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占星術のハウスの解釈

タロットをずっとやってきましたが最近は占星術を勉強中です。一般的な解釈を一通り学んだ後、自分自身や家族や親しい友人などの出生図を見ながら自分なりの解釈をしてみました。データとしては圧倒的に不足しているので、今後考えが変わっていく可能性大ですが、とりあえず書いてみます。まずは基本のハウスから。ハウスは生まれた時から亡くなるまでの一生を示しています。一般的な解釈だと関係なさそうな事柄が一つのハウス内に複数入っていることがありますよね。それをできるだけシンプルに分かりやすくしました。ちなみにハウスは正確な出生時刻が必要です。

第1ハウス
私たちの肉体を表しており、容姿や健康や体質など。例えば、第一ハウスに木星があれば健康運に恵まれている、金星があれば容姿に恵まれていたり歌やダンスが上手い人もいます。火星があれば食欲や性欲が強かったりエクストリームスポーツが好きだったり。第一ハウスで性格を見ることもありますが、それは肉体的特徴は性格にも影響するからです。試練の土星ですが、第1ハウスの場合はラッキーなことに老化が遅い人が多いです。土星は悪いイメージがありますが困難の末に大きな見返りを得られる惑星です。健康問題を抱えたり、容姿にコンプレックスを持っていたとしても、それらを克服するのが課題です。

第2ハウス
これは生まれ持ったカードというか、生まれた時の条件と持って生まれた性質です。お金と解釈することが多いですが、それは占星術の解釈が定着した頃は生まれた家でその人の金銭的環境はほぼ決まっていたからです。職業も結婚相手も生まれた家の家柄や資産で決まるため、ここに木星があればお金に恵まれた人生などのように解釈されます。お金などの物質的豊かさ以外でも、家柄や国籍や生まれつきの才能などもここです。どのような家族や環境に生まれるかは前世と密接に関わっているので、完全に運というわけではありません。才能も同じで、前世に努力して得た技能が受け継がれて生まれつきの才能として扱われます。前世が関わっていることから前世からのカルマ(良いものも悪いものも)を示しています。例えば、第2ハウスに破壊の冥王星があれば前世からのカルマを断ち切るのが今世のテーマの一つです。

第3ハウス
幼児や小さい子供の時期についてです。幼少期は親との関わり方から基本的なコミュ二ケーションスキルを学びますよね。幼少期がどのように後の人生に影響してくるかがここに現れます。アダルトチルドレンや幼少期のトラウマなどが現れることもあります。太陽があれば父親の影響が強いなど。冥王星は周期が長いので第3ハウスの人が多いと思います。今は色々な精神的な問題を幼少期と結びつけて考えることが多いですが、幼少期のトラウマがあればそれを断ち切ることが自由に生きるための助けになります。

第4ハウス
育った環境を示します。親や兄弟、故郷などがどう影響しているか。また人格形成の基礎を示すハウスでもあります。ここに土星があると、厳しい親にコントロールされて抑圧された環境だったり、自分の意見をあまり言わない引っ込み思案な子供だったりします。厳しい躾や自己表現が苦手な幼少期を経て自分の意思や考えを自由に表現できるような大人になるのが課題です。

第5ハウス
10代くらいの若い時代を示します。学生生活や初恋や趣味などの活動など。家族内だけの人間関係から出て、他人との交流が始まります。ここで私たちは他人との関わりを通して自分の立ち位置について考えて、社会生活の基礎を学びます。ここに水星があれば友人が多くコミュニケーションスキルを学ぶ機会に恵まれていたり、太陽があればクラスでも目立つ存在でリーダータイプになる素質があります。

第6ハウス
大人になってからの日常生活です。仕事(天職ではなく、生きていくための仕事、job)、や若い大人時代の生活をどう過ごすか。子供から大人への過渡期です。自分自身がどんな人間かを見つけるための時間でもあります。基本的な生活習慣が作られるので、健康や人間としての成長や金銭面や仕事に関する成長という解釈もあります。例えば、ここに火星があるとアグレッシブに物事に取り組み、場合によっては周囲との衝突もあります。

第7ハウス
成熟した大人としての生活。結婚生活や子供を持ってからの生活、自分自身の家族を持たない場合は親から独立してからの生活についてです。ここに金星や木星などのラッキーな惑星があれば幸せな生活になります。結婚相手を示すという解釈もありますが、今は結婚しない人も多いのであくまで自分自身の生活がどうかという解釈をしています。

