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映画は芸術だと思うが、映画がなにを指すのかわからないので、困っている

誰が言ったか知らないが、映画は「第八芸術」だと言われる。文芸、音楽、絵画、演劇、建築、彫刻、舞踊と来て、8番目が映画らしい。第九芸術とも言うらしいが、話がヤヤこしくなるので、この際、第八芸術ということで書く。

芸術の中に、建築が入っているのは意外だったが、ある種の建築家が芸術家気取りなのは、このためだったかと納得がいった。

映画が芸術であることに疑いはない。しかし、「ほかの芸術にはない映画独自の芸術性とはなんだろう」と考えると、良くわからなくなってしまった。

そのモノとは、動く映像、つまり動画であることだろうとは、すぐに思いついたが、テレビドラマやYouTubeなどのWEB動画と、映画とはなにが違うのかとか、WEB配信映画や自主制作映画はどうなのかとか、線引きが非常に難しいからだ。と言うか、線引きはムリだと思った。

仕方ないので、とりあえず、製作者がこれは映画だと言い、周りがそれを認めれば、それは映画だと考えることにしている。結局なんでもありなので、なんの線引きにもなりはしないが。

線引きなんかする必要ないと言ってしまえば、それまでだが、映画は芸術だなどと言いながら、映画とはなにを指すか良く分からないというのは、なんとも心もとない。

こういった曖昧さと言うか、いい加減さは、ほかの芸術分野にもあるわけで、つまるところ、芸術というものの奥深さなのかもしれない。ただ、確実に言えることは、どの分野でも、誰もが認める芸術作品の存在というものは、非常にマレということだ。