少ないことを自覚して、競技に向き合う。
・DMGPベスト8入賞
これはデュエマを続ける理由なので継続。ベスト8入賞したら引退するのも決めてることなので。
・食わず嫌いせずに、環境デッキを触る。アンテナ大事。
・自分の思い入れと折り合いをつけて、その都度デッキを選択する。デュエル・マスターズの色んなカードが好きなデュエル・マスターズの箱推しになるのが理想。
・1人でやるのではなく、色んな人に意見を聞き、時には仲間の助力をえながら、調整をする。
・公式カバレージライターの世界に足を踏み入れてみたいので、ジャッジ試験を受験する。(プレイヤーでいたいし、ジャッジをやりたいわけじゃないのが問題だけど、それは公式の判断にお任せということで。ただの一般人だからとにかくコネが欲しい。)
働き始めて2年目だから大人しくしといた方が無難だし...…と色々ハードルがあるなと思っていたけど、色々なんとかなる方法がないか人に聞いたり調べた結論が.…
「「「「「バレないようにやればOK」」」」」」」
いたってシンプルで草。まぁ世の中そんなもんだよな。
というかそれに加えて最悪仕事クビになってもいいやーって思いはじめて腹括ったのが正しいけど。
どんな職か言えば誰にでもウケて、収入がド安定なところ以外は別に思い入れないし。あ、補足しておくと職場ガチャはSSですよ?仕事内容が面白いとは思わないだけで。
もともとはライターに憧れて、みたいな理由で始めたんじゃなくて、「コロナ禍で競技シーンが消えたことに対する、ささやかな対抗&2ブロックがなくなるのが嫌だからやらなきゃいけない」みたいな動機で体が動いてたのですが、気づいたらここまで走ってきたので、エリア予選が復活するなら、自分が出る関東以外の会場で書く側をやりたいです。お願いしますウィザーズさん。
実現するかは置いておいて、カードで遊ぶだけじゃなくて、魅力を発信できる側になれるような1年にしたいです。
作ってくれた人、ありがとうございます。ちゃんと現代版リメイクとして転生できてます。ありがとう。
おわり
年末年始の暇な時間に書いてそのまま書きっぱなしだったのを忘れてたので、超CS群馬前に成仏させました。
超CSは群馬だけ参加予定なんですけど、ランキングを気にしてるわけでもなければ、ここ半年本当にCSに行く頻度が落ちたので、大型大会の空気感を身に染み込ませるのが目的になるかなと思います。リハビリとか甘ったれたこと言ってるから強くならないんだろうな。
福岡はアカシック3 が優勝していたおかげで、受け重視のデッキのデッキから乗り換える人が増えそうだなとは思います。
でも、デュエマは昔からGPなどの大型大会はループが強いという定説があるのを信じてしまう自分もいて.…正直どうなんでしょうね。
福岡のカバレージ読んだ限りではアカシックが人間をやめてたドラマだなと感じたので、メタ読み通りにいかないのがデュエル・マスターズ。を地でいっています。
赤青マジックの殴る系と青黒コンプレックスのような受けデッキとアカシック3 のループで3すくみが形成されてて、全部に勝てるし全部に負けれる青黒魔導具って感じですからね。
うーーん。マッチ運マスターズ。
もう分かんないから当日はローグ使お。2ブロックでメタ読みの考え方と勝ちやすいデッキの選び方を学んできたつもりだったけど、結局どれくらいデュエマが上手くなったか分からん。
楽しいヒリつく勝負をしに行きます。そういう楽しみ方もいいと思うので。
自分が書いた文章がカードのフレーバーテキストとして残るの、羨ましすぎるでしょ!!!!!!!!!!!!
やりたいに決まってるだろそんなの!!!!!!!!!
ほんとにおわり
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