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0206 まだ賞味期限が切れてなくてよかったね

先日好きな人のことを「色気のある人だね」と友人から言われた。
色気って、なんだ。

別に男性フェロモンをまき散らすようなタイプでもないし(むしろそういうのは苦手である)、色気ってなんなんだっけと思った。
それを言ったのは男性だったので、同性からみて「色気があった」ということなのだろうが、異性同士で見る色気は何か違うのだろうか。
ちなみに私は「あの人は色気があるから好きだわ!」と特に思ったことはない。
というか彼にむしろ色気なんてあるのだろうか…。
でも雰囲気が好きだ。
彼を取り巻く空気感というか、彼が持つ空間というか。
もしかしたらそれを「色気」として定義するのかもしれないけど、いずれにせよ私にはよくわからない。

人のことが好きになる理由は色々とあると思う。
それは友人も同じこと。
例えば性格が好きとか、声が好きとか、シンプルに見た目が好きとか、財力が好きだとか、理由は人それぞれだ。
一人の人に対してたくさんの人が同じところを魅力に感じることもあれば、人によってはそこはどうでもよくて、こういうところが好きだと思わぬ着眼点から好意を持つこともある。

ちなみに私は先にも書いた通り彼の雰囲気はもちろんのこと、脳が好きだ。
君の脳から君の思想を絞り出しせるなら全部飲ませてくれと思う。
相変わらず自分が気持ち悪い。

逆にあまりスーパーフィシャルな部分で好きな部分はないのだが、唯一あるとしたら眼球。
「目が好き」ではない、「眼球」が好き。
やっぱり私は気持ち悪い。

一般的に「目が好き」というと外から見える皮膚も含めて形がすてきとかそういうことであろう。
別にそこは全く好きではない(それも失礼な話だが)。
目の色をはじめとする眼球が好きだ。
「だったら目の色が好きっていったらいいじゃん」と思われるかもしれないがそれは一部分でしかない。
何とも言えない彼の眼の色ももちろん好きなのだが、その中に潜む世界みたいなのが好きだ。

別に顕微鏡で彼の目玉を確認したわけではないのだが(したいけどね)、彼の目に映った情景が神経をたどって脳に伝達される一連の流れ、一つの臓器として好きだ。
ああ、やっぱり私はどうやったって気持ち悪い。
ちなみに誰かが自分に同じことを言ってきたら普通に「なにこの人こわい」となると思う。

私のように気持ち悪い人間が高い知能を持ってしまうときっと好きな人をホルマリン漬けにしたりとか、想像を絶するような事件を犯してしまうのだろう。
頭が悪くてよかった。
人に「彼のどこが好きなの?」と聞かれたときに「脳汁」とか「眼球」とは言えないし、説明したところで理解が得られないどころが余計に引かれそうなので、わかりやすい着地点として「雰囲気と才能」くらいにしておこうと思う。

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