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ディアナ・ダムラウが唄う「カスタ・ディーバ」

  ≪恐れ入りますが タイムバーを29分30秒に合せて下さいませ。≫

 ソプラノ:ディアナ・ダムラウ
 指揮:ホセ・クーラ
 マルタ・フィルハーモニー交響楽団 2021年 8月11日収録 at マルタ共和国

ディアナ・ダムラウ(Diana Damrau)さんはドイツ出身のソプラノ歌手です。1971年5月31日のお生まれですので、現在、52歳。

殆どのオペラの主役を演じておられますが、ともかくもモーツァルトの歌劇「魔笛」の「夜の女王」役で見せてくれた、衝撃的と言っていい表現力・
歌唱力は、一級品です。

●その声の強いクリスタルな輝きは、スワロフスキーのシャンデリアでも
 かなわないほど。(米Newsday紙)
●ダムラウはまちがいなく現代オペラ界最高のコロラトゥーラ・ソプラノ
 である。(New York Sun紙)
●「繰り返すが、凄い歌手である。」(レコード芸術08年1月号)
・・・・・・という位の、大絶賛を浴びた歌手です。

そんな彼女の膨大な経歴の中で、イタリアが生んだ名オペラ作曲家の
V・ベルリーニの名作、「ノルマ」の中の名曲「清らかな女神よ」(Casta Diva, カスタ・ディーバ)は、なかなか探すことができませんでした。

この曲は、声楽的にも極めて難しい曲で、歌い手の力量により左右され、
高名なマリア・カラスをして「全てのアリアの中で最も難しい」と謂わしめた一曲。

ところが、つい最近、2021年の8月11日、イタリア半島の先っぽ、地中海に浮かぶマルタ共和国の国立オーケストラ「Malta Philharmonic Orchestra」の音楽祭のグランド・フィナーレにて、アッと驚く演目「ディアナ・ダムラウが唄うカスタディーバ」が演奏されたのです。

そのYouTube版を発見!!
私、スピンは小躍りして聴き入り、大感激いたしました。

「カスタ・ディーバ」を、ご存じの方も、ご存じではない方も、是非とも
お聴きになってみてくださいませ。

対訳歌詞を https://tsvocalschool.com/classic/casta-diva/ よりお借りして
おりますので、ご容赦を。

 Casta Diva, che inargenti    清らかな女神よ 銀色に輝かせている
 queste sacre antiche piante, この神聖な古来からの植物たちを
 a noi volgi il bel sembiante   私たちに その美しい姿を向けてください
 senza nube e senza vel...     曇りも 覆いもない姿を

 Tempra, o Diva,         鍛えてください おお女神よ
 tempra tu de cori ardenti    鍛えてください この燃えるような心を
 tempra ancora lo zelo audace,  鍛えてください いまだ勇敢なこの情熱を
 spargi in terra quella pace   ふりまいてください この地に
 che regnar tu fai nel ciel...    あなたが天で統治している平和を

(注)ヴィンチェンツォ・ベッリーニ(Vincenzo Bellini, 1801年11月 - 1835年
   9月)は、シチリア島・カターニアに生れ、パリに没した作曲家。
   オペラ作曲家として有名で、イタリアの紙幣(5000リレ)に、1985年
   から1996年まで、その肖像が採用されていました。

   ロッシーニやドニゼッティと共に、19世紀前半のイタリア・オペラを
   代表する作曲家で、同時代人である ショパン・ベルリオーズ・ワーグ
   ナーらの賞賛を得ている事で知られましたが、残念ながら若くして
   世を去りました。
   ≪ 以上、略歴はWikipedia より引用させて頂きました。≫


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