DAGの導入総説

最近DAGが流行っているけども、2018年時点でATSにのっているとは思わなかった。先輩に教えてもらったのでまとめていく。

21世紀に入り、観察研究法の厳格化が求められるようになったようで、これは、因果推論の手法が広く普及したためであろう。これにより、観察研究は、厳密な方法で計画・実施されれば、因果関係を裏付ける貴重な証拠を提供することができるようになった。PearlやMigelなどの疫学者がこれに貢献している。

観察研究には「欠陥」があり、その「欠陥」とは、古い方法論への依存、有効性を脅かす要因(交絡など)への不十分な配慮、結果の不透明な報告、再現性の欠如、観察研究の方法論の限界を踏まえた知見の解釈の失敗などの結果といっている。

このような状況をうけて、ATSジャーナルの人々と呼吸器、睡眠、およびクリティカルケア関連の35誌の編集者47名からなるアドホックグループがこの総説を書いたよう。ということはCritical careの領域でもDAGはより使うようになるでしょう。

研究者に対して、このような研究に対するアプローチを大きく変えることを検討するよう呼びかけるものである。本文書は、活発な研究分野である因果推論へのアプローチについて、我々の現在の最善の理解を示すものである。


とのこと。

この総説は観察的因果推論研究のデザインと報告に関するガイダンスとして使用できそうで、導入に渡すにはよさそうな内容であった。

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