選ぶ

「ママを選んでくれてありがとう」
「子供は親を選ぶ」などなど。

個人的には苦手なセリフ。
むしろ嫌い。

子供ができなくて悩んでいるとき、虐待で亡くなる子供のニュースを見ると、このセリフが浮かんで発狂しそうになってた。いや発狂してた。

私は!
虐待する親より選ばれない何かがあるのか!
炎天下の駐車場に置き去りにしてパチンコしないのに!
寒空の下、裸でベランダに出さないし!
タバコを押し付けたりしないし! 
絶対しない自信あるのに!

なんで選んでくれないの!
と泣いた事があった。

でもある時、ふと思った。

自分の両親と仲がよいから気づかなかった。

親の立場だけで考えてたけど
子供の立場で考えたらやっぱり違うよね
と思ってちょっと落ち着いた。

夫にこの話しをしたら
「選べるならあんな父親選ばない」というようなことを言ったのだ。

夫の父親は悪い人ではないけれど、親になれないまま子供が大きくなってしまった感じ。
子育てに参加しなかったのか、させてもらえなかつたのか不明だけど、子供との距離感はかなりある。
親子の思い出がないまま夫が成長したため、父親として尊敬の念は0に近い、0かもしれない。

私は偶然、相性のいい両親に生まれた。
それだけだ。選んでない。

息子も偶然やってきてくれた。
選ばれてはいない。

だから相性がいいか悪いかはまだわからない。

でもかーちゃんは君のことが大好きだ。
無事生まれてきてくれてありがとう。
息子もずっと私のことを好きなままでいてくれたらいいなあ。
と、抱っこをせがむ息子を抱いて思う。

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