第8ハウス
老年期や死を表します。どのように亡くなるか、など。ここに木星があれば恵まれた老後や老衰で穏やかに亡くなるなど。家族にどんな遺産を残すかという場合もあります。自分が受け取る遺産という見方が一般的ですが、それだと整合性が取れないように思えます。また性生活を見るという解釈もありますが、あまり関係ないように思います。

第9ハウス
第8ハウスで人生終わったのになぜ?と思うかもしれませんが、ここから先は全ての人が経験するわけではない物で、かつ来世に持ち越せる物です。第9ハウスは高等教育などと解釈されますが、占星術が発展した時代は専門的な知識や高等教育は全ての人が受けられる物ではありませんでした。ここでの高等教育はとりあえず大学に行っておこう、というような物ではなく自分自身の一生のキャリアにつながる物です。文系理系芸術系体育系、なんでもありですが自分が心からやりたいと思い情熱を持てる分野のことです。公的な教育を受けなくても独学で何かを極めてこの分野なら誰にも負けないという技能を手に入れる場合もあります。博士課程まで行ってもお金のためにやっているだけのことは第9ハウスではありません。旅行や海外という解釈があるのも、昔は何かを学ぶために海外に行かなければいけないケースが多かったからで、日常的に旅行ができる現代のレジャーとしての旅行とは違います。

第10ハウス
第9ハウスでの学びを活かしての仕事が第10ハウスです。お金のための仕事ではなく、自分自身が楽しめて情熱を持って働くこと、自分がどのように世の中に貢献できるか、天職やcallingがこの第10ハウスです。例えば、ここに天王星があると何かを発明して世の中に影響を与えます。具体的な物や技術ではなくても価値観や考え方も当てはまります。金星があれば、芸術方面で活躍します。木星がある人は、天職を通じて金銭的に恵まれたり世の中へ貢献して多くの人に慕われます。

第11ハウス
将来の夢や理想の生活、天職を見つけた後にどんな人生を送るか、どんなところに到達するのか、どんな人たちとの交流があるのか、など。占星術が発展した時代は生まれた環境によって人間関係も固定されていましたが、自分で選んだ道を進むと自分に合った新しい人間関係が生まれます。現代でもなんとなく周囲に流されて生きていると本当の居場所には辿り着けません。自分自身のアイデンティティを確立してなりたい自分になって、これが本来の自分だと胸を張って言えるようになった時にどんな人生が待っているかがこのハウスです。

第12ハウス
精神、思想、健在意識や潜在意識など、魂や内面のことです。アセンダントを挟んで上が精神、下が肉体になります。内面の成長は一番来世に影響します。例えば、ここに海王星があると夢見がちで精神が不安定気味で依存症になりやすかったりするので精神面の安定を心がける必要があります。木星があると、苦労があってもダークサイドに落ちない精神力があり、他者を思いやる余裕のある人が多いです。

出生図は魂が今の肉体に生まれる前に計画したブループリントなので、実際に生きている人生と合わないこともあります。私たちは生きていく中で経験を通して考え方や価値観や性格も変わるので、当初の計画とは違う人生を引き寄せることもあります。なので出生図がぴったり当てはまる人の方が少ないのではないでしょうか。世間の価値観に染まっていると自分の性格や本当の願いも分からなくなるので、そのせいで出生図と違っているように思えることもあります。

例として惑星が入っている場合を挙げましたが、何も惑星が入っていないハウスもありますよね。それは魂に大きな影響を与えるテーマがそのハウスの事柄ではないということです。だからと言って何も起こらない退屈なものになるわけではなく、今世の主要テーマではなかったということです。なので当然良いことも悪いことも起こり得ます。そのハウスの星座を見るという場合もあります。星座がまたがっている場合は、両方の要素が混ざっている(半々なら半分ずつ、片方が多いなら多い方の星座の影響が強い)と見る場合と、時間と共に変化して最初の星座の要素から次の星座の要素に移るという見方もあります。私は混ざっているという解釈の方がしっくりきます。

惑星が多く入っているハウスは今世のテーマなので悩みも多くなります。それだけ成長の余地がある分野、魂の成長に関わってくる分野ということです。私はまずは惑星を見て、次に星座を見ています。惑星の影響の方が星座の影響よりも強いように思います。それぞれの惑星については、また別の記事で書く予定です。

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