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0105あんたのために化粧してるわけじゃないし

私は、トロフィーワイフが好きな男性が好きだ。

「キャリア思考で稼いで、ずっとキレイなままでいてください」

そう思ってくれると私の人生の美学にも合致するので、自分の頑張りが認められているような気持ちになって嬉しい。

逆に気には仕事はしなくていいから家庭に入って家事をしてとにかく家庭を守ってくださいというタイプだと、
ごめんなさいごめんなさい、稼いでちゃんとお手伝いさん雇うので許してくださいという気持ちになる。

私の祖母は派手な人だった。
背が高くて、特別美人というわけでもなかったがとにかく華がある人だった。
昔の人なので家庭に入ることにはなったが、祖父はトロフィーワイフ思考だったのだろうとすごく思う。
ただ華やかさを保つのに相当お金は使っていたので祖父も大変だったのではないかと想像する。
婦人会へは同じ服は二度着なかったのではないだろうか。

そんな祖母から生まれた母はとにかく飾らない。
超ローメンテナンス。
飾ると栄えるはずなのに一切興味がなく変な格好ばかりをしている。
すごく美人というわけでもないが、背が高くすらっとしていたので目は引いたのではなかろうか。
実際に私が子供の頃学校に私を迎えに来るとみんな「お母さんきれいだよね」と言ってくれた。
自分の母だし当時は子供だし、なんのこっちゃという気持ちだったが、今思うと確かにきれいだったのかもね。
父はあまりトロフィーワイフ思考ではないが、母に家事などは強く求めなかった。
それよりしてほしいことはいくらでもあるという感じだった。

そんな掛け合わせの中生まれた私は子供の頃女の子であることが嫌だった。
今ははっきり理由がわかるのだが当時はずっと「なんで女の子なんかに生まれちゃったんだろう」と思って過ごす毎日。
友達も男子ばかりで休み時間は男子とバレーボールをしたり賭けポーカーをしたり(子供達よ、真似したらだめだよ)
楽しかったが最終的には「女子」の私が完全に仲間に入れるわけもなく、
それもよく理解できたのでふとした瞬間さみしくなった記憶がある。

「女の子って楽しい!」

と、初めて思うことができたのは大学生になってからだ。
初めてまともに女友達ができて、少しずつ女子を謳歌することを覚えていった。
パーカーとジーンズしか着なかった私がちょっとずつかわいい服を着てみたりもした。
あ、かわいいって多分一般的に想像される感じではなく、
わかりやすくいうと当時は00年代だったしOCとかに出てくる登場人物のような感じかな。
キャミソールにパンツが見えそうなデニムスカート、ビーズでキラキラのビーサンと、それもの入るの?ってくらい小さなバッグを持ってペタペタ歩いていた。

働きだして財力を得てからは「金で買える美貌あるじゃん」といういらん気付きも得て、更に女であることを謳歌した。
アラフォーの今その感覚は加速して自己投資が過ぎて慢性的に貧乏なのでなんとかしたい。

稼いで自己投資して、ちやほやという利益を得て美貌という資産をまわす。
美を保つと嫌なことがあってもショーウィンドウに反射した自分を見て「でも、かわいいからいっか」と元気になれるので自信があるのは大切なことだ。

しかしオンオフが激しいタイプで服装がホームレスかVOGUEの表紙の二択なので前者の状態で予想外の人間に会うとめちゃくちゃ小心者になる。
逆に後者の場合は完全武装状態なので無敵で世界征服すら朝飯前テンションである。
もちろん完全武装には労力も時間もかかってだるいのでホームレススタイルがどちらかというとデフォルトではある。

好きな人にすっぴんがいいと言われた。
君と二人きりのときはそれでいい。
君が一番かわいいと思う私でいたいと思う。
だが君以外の人もいるのであれば、君だけにかわいいと思われるの違う。

「あいつどうやってあの女落とした」と思われる男性でいてほしい。
それはその人を立てて上げるとかそんなできた話ではない。
完全に自己中なのだが「なんでかよくわからんけど、美女を落とせるやつ」と私がいたいと思うから。
モテる人とやっぱりいたい。
超モテモテでいてほしい。
だってそうしたらそんなモテる人を独占できてる自分になれるのだから。
巡り巡りすぎてもはやよくわからないが、とにかくモテる君がいいので「あの女が落とせるだけの何かを持っているんだ」と思われてほしい。

ちなみにその人以外に「すっぴんがいい」なんて言われようものなら鎌を持って狩りたくなるほど腹が立つ。
てめぇのためにやってねぇし、てめぇの美学押し付けてんじゃねぇよカスが。と、思ってしまう。
唯一その人に言われるのはいい理由は好きだからではない。
その人が私の見た目は好みではないのがわかっているから。
もちろん私をみて「こいつめっちゃブスだな」と思っているわけではないが、
私が表面に重ねたすべてを突破した上で本質的な意味で好いていてくれるのがわかるので安心する。

それでもやっぱりトロフィーを連れている君でいてほしいので、私の美学を貫かせてくれ。
二人でいるときは、理想でいようと思うので。

ちなみに「すっぴんがいい」と言われて、よーしもうあとは適当にするぞ!とはならず
むしろ君のためにちょっとでもかわいくしていようと思う。
そうすればよそ見もしないで済む。
キレイな景色だけ見ていてください。

一応最後に補足しておくが「すっぴん≠メイク無しの素顔」である。
これを勘違いしている人が多すぎる。
すっぴんとは「素顔がべっぴん」を意味するので男が「すっぴんがいい」と言うのを手入れもしない汚い顔と解釈するのはやめたほうがいい。
ここ、テストに出るのでメモするように。

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