映画「アネット」
箇条書きでの感想になります。
冒頭の映像の歪みは、どこかギャスパー・ノエの「カルネ」の警告のシーンを思い起こさせた。
ミュージカル映画。とにかく映像も音楽も素晴らしかった。
バイクのタンデムのシーンはノーヘルで、本人のように見えたが、気になった。
ヘンリーのステージでの、笑いの生物学的解剖学的説明(前頭葉を刺激して、顔の筋肉を痙攣させる云々)には感心させられた。ステージは即興のように見えるが、ネタが続くのかどうか気になった。
「深淵(アビス)を覗き込んだ」というヘンリーの説明は、抽象的だが、創作(ヘンリーの場合はステージ)に関わることのように思えた。
これまでのカラックスの映画を彷彿とさせるシーンがある(森のシーンは「ポーラX」、ニュースで説明するところや裁判の場面は「メルド」を彷彿とさせた)。
時間の経過を表す荒廃した邸宅のシーンは、良いなあと思った。
ラストでの、アネットとヘンリーのやりとりは、アネットが子供の割に頭良すぎると思えた。
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